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シンハラ王朝最後の都 キャンディ~スリランカ編(14)

2017年1月3日
ダンブッラ~キャンディ



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世界遺産 聖地キャンディ (1988年登録) 
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スリランカを代表する舞踊、キャンディアン・ダンス


日本人にとっては京都がそうであるように、スリランカ人にとってはキャンディがそんな古都に当たるのだという。
北に栄えていたシンハラ王朝がインドからの侵入者に追われて南下を続け、最後に選んだのがこの地だった。
周囲の山々が敵の侵入を阻み、イギリスによって滅ぼされるまでの300年以上に亘り、シンハラ文化の華を咲かせた。

仏教徒であるシンハラ人にとって、仏陀の歯を安置する仏歯寺の存在は民族最高の象徴ともなっている。
そして年に一度夏に行われるペラペラ祭の時には、仏歯寺に安置されている仏歯の入った仏舎利が、華麗な衣装を身にまとった象の背中に載せられて、町を練り歩く。
キャンディの町はスリランカ中、世界中から集まった人々で、大変な賑わいに包まれる。


青年オ-ナ-のカストゥリに見送られ、宿前の路上で、キャンディ行きのバスへと飛び乗った。
バスは既に乗客で溢れ、後ろの出入口付近に何とか強引に押し込まれる。
キャンディまでは所詮1時間半から2時間くらいだろう。
近距離程度の移動だから、最悪、終始立ちっ放しでも構わない。
しばらく両足で踏ん張りながら、車内の状況をじっと観察して時を過ごした。

バス停に停まる度、乗客は増え続けている。
通路に立つ客は、邪魔な荷物を上の棚に置く。
これは当然予定されている行為であり、その為に上部には棚が設けられている。
しかしある者は、席に座る客(他人)の膝に、おもむろに自分のバックを置いている。
・・それも無言で。

当然互いの面識はないのだろうが、その大胆かつ無礼な行動には一切の遠慮を感じない。
自分の膝に荷物を載せられた側、怒るのかと思いきや、嫌な素振りを見せるどころか、目も合そうとせず自然体のままでいる。
その姿が、見ていて実に美しかった。
座る者が立つ者を補助する・・という、暗黙のル-ルがこの国には存在するようだ。
とても穏やかなスリランカ人の気質は、込み合うバスだからこそ鮮明に見えてきた。

バスに乗り1時間経った頃、後部座席が空き、ようやく僕も席に座った。
更に1時間でキャンディに到着。
隣に座る青年に地図を見せ、ここだと教えられて降りた場所が、正にドンピシャ。
そこは町の中心、仏歯寺前の広場だった。

ここキャンディの宿は高いと見積り、郊外も止むを得ず、最悪トゥクトゥクの利用も考えていた。
しかし困難を覚悟していた宿探しは、バスを降りて1分とかからず無事完遂。
ガイドブックで目星を付けていた人気の宿は予想に反し空いており、すんなりとチェックイン。
これは大変嬉しい誤算だった。

オ-ルド・エンパイヤ・ホテル(Olde Empire Hotel)。
コ-ヒ-工場だった建物が19世紀にホテルとして改装された、そんな大変歴史のあるホテル。
町一番の一等地に建ち、仏歯寺が目の前に見えている。
古い邸宅を想わせる広い館内は、随所でハイセンスに溢れ、至る所に緑が飾られている。
通りを見渡す広いバルコニ-や、部屋前にも部屋にも寛げるイスやテ-ブルがある。
建物は古いが、それは汚らしさではなく、レトロ、アンティ-クといった心地良い古さの表れだ。
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レトロチックな館内
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シックな客室  ※トイレ、シャワ-は共同だが特に気にならない

一先ず町を歩いてみたが、キャンディはこれまでのどの町よりも都会で、町歩きがとても楽しそうに見えた。
それに安食堂が多く、物価的には一番落ち着いているように思える。
そんな中、昼に入ったフ-ドコ-トのような店が、かなり衝撃的な安さだった。
全てロ-カル人で賑わうこの店で、居合わせた男性客と話をしながら食事をする。
ロ-カルプライスを肌で感じ、初めて味わう衝撃の不味さも一つの経験としてポジィティブに受け入れることが出来た。
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様々なスリランカフ-ドが味わえ、安くて、どれも美味しい
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クレ-プ系とカレ-(25ルピ-)
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そば系とカレ-(40ルピ-)  ※そば系は2玉
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地元民に混じって相席で食べる
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緑飲料Halapa(20ルピ-)は超不味い、右のホッパ-は1枚10ルピ-

食事を終え、高台のレイク・ビュ-ポイントを目指した。
そして苦労して辿り着いた、レイク・ビュ-ポイント。
目の前に群生する木々が肝心の視界を狭めていて、全然眺望は宜しくない。
ちょうど展望所の改装(か拡張)工事をしていたが、この木々を伐採しない限り、展望所をいくら小奇麗にしても全く意味はないだろう。
この界隈はホテルが多く、いざとなればこの辺りに宿をとるという手段も考えられる。
しかし別段眺めが素晴らしい訳でもないので、あえて町から離れる利点は無いに等しい。
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工事中のレイク・ビュ-ポイント  ※眺望はかなり冴えない

湖畔を歩き、キャンディ・マ-ケットに立ち寄り、町の概要を掴んだところで一旦宿へと戻る。
宿で少し休憩し、17時からのキャンディアン・ダンスに向けて再び湖畔沿いに出た。
ダンスのチケットは、朝方宿にチェックインするなり、宿の主人から買わされている。
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キャンディ湖と仏歯寺
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キャンディ・マ-ケット
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美味しそうなケ-キが並ぶ
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程良く都会なのがいい
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コロニアル建築のクイ-ンズ・ホテル
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湖畔で寛ぐ老婆達
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部屋前のテ-ブル

会場へは余裕を持って到着した。
前の方は全て予約済とされていたので、おそらくツア-の団体客が押さえているのだろう。
観客はまだほとんどおらず、空いていた席の中では、一番のグットポジションをゲット出来た。
ショ-自体は他のアジア諸国でよく見る民族舞踊と大差はないが、子供でも充分楽しめたし、そこそこ見応えはあった。
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以上、キャンディアン・ダンス

セキュリティを通過し、夜の仏歯寺を外から見学。
暗闇に浮かび上がる仏歯寺はとても綺麗だった。
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ライトアップされた夜の仏歯寺
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荷物検査はあるが、ここまでは無料で入れる

そして夕食に入ったロ-カル食堂もそこそこ安く、納得のいく食事となった。
驚いたのは、こういう安食堂が町中にどれだけでもあるということだ。
料金を明示している店もあるし、それらを含め、どこも安い。
初めて15ルピ-というティ-も目の辺りにした。
これこそが、紅茶の国スリランカ。
誰が40ルピ-も50ルピ-も払ってまで、紅茶を飲むというのだ。
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安食堂で夕食  ※まだシステムが分かっておらず、チキンや魚が余計
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結局基本はどこもベジカレ-  ※それだけなら安く済む
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夜の町歩きも楽しい 
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『プレ-ンティ-』という存在、ミルクティ-との差額を初めて知った

幾つもの驚きを発見に変え、知識を増やし、経験値を少しずつ上げていく。
宿へと戻り、道路に面したバルコニ-の一画を陣取った。
先程マ-ケットで買っておいたケ-キ1ホ-ル、これも僕らの旅の必須アイテムの一つだ。
新年を祝うにはやや遅れた感はあるが、ケ-キにいまだ堂々と書いているくらいだから、きっとまだ猶予期間なんだろう。
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暗闇に浮かぶホワイト・ブッダ
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夜の湖畔
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夜の宿  ※2階がベランダ
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ベランダでプチ宴会
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ケ-キ(260ルピ-)


キャンディ・Olde Empire Hotel泊-Rs.1500


宿(Rs.1500×2泊分、ダンブッラ) バス(ダンブッラ~キャンディRs.98×2) 宿(Rs.1500) キャンディアンダンス(大人Rs.1000、子供フリ-) 昼食(そば系Rs.40、クレ-プ系Rs.25、ホッパ-Rs.30、クレ-プ系Rs.25、緑飲料Rs.20) ケ-キ(1ホ-ルRs.260) 夕食(基本ベジカレ-、魚Rs.140、チキンRs.180) ティ-(Rs.15×2) ファンタ(2㍑Rs.199)
  計Rs.6645
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| '17スリランカ編 | 08:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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