初めてのお使い~スリランカ編(31)
・・前回の続き

初めてのお使い
水中メガネが無いなりにも一応満足したところで、そろそろ切り上げようかと思っていた矢先、石上さんがひょこっと現れた。
石上さんは直ぐに状況を察してくれ、こちらから頼むでもなく、快く水中メガネを貸してくれた。
ナナと交代で借りた水中メガネを着け合い、海の中を覗き込む。
息を呑む美しさとは、正にこのことを言うのだろう。
とても神秘的な海の世界は、これまで見てきたどの光景よりも美しかった。
何十匹もの群れを成し泳ぐ魚たち。
青と黄色の縦の縞模様や、海底にへばり付く魚、切り立った海底の岩礁・・。
完全にそこは、ダイバ-の世界。
そんな場所に僕らが容易に居られることが不思議だった。
次第に波も高くなってきたが、二人とも存分に珊瑚の世界を堪能させてもらった。
砂浜で休んでいると横殴りで砂が吹き付け、顔は痛く、体は直ぐに砂まみれになってしまう。
石上さんと二人砂浜に座り、波打ち際で未だ海面を覗き込んでいるナナをそっと見守っていた。
宿に戻り、ホットシャワ-を浴びる。
今日もこの夕暮れ前の時間帯、部屋前のテ-ブルでナナに日記を書かせることにした。
僕はナナの隣に座り、昨日買ったアラックをチビチビと飲んでいる。
ふとつまみが欲しくなり、ナナに初めてのお使いを頼んでみた。
娘は僕の期待に応え、自分で店を探し、頼んでいたビスケットを2つ買ってきてくれた。
外国で子供に頼んだ初めてのお使いは、全て記録に残しているし、僕自身もよく覚えている。

飲んだくれにこの国は辛い ※酒が高い

このジャックフル-ツに味全くなし ※絶対に食べ物を粗末にしない僕ですら捨てた
ナナがお使いから戻って来た直後、宿の従業員が紅茶とケ-キを持ってきてくれた。
他に客がいないこともあるが、ナナが宿の二人に相当気に入られているようだった。
太陽は最後の輝きを灯し、やがてインド洋の彼方へと消えていった。
今日はその瞬間を、バルコニ-でアラックを飲みながら迎えた。
いい宿だ・・。
更にもう一泊することを決めた。
それを宿の従業員アクションに告げると、彼は大変喜んでくれた。
それは、先程彼に勧められたことでもあったからだ。

宿の従業員(アクション17歳)と ※ケ-キと紅茶を持ってきてくれた

スリランカの酒、アラック ※勿体ないのでチビチビと

バルコニ-で夕日鑑賞

強い陽射しは

光力を弱め

やがて海へと

消えていった
町を少し歩き、夕食へ。
向うべき店は、やはりあの店しかない。
裸親父は喜んで僕らを迎え入れてくれ、ロ-カルプライスで今日も死ぬ程食べさせてくれた。
この閉店間際の時間帯に来ると、残飯処理を担うことになる。
残り物を皿毎持ってこられ、こちらの意見を訊くまでもなく、ライス皿に容赦なく注がれる。
食事中は隣に付きっ切りで、おかずが無くなると、間髪入れず継ぎ足されるのはいつものこと。
ナナは特に監視され、手の動きが止まると裸親父は娘の手を取り、ライスとおかずをぐしゃぐしゃに混ぜさせ、口に入れるところまで補佐をする。
これでは完全に、『食べる』と言うより、『食べさせられている』と言った方が適当だ。
終いには土産に甘いロ-ルパンまで貰ったが、さすがに僕らでもそこまでは食べ切れない。
翌朝食べようと楽しみに取っていたが、朝起きると机の上には大量の蟻が群がっていた。

裸親父の兄弟だろうか、髪質までそっくり

閉店前の残飯処理だけに、限界まで食わされる
ヒッカドゥワ・Rosand waves泊-Rs.2000
宿(Rs.2000) ジャックフル-ツ(Rs.50) 朝食兼昼食(裸親父の店、ライス&カリ-Rs.100×2) ビスケット(Rs.30、Rs.20※ナナ初めてのお使い) 夕食(裸親父の店、ライス&カリ-Rs.100×2※限界まで) 計Rs.2500
今日もこの夕暮れ前の時間帯、部屋前のテ-ブルでナナに日記を書かせることにした。
僕はナナの隣に座り、昨日買ったアラックをチビチビと飲んでいる。
ふとつまみが欲しくなり、ナナに初めてのお使いを頼んでみた。
娘は僕の期待に応え、自分で店を探し、頼んでいたビスケットを2つ買ってきてくれた。
外国で子供に頼んだ初めてのお使いは、全て記録に残しているし、僕自身もよく覚えている。

飲んだくれにこの国は辛い ※酒が高い

このジャックフル-ツに味全くなし ※絶対に食べ物を粗末にしない僕ですら捨てた
ナナがお使いから戻って来た直後、宿の従業員が紅茶とケ-キを持ってきてくれた。
他に客がいないこともあるが、ナナが宿の二人に相当気に入られているようだった。
太陽は最後の輝きを灯し、やがてインド洋の彼方へと消えていった。
今日はその瞬間を、バルコニ-でアラックを飲みながら迎えた。
いい宿だ・・。
更にもう一泊することを決めた。
それを宿の従業員アクションに告げると、彼は大変喜んでくれた。
それは、先程彼に勧められたことでもあったからだ。

宿の従業員(アクション17歳)と ※ケ-キと紅茶を持ってきてくれた

スリランカの酒、アラック ※勿体ないのでチビチビと

バルコニ-で夕日鑑賞

強い陽射しは

光力を弱め

やがて海へと

消えていった
町を少し歩き、夕食へ。
向うべき店は、やはりあの店しかない。
裸親父は喜んで僕らを迎え入れてくれ、ロ-カルプライスで今日も死ぬ程食べさせてくれた。
この閉店間際の時間帯に来ると、残飯処理を担うことになる。
残り物を皿毎持ってこられ、こちらの意見を訊くまでもなく、ライス皿に容赦なく注がれる。
食事中は隣に付きっ切りで、おかずが無くなると、間髪入れず継ぎ足されるのはいつものこと。
ナナは特に監視され、手の動きが止まると裸親父は娘の手を取り、ライスとおかずをぐしゃぐしゃに混ぜさせ、口に入れるところまで補佐をする。
これでは完全に、『食べる』と言うより、『食べさせられている』と言った方が適当だ。
終いには土産に甘いロ-ルパンまで貰ったが、さすがに僕らでもそこまでは食べ切れない。
翌朝食べようと楽しみに取っていたが、朝起きると机の上には大量の蟻が群がっていた。

裸親父の兄弟だろうか、髪質までそっくり

閉店前の残飯処理だけに、限界まで食わされる
ヒッカドゥワ・Rosand waves泊-Rs.2000
宿(Rs.2000) ジャックフル-ツ(Rs.50) 朝食兼昼食(裸親父の店、ライス&カリ-Rs.100×2) ビスケット(Rs.30、Rs.20※ナナ初めてのお使い) 夕食(裸親父の店、ライス&カリ-Rs.100×2※限界まで) 計Rs.2500
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| '17スリランカ編 | 08:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑