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ブルガリアヨ-グルト~東欧周遊編(11)

2017年12月29日
~ブルガリア・ソフィア



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ブルガリアの首都 ソフィア
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最高学府 ソフィア大学


『ブルガリア』と聞いても、無知で単純な僕は、悲しくも『ヨ-グルト』しか思い浮かばない。
大半の日本人が僕と同じだとも思うが、子供のナナは少なくとも僕と同じだった。
ここはブルガリアの首都、ソフィア。
その『ソフィア』という首都名さえも、今回の旅の計画の際に初めて知ったくらいだった。
初めて訪れる、東ヨ-ロッパ(東欧)。
メジャ-な先進国西欧に比べ、物価が安いことは調べるまでもなく分かっていた。
しかし感覚的にその安さは僕の予想を若干上回り、半分をアジア圏に身を置くトルコよりも安いように感じた。

宿は若者に人気のホステル・モステル。このダジャレのような名前からして面白い。
雰囲気はとてもいいのだが、受付のある本館はロビ-兼食堂と2階のドミトリ-のみで、個室は徒歩5分以上かけて歩かなければならず、これがやや面倒だ。
ただ、宿泊代には夕食と朝食が付き、徒歩5分の所に無料の食堂があると思えば諦めもつく。
必然的に外食の機会は昼くらいしかない訳だが、この国ではどれだけでも美味しいものが食べれそうである。

そして夕食の帰り道、通りがかりの小さな商店へと立ち寄った。
今日は何かと不運が続いたので、せめてヨ-グルトくらいは食べておきたいと思ったからだ。
すると店内奥の冷蔵棚に、ヨ-グルトがずらりと何種類も並んでいた。
さすがブルガリアだ・・。
僕は思わず絶句し、しばしこの期待通りの嬉しい光景に目を留めていた。
ブルガリアはヨ-グルトの国だという思い込みは、やはり間違っていなかったようだ。

更に驚くことに、そのヨ-グルトの値段がどれも安いこと。
どれを買おうか迷ったが、パッケ-ジからして一番ブルガリアらしい品をチョイスした。
部屋に戻りシャワ-を浴びた後、念願のビ-ルとともに有り難く頂くとする。
ブルガリアに来て、ヨ-グルト・・。
目的を一つクリアしたような、そんな達成感に満ちた気分に包まれ、僕は少しうかれている。


昨夜21時にイスタンブ-ルを発った夜行バスは、23:10、無事トルコを出国した。
その後日付が変わる少し前に、隣国ブルガリアへとすんなりと入国。
しかしここで、問題が発生した。
気が早いトルコ側の出入国審査官はスタンプの日付を既に一日早めており、トルコ出国は12/30となっていた。
だがブルガリア入国は正規の時間で記され、12/29の入国スタンプが押されている。
その為、トルコ出国の前日にブルガリアに入国するという、有り得ない現象が起きてしまった。
何だ、コレ?
この事実を知ってかなり焦ったが、国際バスに乗っての集団行動なので、自分達だけ勝手に戻る訳にはいかない。
しかし実際は今身を置く国の入国スタンプさえあれば、その前の出国スタンプなんて結局はどうでもいい話だろうとも思い、深く考えることはしなかった。

真夜中の出入国を終え、バスは首都ソフィアを目指して進んでゆく。
今回のバスは比較的空いており、ナナと僕各々席を2つ使い、横になり眠ることが出来た。
『ソフィア!』
ソフィアには朝6時着と聞いていたが、突然車内に響き渡った運転手の叫び声で目を覚ます。
腕時計を見ると、まだ4時半前。
乗客の大半は既に降りており、屋外のバスタ-ミナルに降ろされた僕らは直ぐに取り残された。
ここで朝を待つには辛すぎると、近くにある鉄道駅へと移った。
建物の中は暖かく、明るくて、若干の人の気配もあり時間潰しには最適だった。
こんな早い時間では宿にはまずイン出来ないだろうし、そもそも玄関すら開いていないだろう。
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夜明け前(4:25)のセルディカ・バスタ-ミナル 
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ソフィア中央駅で夜を明かす  ※仕方なくこの旅2度目の有料トイレ

まだ早い気もしたが、頃合いを見て宿探しへとかかる。
ブルガリアの首都、ソフィア。
一応ヨ-ロッパ圏には入った訳だが、別の意味で何だかとても楽しそうに思えてきた。
それは物価の安さが、夜明け前の町歩きだけでも充分に感じ取れたからだ。
西欧のように気取った肩苦しさはなく、どことなくアジアの汚らしさが醸し出ている。
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宿探し(6:51)  ※どこか汚くて危なげな印象=楽しそう
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夜明け前のモスク(バ-ニャ・バシ・ジャ-ミヤ)
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歩行者天国とマック

休み休み他の宿も確認しながら、目指す宿、ホステル・モステルへと辿り着いた。
入口はかなり分かり難く、近所の人に訊かないと絶対に分からない。
宿の第一印象はすごく良かった。
受付は24時間やっているようで、これなら時間潰しせずとも受け入れてもらえたかもしれない。
部屋も無事取れたが、チェックインは14時からの為、まだ部屋には入れない。
取りあえずロビ-でフリ-のコ-ヒ-を飲みながら、少し休まさせてもらう。
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ホステル・モステル
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宿(本館)外観  ※1階がロビ-と食堂で2階がドミ、個室は別の場所

そして宿に荷物を預け、一先ず観光に出かけることにした。
バスタ-ミナルを目指しつつ、辺りの寺院や教会などを順に見学していく。
見所は比較的中心部に集中しており、観光し易かった。
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バ-ニャ・バシ・ジャ-ミヤ  ※オスマン朝支配時代から残る数少ない建造物
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聖ペトカ地下教会  ※14世紀の半地下教会
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セルディカの遺跡  ※地下鉄工事の際に偶然発見された城塞都市
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聖ゲオルギ教会  ※4世紀に建てられた現存するソフィア最古の教会
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ケバブ屋を発見
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チキンケバブ  ※トルコ以外で食べれるとは思わなかったが、レベルはトルコより上
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地下通路

バスタ-ミナルに着くと、早速明日のル-マニア・ブカレスト行き夜行バスの手配にかかる。
すんなり買えるものと当然の如く思っていたが、全く話が進まない現実に心底参ってきた。
何度も何度も幾つもの窓口を振り回され、一向に進展がない。
窓口に座る担当の女性はどこか適当で無愛想、親身になって助けてはくれなかった。
それでも遠慮がちに何度も同じ質問を繰り返し、ようやく言わんとしていることが掴めてきた。
どうやら夜行は1/1まで運行自体が無く、その間でも日中の便ならあるのだと言う。
毎年クリスマス移動には苦しめられているが、今回は年末ム-ドに引っかかってしまった。
とても元日まで待っていられないので、バスは諦め、鉄道へと手段を切り替える。

いつしか降り出した雨の中、先程夜を明かした鉄道駅(ソフィア中央駅)へと急ぐ。
しかし、ここでも期待した返事は得られなかった。
鉄道だと、そもそも夜行すら無いと言う。
バスにしろ鉄道にしろ、これで日中の移動は確定となった。
出来れば1日潰すような日中移動はしたくなかったが、それよりも先ずはソフィアを脱出することの方が先決だ。

ただ問題は、6:30発16:00ブカレスト着のバスにするか、9:20発19:00着の鉄道にするか。
移動のことだけを考えれば、広々として快適でトイレもあり、景色や雰囲気も堪能出来る鉄道の方が俄然いいだろう。
最大の決め手は、発車時刻を取るか到着時間を取るか。
本来であれば、19時からの宿探しはかなり厳しく、絶対に避けておきたいところだ。
しかしバスを選ぶと、自ずと7時半からの宿の朝食がとれなくなってしまう。
日中のバスでは寝るくらいしかすることがないし、車内にトイレが無いのも辛い。
これら全ての要因を踏まえ、結局鉄道を選ぶことにした。
宿はきっとどうにかなるだろうし、最悪鉄道駅で一晩過ごせばいいと腹をくくった。

予想外の展開に思わぬ時間を費やし、ボヤナへと向う時間が随分と遅れてしまった。
明日は世界遺産リラ僧院への遠出なので、何とか今日中に世界遺産ボヤナに行っておきたい。
そもそも行き方がよく分からないながらも、途中、アレクサンダルネフスキ-寺院へ立ち寄った。
ここはバルカン半島で最も美しいと言われる教会で、1882年に着工し、完成までに40年の歳月を費やした。
確かに外観は威厳があり、豪華な内部にも目を見張るものがある。
入場料は無料だが、撮影(カメラ)は10Lvだと、歩き方には書いてあった。
一応そこは意識して他の観光客が撮影しているのを確認してから、遠慮がちに1枚撮影。
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アレクサンダル・ネフスキ-寺院

しかし間髪入れず汚らしい男が近付いて来て、一言・・。
『ノ-カメラ、テンレフ!』
ひっそりとどこかに身を潜め、無法者をチェックしていたのだ。
僕自身後ろめたさはあったので、ここは潔く、直ぐに10Lvを支払った。
男は僕から徴収する最中にも、スマホをかざす他の旅行者の元に駆け寄り、僕の時と同じ要領で罰金の支払いを要求していた。
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内部撮影は有料  ※男に見つかり、カメラ撮影代(罰金)10Lvを徴収される
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10Lvの価値はない

しかし、ここからがやるせない。
驚くことに、どの観光客も明らかに撮影したはずなのに、しらばっくれて男の要求を一様にはねのけていた。
男も画像をチェックするでもなく、直ぐに諦めて引き下がる。
何だお前、そんなに甘くていいのか・・。
こんなにも適当な対処で通じたのかと思うと、悔しさだけがじわじわと込み上げてきた。
この後も至る所で写真を撮る姿があったが、男は既にどこかへと消えてしまい、姿はない。
何故、俺だけ・・。

東洋人だからかとも思いながら、すごく損した気分になり、気が相当滅入ってきた。
知らぬ振りしてとぼけるなり、最悪カメラの画像を目の前で削除すればよかった。
トルコではしらばっくれたが、ここでは珍しく素直に従った。
その違いは、歩き方にカメラ代が書いてあり、一応承知の上だったから。
既にボヤナへ向かう気はなくなっており、ショックから立ち直れないまま宿へと戻った。
このショックはいつまでも引きづりそうだ。
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国立美術館(本館)
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国会議事堂と解放者記念像
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聖ニコライ・ロシア教会
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レトロ感漂うトラム
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美味しそうなピザ屋
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激ウマ(1.99Lv)
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別館は本館から徒歩5分以上
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ツインル-ム  ※トイレ・シャワ-共同、ケトルやティ-、室外に共同パソコン
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本館ロビ-は世界各国の若者で溢れている
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夕食(パスタ又はカレ-1皿、パンとサラダは自由)とビ-ル1杯付き
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念願のアルコ-ル  ※トルコでは酒が高くて買えなかった
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食事の度に移動

あ~、俺の10レフ・・。
10レフあれば、あの美味しいピザが5枚食えたし、極上のケバブだって4個食えた。
缶ビ-ル500mlなら10本、ウィスキ-小瓶だって4本買えた。
そう思うと、余計に腹が立つ。
それはあの小汚い男に対してではなく、しらばっくれなかった自分に対して。
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ブルガリアヨ-グルト(0.75Lv)とビ-ル(1.05Lv)
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さすが本場だ


ソフィア・Hostel Mostel泊-52Lv


トイレ(0.5Lv) ポストカ-ド(0.6Lv×2) 昼食(チキンケバブ2.5Lv×2) 鉄道(ソフィア~ブカレスト大人50Lv、子供25Lv、つり2Lv) アレクサンダル・ネフスキ-寺院(罰金10Lv) ウィスキ-(ラム200ml2.8Lv) ピザ(1.99Lv) 商店(ヨ-グルト400㌘0.75Lv、ビ-ル500ml1.05Lv) 計96.3Lv
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| '18東欧周遊編 | 15:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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