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奥丸山経由で槍南 (1)

いよいよ来月に迫った、佐渡一周208㌔。この人生最大の試練に挑む為、7月の月間走行距離は400㌔と定め、何とかこの第一目標はクリアした。世の中には250㌔級のレ-スを年何本も走る猛者は意外と多く、そんな超人達からすれば208㌔くらい別に大した距離ではないだろう。それに月400㌔くらいでは練習したうちに入らないだろうし、皆大抵この倍は走っているはずだ。全く想像すら及ばないすごい世界があるが、こういう雲の上の存在が僕のモチベ-ション維持につながっていることだけは確かだ。

県道槍ヶ岳公園線。先日の落石により、新穂高へとつながる唯一の道路は夜間(19:00~翌5:00)通行止となってしまった。19時ではとても抜けれそうもなく、先週は天候不順も相まって山行を諦めていた。そして迎えた、翌週末。仕事を17時前に切り上げ、夕食と入浴を急いで済ませ、18時には自宅を出発。19時前には無事工事区間を通過出来たが、どうやらこの日から通行止は20時半に延ばされたようだった。今夜は登山者専用駐車場にて車中泊。ラジオを聞きながら、束の間の宴会を楽しみ、早々に就寝に入った。

・・そして翌朝。日の出も遅くなってきたので、結局4時起床の5時スタ-トとなった。登山指導センタ-に登山届を提出し、左俣林道を進んで行く。新調したモンベルのトレランザック。容量が大きいだけに、装備は普段の日帰り登山とあまり変わらない。サロモンのトレランシュ-ズを履くのはこれで2度目。出だしの辛い上りにペ-スは上がらないが、何とか笠新道入口に到着。水は豊富に出ていた。ここから少しで、わさび平小屋。ここでペットボトル(500ml×2、700ml)の水を満タンにしておく。木の水槽に浮かぶ真っ赤なトマトは1個200円。車で運んでいるはずだし随分高いなと思っていたが、その夜ス-パ-のチラシをたまたま見ていて、飛騨産トマト1人2個限り1個85円で売られていた。毎日家庭菜園では食べ切れない程のトマトが採れているので意識はしていなかったが、市場では中々高価な野菜のようだ。
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笠新道入口  ※水量豊富
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小池新道分岐

橋手前の分岐道標にてメインル-トから逸れ、橋を渡った先が奥丸山の登山口となる。ここから急にひっそりとした空間になり、人の気配はないに等しい。笠ヶ岳の稜線と、槍穂高の稜線に囲まれたこの奥丸山はかなり地味な存在となり、尾根伝いの中崎山なんかは更に玄人好みの藪山となる。しばらく我慢の急登が続く。その斜度は中々で笠新道よりも余程辛い。それでも休まず歩き続け、歩きながら握り飯を口に頬張る。登山道は整備されてはいるものの、人の往来がほとんどない為か草はやや荒れ気味だ。前日の雨の影響で草は濡れており、シュ-ズは徐々に水に侵されてきた。何とか尾根へと登り着き、ここからは左に進む。登山道に被さる濡れ草が嫌らしく、半ば藪漕ぎに近い。いつしか靴中は靴下までビチョビチョになっていた。歩くとポチャポチャ音がして歩き難いので、時折腰を下ろしては靴下を脱ぎ、絞って水を取り除く。しかしいくらやっても意味がないことを早々に悟り、足元は諦めた。そして、奥丸山登頂。早くこの尾根から抜け出したい心境だった。
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奥丸山入口
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中崎尾根合流
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笠ヶ岳
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奥丸山(標高2440m)
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乗鞍岳(最奥)と焼岳(手前)
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この尾根は西鎌尾根にぶつかり、やがて終点槍ヶ岳へと至る

一応コ-スタイムの半分を目指しているので、休憩は程々に済ませ先へと進む。崩れかけの痩せ尾根は慎重に通過し、やがて槍平方面との分岐に出る。奥丸山には何度か来たことがあるが、この先の尾根を進むのは始めてのこと。登山道は明確だが、相変わらず濡れた草が嫌らしい。反対方向から2組登山者が現れた。人気(ひとけ)のない場所な故、不安そうに歩いていた。右手眼下には槍ヶ岳へと続く飛騨沢登山道が見えている。小粒のような登山者の姿も確認出来た。思わぬ草原の登場に心躍らせながら、迫り来る西鎌尾根目掛け突き進んでいく。やがて飛騨沢方面との分岐が現れ、いつしか草木もなくなっていた。下山者数人と擦れ違い、千丈乗越にて西鎌尾根に出た。
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千丈乗越、槍平分岐
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草原が現れた
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右下には飛騨沢のカ-ル
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千丈乗越、飛騨沢分岐  ※奥丸山(中央)がもうあんなにも遠い
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千丈乗越

尾根の先に、槍の姿を確認。槍ヶ岳を起点に東西南北に鋭い尾根が延びている。表銀座と呼ばれる燕方面への縦走路は、東鎌尾根。北鎌尾根はスペシャリストの世界。南鎌尾根は岐阜・長野との県境を兼ねる、飛騨山脈主峰槍穂高の稜線。そして双六方面へと延びる西鎌尾根は北ア奥部の秘境地帯へと続いている。ここまで休憩は最小限に留めている。トレランみたいな格好をしているので、あまりチンタラ歩いてもいられない。そしてようやく槍の肩、ここが槍ヶ岳山荘となる。
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硫黄尾根(手前)
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小槍(左)と本槍

杖を登山道脇に隠し、槍の穂先へと向かう。時間的にほとんど混んでおらず、ほぼ自分のペ-スで登れるのが有り難かった。しかし高所恐怖症の僕にとって、何度登ってもこの高度感だけは恐ろしくて慣れやしない。慎重に丁寧に先に進み、最後に垂直のハシゴを2つ上った先が槍の穂先、槍ヶ岳山頂。山頂では高校生のような若い子達と居合わせた。腰を下ろし、おにぎりを頬張る。そして妻に経過報告のショ-トメ-ルを入れておいた。
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いざ山頂へ
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槍ヶ岳(標高3180m)
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今日は学生が多い
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西鎌尾根
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槍ヶ岳山荘と奥丸山
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穂高へと続く県界尾根は北アのメインロ-ド


つづく・・

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