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飛騨の霊山、位山

位山(くらいやま)。東の船山(ふなやま)、西の川上岳(かおれだけ)とともに飛騨三名山を成し、これらは位山三山とも言われている。位山は古来より霊山として崇めら、天孫降臨の地だとする説もある。位山は日本二百名山、川上岳は日本三百名山に挙げられ、里山ながらも人気が高い。しかし飛騨人にとっての位山と言えば、誰もが真っ先に思い出すのがモンデウススキ-場だろう。子供の小学校のスキ-教室でも度々使用され、我が家でも子供が保育園年中の時、大概ここで滑れるように練習している。この山には僕も何度か登っているが、2年前の周回が特に思い出深いかな。
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位山  ※画像クリックで拡大

今日は久々の家族登山。今日の登山の目的は、妻の運動不足解消と僕の膝のリハビリ。それと、今年焼岳に挑戦する大志の足慣らしと言ったところだろうか。大きな看板のある登山口から、ゲレンデの右端に設けられた登山道を進んでいく。山野草を観察し、ワラビを収穫しながら、ゲレンデの頂上を目指す。部活を休んだ(休ませた)嶺花が一人離れて先行し、足取りが重い大志、一花を背負った妻、最後尾の僕と隊列を成し歩く。我が家の末子(第7子)である一花にとって、今回が初めての山。負われているとは言え、記念すべき初山頂となるだろう。颯爽とトレイルランナ-が駆け寄ってきた。この山では昨年からトレラン大会が行われるようになっているが、別にその練習ではないとその方は言う。そして、ようやくゲレンデトップへと辿り着いた。トイレの前で休んでいると、丁度若い女子グル-プがやって来た。格好から察するに、どこかの山ガ-ルというよりも、地元女子のちょっとしたピクニックという印象を受けた。若いのに皆で地元の低山に登るなんて何て偉いんだ、きっと素直な子達なんだろう。本来ここからの眺めは抜群に素晴らしいが、今日は生憎の曇り空。うっすらと御嶽を眺めるのが精一杯だった。
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モンデウス飛騨位山スノ-パ-ク エリア案内図  ※画像クリックで拡大
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位山登山口  ※画像クリックで拡大
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熊出没注意
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ゲレンデ端に設けられた登山道を行く
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御嶽山  ※雲が多く、これが本日唯一の眺望だった

この先、いよいよ本格的に山道に入る。とは言え、登山道はよく整備されており、何ら心配はない。時折現れる大岩には、何かしら名前が付けられていた。六稜鏡岩、御手洗岩、畳岩、門立岩、尻立岩、鏡岩、御魂岩・・。名付けの根拠は不明で、強引なこじつけにも思えてならない。しかし山歩きに飽きてきた頃ふと現れると、多少なりとも元気な気分にはなれる。又、位置を把握する為の、距離標的な役割も少なからずあるのだろうと思う。一花の体重は現在9kgあるらしく、負んぶは毎日の事とはいえ、今日の負担はいつも以上に重くのしかかっている。一花は何よりも、ママの背中が好きなんだろう。どれだけ泣いていても、背中に負われると直ぐにご機嫌になる。
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六稜鏡岩  ※名付けの根拠は不明だが、気晴らしにはいい
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倒木も何のその
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ベンチでオッパイ休憩
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妻の運動には丁度良い

2時間もあれば着くだろうと思っていた、天の岩戸。結局ここまで来るのに2時間半もかかってしまったが、大志の動きが想像以上に鈍かったのが要因だ。大志の泣きは天の岩戸でピ-クを迎え、他の登山者がいて恥ずかしかった。我が家には7人の子がいるが、性格は血液型によって分かれている。まずはA型の長女と穂乃花。おとなしい割には根性があり、特に穂乃花には毎度驚かされていた。どれだけ辛くても決して脚は止めず、しくしく泣きながらどこまでも僕の後ろをついてきた。B型は岳登とナナで、この子らは我が家では別格だ。親と子というよりは、対等の同志(仲間)として登っている。そこで問題なのがAB型の嶺花と大志(ちなみに僕もAB型)。体力は人一倍あるのに、とにかく根性がない。その上、辛いと恥じらいもなく大声で泣きじゃくる。一花は結局何型なのかな・・。妻とそんな話をしながら盛り上がっていた。
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ようやく天の岩戸  ※ここまでが意外と長く、大志はいつしか大泣き

山頂は直ぐそこだが、堪らず天の岩戸でおにぎり休憩とする。少しは腹が満たされたせいか、その後は大志も復活してくれた。泉との分岐には大きな看板が掲げられている。僕らはそのまま直進し、急いで山頂を目指す。ドウダンツツジの群生地を越え、一旦展望広場も右目に通過し、ようやく位山の山頂に到着。巨石群登山道からの登山者も含め、山頂で2組と出会う。この位山、低山ながらも結構メジャ-な山なのだと改めて実感。この先天空遊歩道へと進んでいけば川上岳へと続くが、今の大志には明らかにまだ無理だ。展望広場へと戻り、敷物を広げ昼食とする。先程ゲレンデトップで見かけた女子グル-プの姿もあり、これから下山するようだった。
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位山山頂エリヤ案内  ※画像クリックで拡大 
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サラサドウダン群  ※ドウダンツツジが愛らしかった
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位山(標高1529m)
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山頂広場で昼食、そして宴会
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一花(9ヶ月)初山頂

眺望は相変わらずなく、いつ雨が降ってもおかしくない微妙な天候だ。おかし宴会も早々に切り上げ、急いで下りへとかかる。サラサドウダン群を越え、天の岩戸も順調に通過。下りは大志も滅法強いが、それはどの子にも共通している。ふと足下に、ギンリョウソウを見つけた。まるで幽霊のような不気味な面構えは、一度見たら一生忘れられない。確か随分以前に白草山で見たのが初めてだったが、是非とも一度妻に見せてやりたいと常々思っていた。
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いざ下山
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天の岩戸  ※位山は飛騨一宮水無神社のご神体と言われ、ここが奥宮とされる
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ギンリョウソウ(別名:ユウレイタケ)

そしてようやくゲレンデトップまで下りてきた。ここはクワッドリフトの終点。ここまで来れば駐車場は眼下に望め、精神的にも安心感が一気に増す。足元の不安定な砂利道は大変滑り易く、大志は何度も派手に転んでいた。ヘッドスライディングのように両手を上げて頭から仰向けに転び、危うく斜面を転げ落ちそうになる場面もあった。そんな大志を注意していた僕ですら、実際一度転んで尻もちをついた。一花を背負う妻だけは絶対に転ぶ訳にはいかない。しかしここは上手くストックを駆使し、丁寧に下山を終えた。
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ゲレンデ頂上(クワッドリフト終点)
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ここの下りに要注意
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無事下山  ※何とか雨も持ち堪えてくれた



登山口 10:40
ゲレンデトップ 11:30
天の岩戸 13:09
位山 13:31
展望広場 13:34、14:07
ゲレンデトップ 15:34
登山口 16:20


平成29年6月18日 天候曇り 一花(9ヶ月)、大志(年中)、嶺花(中2)、妻、僕


位山分水嶺。ここは飛騨北部と南部の境界であり、宮川と飛騨川の分水界となる。すなわち左側へ流れ出る水は、南方の飛騨川から木曽川へと合流し太平洋の海へ。右側へ流れ出る水は、北方の宮川から神通川を経て日本海の海へと注がれていく。
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分水嶺
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太平洋と日本海へ
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| '17山行記録 | 15:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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