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槍焼周回(2)~遠い遠い上高地


・・前回の続き


3名貸し切りだった槍山頂を我先にと発ち、ハシゴ、鎖場、急峻な岩場を慎重に下りていく。途中、先程飛騨乗越で会ったトレラン男性2人組と擦れ違う。他にも数人の登山者と擦れ違ったが、やはり皆、先程僕が登りで間違えたル-トを辿ってきている。本当に危ない所は登り下りが完全に分かれているし、あの場所は別にこだわる必要もなかったのかもしれない。槍ヶ岳山荘まで下りたつと、先程滝谷出合から千丈分岐手前まで一緒に進んだ山田さんとグットタイミングで再会。『一緒に焼岳に行きましょう!』と再度誘うも、『無理です・・』と瞬時に断られた。ツ-ショット写真を撮り、握手をして山田さんと別れる。そして僕は上高地側へと吸い込まれるように降下した。時折下山者や登山者らと擦れ違い、このコ-スの人気の高さが伺える。新穂高側に住む飛騨人にとってはあまり上高地に用はなく、僕は今回初めて槍から上高地へと下る。しかし、さすが上高地だな・・と言わんばかりの槍の絶景に一緒心を奪われた。天狗池からの眺めが特に有名だが、今回のコ-スからは外れており残念だった。
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上高地へと一気に降下
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槍ヶ岳分岐
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槍ヶ岳を見上げる
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残雪を横断
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上高地側ならではの眺め

水のない飛騨沢(岐阜県側)と違い、こちら槍沢(長野県側)は随所で沢水が得られ都合がいい。その度に喉を潤し、全身を冷やし、心身ともにリフレッシュ。ここまで地図も見ず、ただ黙々と急ぐように下っていた。結構下った感はあり、小屋に出くわし、ここがようやく横尾かと思った。その後も上高地だけを目指し、黙々と走り続けた。やがて、次の山荘に到着。しかし何だか様子がおかしい。えっ、『槍沢ロッヂ』ってどういうこと? 『横尾4km』って何それ? 先程横尾は通過したはずなのに、もしかして別の方角にでも進んでしまったのか・・。ここで初めて地図を見て現在地を確認すると、思っていたよりもまだ全然上だったことに衝撃を受けた。まだこんな所だったのか・・。
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沢水豊富
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吸い込まれるように谷底へ
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川沿いに出た
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槍沢ロッヂ
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横尾は遠い

ようやく僕も冷静になり、上高地は遠いことをここで初めて実感。しかし新穂高側と比べ、登山道脇には心地良い夏のせせらぎが流れ、林道に出れば未舗装とはいえ、新穂高側の右俣、左俣林道のように石コロの多い悪路ではなく、脚さえ残っていれば通常のロ-ドのようにペ-スを上げて走ることも出来る。そして今度こそ、本当の横尾に到着。ここは以前、当時小学生だった岳登と穂高を巡った時に一度だけ来たことがあり、それ以来となる。込み合う横尾山荘を横目に、写真を1枚だけ撮り、直ぐに先へと進んだ。
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涼しげで心地良い
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二の俣
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走れる林道だが少々バテ気味
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横尾山荘

ここで走らずしていつ走る・・と自分に言い聞かせ、何とか踏ん張って疲れた脚を動かし続けていた。さすがにこれだけ走り易い林道を走らない訳にもいかない。それに歩きたくても登山者や観光客が絶えないので、ランニング姿の格好からして安易に歩く訳にもいかない。そして、徳沢ロッヂに到着。ベンチで隣に座る年配の女性登山者が、美味しそうにソフトクリ-ムを食べていた。余程僕も食べようかと思ったが、ここは持参したおにぎり等で我慢する。基本僕は行動中の食料は全て背負い、水を含め、山行中にお金を使うことはまずない。ふと人慣れした猿が道路に溢れ、人間が近付いても一切逃げるそぶりを見せないその無防備な姿に観光地を感じた。
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穂高連峰
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徳沢ロッヂ
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人慣れした猿の群れ  

そして、明神に到着。ダラダラ走りにもとっくに嫌気が差しており、何とか嫌々足を前に突き出しているのが悲しき現状だ。観光客が次第に多くなってきた。その割合は、ついに登山者を上回ったようにも感じる。河童橋だけでは物足りない観光客が、明神や徳澤へと足を延ばしているのだ。
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旅館明神館
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小梨平のテント村

小梨平のテント村を過ぎると、直ぐに河童橋が現れた。上高地の象徴、河童橋。確かにここからの景色は素晴らしい。梓川で涼む観光客が多く、心底羨ましいと嫉妬した。僕は何が楽しくてこんな所を走っているのだろう。山に来ない週末の、炎天下の町ランの際も、橋を渡る度に釣り人を見て感じること・・。誰がどう見たって、猛暑の中、死にそうな顔をしてランニングしているよりも、涼しげな川床で釣りをしていた方が楽しいに決まってる。ただ炎天下の町ランも、大雨特別警報(及び避難指示)発令時のずぶ濡れランも、今回の山行も、佐渡(その先の『さくら道』)に向けたトレ-ニングの一環であり、そもそもトレ-ニングが楽しいはずがない。

観光客で溢れる中、梓川沿いを走り抜け、ようやく上高地バスタ-ミナルに到着。時刻は12時半を回ったところ。ベンチに腰を下ろし、10分程休憩。ここで見かける登山者は例外なく山行を終えたところだろう。疲れた中にも、充実した表情がみなぎっている。しかし僕はここからもう1ステ-ジ、おまけの焼岳登山が残っている。5日前の水晶のような余裕のゴ-ルは期待出来そうにない。とにかく槍から上高地は遠かった。地図を見ても無駄に大回りしているのが分かるが、やはり槍を目指すなら岐阜県側がベストだな・・。そう身をもって体感した。
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河童橋
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穂高連峰と梓川
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上高地バスタ-ミナル  ※飲料水(水場あり)


つづく・・

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