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中尾から奥穂を越え上高地へ(1)~絶景広がる奥穂高岳

先週の無念を晴らすべく、今週も新穂高へと向かった。登山者無料駐車場は、予想通り満杯。夏山シ-ズン中、金曜夜ならまだしも、土曜夜に来て停めれた試しがない。そうは言っても、実際に数台の空きがあることは分かっている。先週土曜に下山後、駐車場にはまだ十分な空きがあるのに、警備員はそそくさとバリケ-ドを張り休んでいた。広い駐車場をいちいちチェックするのが面倒だからかどうかは知らないが、もう少し完璧な仕事をしてほしい。絶対に空いているはずだから・・と粘ったが、結局先へは入れてもらえなかった。しかしこれは想定内、直ぐに中尾へと戻る。中尾橋近くには幾つか駐車場があり、野営風呂だってある。しかし残念ながらこの界隈にトイレが無い。奥飛騨さぼう塾には立派な公衆トイレがあるが、いつだって閉まっている。どうせ国の施設なんだから、積極的に登山者らに開放したっていいだろう。仕方なく中尾集落へと上がり、足湯へ。期待したがここにもトイレは無く、ならばと北アルプス大橋へと向かう。ここで昔よく車中泊したが、あると思っていたトイレはここにも無かった。鍋平駐車場を彷徨うも、巡回するパトカ-に怪しまれ、結局は30分を無駄にし中尾橋へと戻ってきた。中尾にも公衆トイレの一つくらいほしいところだ。


翌朝2時起床、3時前にはスタ-トを切る。県道槍ヶ岳公園線はこの時間帯閉鎖中なので、道路の真ん中を走っていても、後ろから車が来ることはない。ヘッドライトで足元を照らし、緩やかな勾配を上っていく。新穂高登山指導センタ-で登山届を提出。隣に居た男性は槍ヶ岳を日帰りするらしい。右俣方面へと進む。出だしの勾配がキツいのは左俣林道と同じ。時折徒歩を交えながら、まずは穂高平に到着。夜空を見上げれば、綺麗に輝く満天の星空。数人追い越し、ようやく白出沢出合。今日は新調したばかりのトレランザックの胸元に、携帯ラジオを入れている。熊除けと気晴らしを兼ね大音量でAM放送を流しているので、この林道の行程もそれ程遠くは感じなかった。奥穂高岳登山口には車が数台停めてある。山小屋関係者だろうが、飛騨ナンバ-ではなく、松本ナンバ-だった。
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中尾橋  ※中尾には公衆トイレがなく、車中泊は辛い
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新穂高登山指導センタ-  ※登山届を出し、右俣へ
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穂高平小屋
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白出の奥穂高岳登山口

登山道に入っても、闇夜は尚続いている。ストックがないのでバランスが取り辛く、右へ左へ偏っていた。しかし何とか適当な木の杖を2本見つけ、バランスを取り戻す。暗いうちにどれだけでも標高を稼いでおきたい。先程まで走っていた林道は意外と高低差があり、500m近い高度アップはそこそこの峠レベルだ。4:55に重太郎橋。ここで水の補給を兼ね、しばし朝食休憩とする。辺りは薄明るくなっており、ここでヘッドライトを撤収。寒くなってきたので、カッパ上を羽織る。重太郎橋を渡り終えようとした矢先、橋の固定が緩んでおり思わず転げ落ちそうになった。垂直のハシゴを登る。ここからしばらく断崖絶壁が続き、注意が必要だ。そのせいもあり、ここで夜明けを迎えたかった。
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予定通り重太郎橋で朝を迎える  ※対面側がガタガタで危なかった
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ハシゴを上り、しばらく断崖絶壁を歩く
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鉱石沢  ※手前で少しル-トミス
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荷継沢

鉱石沢の少し手前でコ-スを外してしまい、一瞬焦る場面があった。何とか直ぐに異変に気付き戻ってみると、直進ではなく、左に折れる道があった。黙々と高度を稼ぎ、やがて稜線が見えてきた。とは言え、ここからが見た目以上に辛くて長い。岩がゴロゴロしているが、岩は比較的安定している。目の前には3000mの稜線、振り返れば笠ヶ岳。この壮大な沢に張り付く登山者は僕以外誰もいない。標高を上げるにつれ、AMラジオの入りが悪くなってきた。遮るものがないのだから電波の入りが良くなるのかとも思ったが、実際はそうではなかった。それでも『ザ~ッ』という雑音さえも、静まり返っているよりは余程マシだと思い、しばらく流していた。しかしあまり聞こえのいいものではなく、仕方なくラジオの電源を切った。静寂な斜面に岩のごろつく濁音が、不気味に響き渡る。上から登山者が2人各々下りてきた。近そうで遠かった稜線との距離も次第に狭まり、やがてその差がなくなった。つい先程までは手袋さえも欲しいくらいだったが、稜線上では不思議と寒さは感じなかった。
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雪渓を直登
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稜線は見えているのに
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振り返れば、笠ヶ岳(右)

山荘でカッパを片付け、いざ奥穂の山頂へと向う。ここも槍と同様に常に渋滞しているイメ-ジがあるが、今日は運良く空いていてラッキ-だった。難所は直ぐにやって来る。ハシゴを幾つか越えれば、後は安全な岩場ばかり。やがて目の前に山頂の姿を確認。右手には笠ヶ岳の雄姿がよく見えた。振り返れば槍ヶ岳・・のはずだったが、進むことしか頭になく、振り返ることを忘れていた。そしてほぼ予定通りの時刻に、奥穂高岳に到着。標高は3190mと、日本第3位を誇る。当然まだ疲れはなく、コ-スタイムの半分(5時間)で来れた。山頂は沢山の登山者で溢れており、中国系の登山者がやけに目立った。
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穂高岳山荘と奥穂高岳
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難所を越え、一気に山頂を目指す
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笠ヶ岳(左端)とその稜線
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奥穂高岳(標高3190m)

山頂で軽く食べ物を口にし、妻に経過報告のショ-トメ-ルを入れておく。目の前にはジャンダルムの厳つい岩峰が聳え、焼岳もその奥に見えている。結局のとこ、わざわざ上高地まで下らなくても、ジャンダルム、西穂高岳を経て焼岳へと尾根伝いに縦走すれば話は早い。一応その区間全て歩いたことはあるが、奥穂~西穂だけはもう行きたいとは思わない。高い所は怖いし、リスクが大き過ぎる。重大事故を起こしたって、それは有り得ないことではない。周りから誰かの囁き声が聞こえてきた。『ジャンダルムより、焼岳の方が難しそうだな・・』。確かにそうかもしれない。焼岳は禿げているので、一見ヤバそうに見えなくもない。日本海から繫がっていた飛騨山脈の連なりは、焼岳で行き止まりとなる。今日は24時間テレビで義足の少女の槍ヶ岳挑戦が行われているようだ。ここも多いが、きっと槍はもっと混雑しているのだろう。
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ジャンダルム
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これから向かう上高地(左下)と焼岳(右)  ※後方には乗鞍岳と御嶽山(その奥)が聳える
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焼岳まで尾根は延びている
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槍穂高連峰
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名峰、槍ヶ岳
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富士山(中央)  ※甲斐駒ヶ岳(その手前右)、北岳(右端)


つづく・・

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