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ケンタッキ-フライドチキン~東欧周遊編(14)

2018年1月1日
ブカレスト



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KFCのクリスマスバケット  ※まんまと誇大広告に騙された  
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元日の夜  ※ビ-ル(2.5㍑)片手にプラットホ-ム、駅前、宿と宴会は続く


ついに僕の夢、そしてナナの夢が元日の夜、ここブカレストにて叶った。
それは、ケンタッキ-・フライドチキン(KFC)のクリスマス・バケット。
写真とは随分異なっており、その誇大広告にはまんまと騙されてしまったが、いつかこの特大バケットとやらを是非とも食べてみたいとずっと思っていた。
日本では高くて手が出ないし、そもそも僕の地元にはKFC自体が存在しない。
今日は1月1日、今夜くらいは贅沢をしたってバチは当たらないだろう。

そして今日は、元日の町歩き程つまらないものはないということを、嫌と言うほど痛感した1日でもあった。
店があっても金がない・・。
金があっても店がない・・。
肉体的にも精神的にも参りかけていた僕らは、呪文のようにそう唱えていた。
今日は両替えに苦しまされ、さんざん歩かされた挙句、食事は朝の軽食以来、結局夕食のKFCまでとることが出来なかった。


日本時間での年越しは、昨夜ブカレストへと向かう列車の中で娘とのグ-タッチで迎えていた。
そして現地時間の年越しも何かしら祝いたかったが、ベットの上、年が変わる30分前に力尽く。
若者が夜半まで騒ぐこの宿はかなり煩いが、部屋は暖房がよく効き、3人ドミはほぼ個室扱いで寝心地は抜群に良かった。
朝食はこれまでの宿とは比較にならない程質素だが、この町では朝食が付いているだけ、まだマシな方だろう。
コロンビア人青年と欧州系女性との旅人同士のラブラブを横目に、隣の部屋で朝食を頂く。
昨日は朝以外何も食べれていないだけに、腹に入れば何でも有り難い心境だった。
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質素な朝食  ※パン、ジャム、チ-ズ、コ-ンフレ-ク、コ-ヒ-
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フレンズ・ホステル入口  ※かなり分かり難い

昨夜の宿探しの際、必死の形相で歩いていた、ル-マリアの首都ブカレストの町。
さすがはドラキュラの国だけはあり、至る所でそれらしき異質な雰囲気が漂っていた。
先ずは鉄道駅へと向い、明日のブラショフ行きの時刻を確認しておく。
駅構内には両替所が1軒あり、ここで両替えをして切符を買っておきたかったが、レ-トが悪いので取りあえず後に回すことにした。
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さすがドラキュラの国だ
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嬉しい侵入者
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ブカレスト・ノルド駅
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UFOキャッチャ-
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今夜絶対食べたい

両替を最優先にと念頭に入れ、一先ず町を南東方向へと適当に進む。
至る所に昨夜の盛り上がりの残骸か、割れた瓶の破片が危なっかしく散乱していた。
どこか危うささえ感じる、不気味に静まり返った首都の街並み。
店はどこも開いておらず、僕ら以外、誰一人歩いてはいない。
自分が今どこにいるのかさえ全く分からず、道行く人に尋ねたくてもその相手が見当たらない。
方位だけを頼りにしばらく歩き、両替所をようやく1軒見つけた。
しかし駅構内の両替所よりレ-トは悪く、先程駅で両替えしてこなかったことを今更後悔する。

そして取りあえず目指していた目的地、国民の館へと辿り着く。
ここは当時の大統領が、日本円にして約1500億円もの巨額を投じて造った未完の宮殿。
地上8階、地下5階で、地下最下層は核シェルタ-になっていて、部屋数は3107にも上る。
世界の官庁や宮殿などの建物の中で、アメリカ国防省ペンタゴンに次ぐ規模の大きさを誇る。
だが『国民の・・』とは名ばかりで、大統領の私欲を満たす為だけのものだった。
まだル-マニア通貨は手に出来ておらず、当初予定していた中の見学は敢え無く断念。
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国民の館

店一つ開いていない退屈極まりない統一大通りを、淡々と東へと進む。
次に向かったのはル-マニア正教の総本山、大主教教会。
1655年建造で、教会内には聖人ディミトリエ・バサラボフのミイラが聖体として祀られている。
さすがにこの場所だけは、やけに人が多かった。
参拝する多くの信者らに交じり、地べたに座って、少し長めの休憩をとっておく。
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ル-マニア正教の総本山 大主教教会
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信者で大混雑
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宗教画

その後は通りに沿ってしばらく進み、ただ広いだけの町をひたすら北上。
この辺りが目抜き通りだからなのか、多少は開いている店も出始めたが、未だ両替所は出てこない。
実際には両替所はあることはあるが、どこも祝日の為閉まっている。
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国民の館
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国立美術館
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国立劇場前のモニュメント

しかし、ようやく開いている両替所が、運良く立て続けに2軒出てきた。
レ-トはぐんと上がり、先程鉄道駅で替えなかったことを、今度は逆に喜んだ。
こうして現地通貨を手にしたことで気持ちに余裕が出てきたが、こんな時に限って店がない。
何か食べたくても店のない状況が、この先終始続くことになる。
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ようやく両替所を発見

その後疲れ果てて辿り着いた、凱旋門。
『バルカンの小パリ』と呼ばれていた頃の象徴で、第1次世界大戦の勝利を記念して、1922年に建てられた。
当初は木造の漆喰塗りのものだったが、1936年にル-マニアの彫刻家たちによって造り替えられ現在の姿になった。
凱旋門前のベンチに腰を下ろし、しばし休憩。
既にもう脚はクタクタだが、腹が減り過ぎていることが余計に拍車をかけている。
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恐竜が現れた
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凱旋門
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第1次世界大戦の勝利を記念して、1922年に建てられた

余程引き返そうかとも思ったが、何とか予定通り最奥の国立農村博物館まで歩いて来た。
ここはル-マニア各地から運んできた農家、教会、水車など計297棟を展示した野外博物館。
せめてここくらいは入っておきたいと意気込んで来たのだが、敢え無くここもクロ-ズ。
少し残念な気もしたが、これで広い園内を歩かずに済んだと内心安堵していた。
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遥々歩いてきた国立農村博物館はやっていなかった
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国内各地の農村から運んできた計297棟の建物を展示

とにかく今日は結構な距離を歩いてきた割には、朝の軽食以外何も食べれていない。
腹が減り過ぎて全く力が出ないが、これがハンガ-ノックというものなのだろうか。
帰路の長い距離に不安を抱きつつも、一目散に駅を目指す。
あと数㌔頑張って歩けば、ようやく飯が食えるぞ・・。
そう互いに言い聞かせながら、二人とも必死に、ただ黙々と歩くことだけに集中した。
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市街地にキリン出現
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この町のトラムも古い

そしてついに到着した駅構内、すぐさまケンタッキ-フライドチキンへと向かう。
他に開いている店がないからか、店内はかなり込み合い、長い行列が出来ていた。
注文するものは、朝から既に決まっている。
特大のクリスマスバケットには飲み物が付いていないので、コ-ラは別に注文した。
とても美味しくて味的には充分満足出来たのだが、量的にかなり拍子抜け。
写真ではバケットに溢れんばかりのチキンが入っているのに、実物は何故ポテトがバケット半分を占めているのだ。
この誇大広告は、日本なら確実に摘発ものだ。
そうは言いつつも、昨晩出来なかった年越しを1日遅れで満喫することが出来、一応は嬉しい。
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ケンタッキ-フライドチキン
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アレ、何か変だぞ
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ポテトがバケットの半分を占めている

その後駅の売店でコ-ラ2㍑とビ-ル2.5㍑を買い込み、プラットホ-ムを皮切りに、駅前公園、宿のドミ部屋と場所を転々としながら、宴会を楽しんだ。
酒が入った僕は自ずとテンションが上がり、口達者になって娘との会話も自然と弾んでいた。
これまで訪れた国のことや、今日の出来事を肴に、思い出話に花が咲く。
さすがに2.5㍑のビ-ルは中々の強敵で、飲めど飲めど減った気がしない。
明日は4時起床と早いのに深夜まで宴は続き(終えれず)、ようやく深夜23時半に飲み干した。
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ビ-ルが激安なことを知った
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実物大のサッカ-ボ-ルは、取れそうで取れない
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ナナも初挑戦  ※居合わせた男性客が奢ってくれた
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プラットホ-ムで宴会
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今日は歩き疲れたけど楽しかったな


ブカレスト・Friends Hostel泊-120RON


鉄道(ブカレスト~ブラショフ大人24RON、子供12RON) KFC(クリスマスバケット36RON、コ-ラ小3.5RON×2) 駅売店(コ-ラ2㍑6RON、ビ-ル2.5㍑8RON) 宿(120RON×2泊分)  計333RON
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