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第4回白山白川郷ウルトラマラソン(2)~コ-ス最高地点三方岩まで


・・前回の続き


2016年9月11日、大会当日の朝を迎えた。朝と言っても、まだ1時。昨夜久々に飲んだビ-ルが堪らなく美味く、心地良い車中泊となった。まだ深い闇に包まれた、道の駅・一向一揆の里。ウルトラは何かと金のかかる趣味であり、前夜ホテル泊なんてことは、僕には一生有り得ない。そう思うのは僕だけではないようで、ここで夜を明かしたランナ-は車10台程。周りの参加者らも1時を目安に起床し、2時には点々と出ていった。2:17、道の駅・一向一揆の里を発つ。そして2:33、道の駅・瀬女に到着。選手駐車場が隣接して設けられ、ここから少し歩いて尾口市民サ-ビスセンタ-へと移動。ここには会場エイドがあり、荷物トラック(ゴ-ル行き、三方岩行き)が待機し、トイレがズラリと並んでいた。雨だったら大変だろうな・・と思いながら、屋根のない地ベタに座り準備を済ます。左足首の捻挫は結局治っておらず、走る分には支障はないが、強い違和感は常に感じている。スパイラルテ-ピングで捻挫痛緩和と膝痛予防の処置を施してもらう。この無料サ-ビスには大いに感謝。実際に効くのかどうかは別として、精神的に得られるものは大きい。出走前最後の補給を摂り、タポタポのお腹を抱え、スタ-トラインへと向かった。            
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スパイラルテ-ピング                     会場エイド  
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バナナ、ほうらい寿し、味噌汁、ポカリ           スタ-ト位置まで移動

いつだってこの瞬間は緊張するものだ。他の大会のように大音響の音楽が流れていれば自ずと興奮も高ぶってくるが、近隣住民への配慮からか今日この時音楽はない。静かな暗闇の中、大会プロデュ-サ-坂本氏の馴染みの掛け声が響き渡る。やがてカウントダウンが始まり4時ジャスト、スタ-トの号砲が鳴った。前回高山の反省もあり、並ぶ位置には少し気を遣う。数少ない経験で得た実体験より、中盤よりやや前寄りに身を置いている。結果として、もう少し前に出ておくべきだったと反省。スタ-トからしばらくは非常に混み合い、進んではいるが窮屈な中での超スロ-ペ-スとなった。やがて自ずと混雑は緩和されたが、既に数分のロスは拭えない。
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緊張の瞬間

4:24、第1エイド(西佐良、4.3㌔)に到着。まだ序盤も序盤、素通りするランナ-も多い。しかしここは焦らず、確実に給水を得る。次のエイドまでは6㌔、レ-ス後半だとこの間隔は厳しい。4:59、第2エイド(瀬戸野交差点、10.3㌔)に到着。ここでは、ふぐの子糠漬けが載った温泉雑炊が提供されていた。この『ふぐの子糠漬け』は、石川県でしか加工出来ない、奇跡の発酵食。毒を抜いたふぐの子は、世界でもここだけの逸品となる。ただ糠漬けの量はごく僅かで、存在感がほとんどないのが残念だ。5:25、第3エイド(荒谷、14.4㌔)。ここに来て、ようやく空が明るくなってきた。出走前、はたしてヘッドライトがいるか否か迷ったが、結果としてヘッドライトは必需品だった。そして5:49、第4エイド(一里野温泉、18.2㌔)へ。さっぱりとした報恩講汁、薄味の堅豆腐煮しめがとても美味しく、復路ではこれらをたらふく頂くことになる。
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第1エイド(西佐良、4.3㌔)
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第2エイド(瀬戸野交差点、10.3㌔)
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温泉雑炊(ふぐの子糠漬け入り)  ※世界でここだけ、食の世界遺産
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第4エイド(一里野温泉、18.2㌔)
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堅豆腐煮しめ

そして6:25には、第5エイド(白山林道石川管理事務所、23.5㌔)。エイドに着くなり、まずは写真を1枚パチリ。カメラはランパンのポケットに入れ、電源は足を止める前に入れている。写真撮影は気休めにもなるし、この先このスタイルは変えないつもりだ。ここまでは計画通り、㌔6分前後で進んでいる。後々潰れないように、意識して速度を抑えている。ランナ-唯一の拠り所となっているのが、ウルトラのオアシス、各エイド。水やポカリにコ-ラ、梅干しやチョコ、フル-ツや軽食、菓子類だけでなく、おもてなしの特産物もよく置かれている。こうしてマラソン大会に参加しながら、加賀や飛騨の味を満喫出来るのも、この大会の大きな魅力だ。
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第5エイド(白山林道石川管理事務所、23.5㌔)
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酒まんじゅう

6:30、白山白川郷ホワイトロ-ド(旧白山ス-パ-林道)の中宮料金所に到着。今日はランナ-の為に、終日通行止となっている。『スゴイですね・・、暑くないのですか!』。追い抜きざまに、緑のガチャピンに声を掛けてみた。今のところ涼しいので、何ら問題はないという。先程まで白鳥を頭に載せた女性とも前後していたが、皆この長い苦行を思い思いの方法で楽しんでいる。ここに至るまでで既に標高は上がっているが、スタ-ト地点から三方岩までの標高差は1200m超。これが登山であればたいした標高差とは感じないが、これを走って上ろうとするとかなり辛い。それも1度ならまだしも、往復するとなると深い絶望感に包まれる。
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白山白川郷ホワイトロ-ド中宮料金所  ※今日は終日通行止
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蛇谷大橋
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かもしか滝

6:57、第6エイド(蛇谷園地駐車場、27.8㌔)に到着。まだまだ余裕。往路くらい余裕で上り切らないと、到底復路には挑めない。従って、往路で歩くつもりは更々ない。エイドで水分、塩分、糖分をしっかり摂り、内臓を整えておく。さすがは高い銭を取る観光道路だけはある。随所に現れる名所の存在が、しばしの間、辛さを忘れさせてくれた。
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第6エイド(蛇谷園地駐車場、27.8㌔)
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銘菓 あんころ
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姥ヶ滝(うばがたき)   ※日本の滝100選

7:16、第7エイド(ふくべの大滝、30.2㌔)。今日は僕のご近所さんもボランティアで参加するとかしないとか。このホワイトロ-ドで仕事を請け負っているようで、会社側から数名差し出しているらしい。温泉たまごが美味かった。帰路には体が欲せずパスしていただけに、往路でもう何個か食べておけばよかった。前回大会では復路の各エイドで売り切れが続発したらしく、今回は各エイドでのストックを増やしている、と昨日の説明会で言っていた。沿道随一のふくべの大滝は、落差86mと大迫力だ。ここでの標高が900m。コ-ス最高地点まではまだ550mもの標高差があり、それだけでも充分過ぎる程の峠レベルだ。
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第7エイド(ふくべの大滝、30.2㌔)
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温泉たまご
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そうめん
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岩肌を貫くトンネル
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ふくべの大滝

上は見ない方がいい。それは、ここを走る誰もが思うことだろう。先の見えない上り坂に戦意喪失するくらいなら、黙々とただ下だけを向いて走った方が余程いい。ただ、標高の出る登山用の腕時計をつけていれば、現在地は容易につかめ、残りの距離も自ずと見えてくる。7:41、第8エイド(国見山駐車場、32.7㌔)に到着。このホワイトロ-ドは長いだけでなく、勾配もそこそこ急な為、エイドの間隔は気持ち短かめ。故に、走る辛さは見た目程は感じない。名の知りたい山が幾つかあったが、それとは別方向の奥の山が白山だという。思いの外、遠いんだな。
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上は見ない方がいい
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第8エイド(国見山駐車場、32.7㌔)
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かっちり  ※本当は美味しいのだが、食感的に喉を通らなかった
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お~、あれが白山(最奥)か・・

辛い勾配は尚も続き、8:10、第9エイド(ふくべ上園地、36.0㌔)まで到達。標高が上がっていることもあるが、今日は涼しくて、絶好のウルトラ日和だ。特産物に舌を打ち、覚えたての白山を時折眺め、確実に三方岩との距離を詰めていく。たまに見かける標高看板。腕時計の示す標高との誤差は、今日はほぼ皆無。従って、三方岩までの見通しは僕にはたっている。最後のカ-ブを曲がり、坂を上り、長いトンネルを抜けた先が三方岩の駐車場だった。ここは、第10エイド(三方岩駐車場、38.2㌔)。現在8:30だから、4時間半で来たことになる。6月の飛騨高山で言うなら、第2関門の飛騨高山スキ-場(39.2㌔)の辺りだ。あの時も予定より遅れ、4時間28分かかっていた。しかしそれまでに天国と地獄を味わっていただけに分が悪い。今日の入りのペ-スは明らかに遅いが、最初に飛ばしても直ぐに落ち、結局は±0ということだ。
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結構来たな
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第9エイド(ふくべ上園地、36.0㌔)
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ねんぐぁじ万頭
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霊峰白山(左奥)に見守られ
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三方岩駐車場に到着


つづく・・

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| 2016 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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