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高屹山と堂之上遺跡

今日は海の日、しかし僕等は山へと向かった。目的は妊娠中の妻の適度な運動と、次男タイシの山登り第二段。それにナナの笠ヶ岳日帰りに向けた軽い足慣らし。歩荷役の嶺花は、出発間際にドタキャン(反抗期なのか、最近気分にムラが有り過ぎて非常に困る)。道に迷いつつも何とか見つけた河川公園を過ぎ去り、不安な程の未舗装のガタゴト道を上へ上へと突き詰めて行く。そして、ようやく辿り着いた登山口。登山ポストに備え付けてあった地図をもらい、登山届を提出。そして熊ベルを鳴らしながら、登山開始。妻と山に登るのはこれまで数える程しかないが、妊娠中は意外と快く付き合ってくれる。そんな訳で、ここぞとばかりに連れ出したのだ。高校時代は山岳部だったくらいだから、本来は山が好きなはず。僕自身待ち望んでいた家族での里山歩きは、苔生した谷歩きから始まった。
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登山口                              海の日こそ山へ     
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苔生した                             原始の森

この山は僕は2回目で、当時小1の嶺花、小5の岳登と登って以来6年ぶりとなる。この高屹山(たかたわやま)は、位山三山を望む里山として地元では多少人気がある。前回の初登山(安峰山)が余程楽しかったのか、はたまた自信になったのか、タイシが誰よりも山行を心待ちにしていた。年少児になった途端、随分お兄ちゃんになったと最近つくづく感じている。谷沿いに延びた登山道はどこか涼しげで、時折顔や腕に水を掛けては、下界との差を感じていた。足を置く石を自ら選び、流れる水を避けながら、薄いル-トを辿っていく。このコ-スは、そんなアドベンチャ-的な要素満載だった。その為かタイシも飽きることなく、遊び感覚で楽しそうに歩いていたのが印象的だ。先頭のナナは山慣れし、頼れる我が家のリ-ダ-だ。順調に、まずは右折れ岩に到着。ここまでコ-スタイムは30分、僕等もだいたい同じくらい。ここで最初の休憩とする。ここには大きな岩が一つ、生憎岩は濡れていた。
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右折れ岩
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道標に従え

ジュ-スを飲み、お菓子を食べたら休憩は終了。ル-ト上には樹木の名前を説明した看板が何箇所か現れ、すごく勉強になった。それに妻や子供等の気晴らしにも丁度よい。右折れ岩以降、斜度は増しており、最後の急登を経て、ゴジラの背に到着。こういった何気ないポイントも、絶妙なネ-ミングを付けるだけで一つの名所となってくる。ここでは眺望が僅かに開けるが、崖っぷちにつき油断禁物。大きな岩は正にゴジラの背で、跨ぐとお尻が痛かった。ここで二度目の休憩を取り、ここでもお菓子を1袋開けた。これでようやく登りの行程の3分の2を終えたことになる。休憩後、いよいよ登り最後の区間へと向かう。ゴジラの背を越えた先にある、お立ち岩。ここからの眺望は大変素晴らしい。位山、船山、川上岳から成る位山三山を望み、妻や子供に僕の知ってる限りの解説(自慢)を注ぎ込む。
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樹木名が学べる
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ゴジラの背
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お立ち岩
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位山三山を望む  ※左から船山、川上岳(日本三百名山)、位山(日本二百名山)

今日のタイシはここまで調子がよく、泣く気配は一切感じなかった。先頭を進む姉の後を追いかけ、目の前に近付く青い空へと導かれるように高度を上げていく。そして終に青空を捉え、山頂部へと飛び出した。そこが稜線上に広がる、ふれあい広場。妻も遅れて到着。重たいお腹を抱えながらも、ここまでよく頑張って歩いたものだ。しかしここはただの通過点、直ぐに山頂へと向かう。一度下って上り返した先が、高屹山の山頂。しかし何故に、ここまで暑いのだろうか。それは先程からラジオで繰り返されている、梅雨明け宣言の為だろう。どうやら東海地方は、ちょうど今日梅雨明けしたようだ。木陰のないこの山頂では、休憩は地獄に等しい。仕方なく来た道を戻り、ふれあい広場にて昼食とした。
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タイシよく頑張った!                      ママもお疲れ!
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高屹山(標高1303m)

今日は楽しいピクニック。妻が朝から頑張って作ってくれた弁当は、とても美味しかった。食後はラジオから流れる音楽を聴いたり、横になったりしてのんびりと過ごした。高いお金を出してまで遠出をしなくても、近場の里山で僕等は大満足である。僕等夫婦と子供との触れ合いは既に3ク-ル目(子供2人で1ク-ルだとして)に入っており、歳を取ってもこんな若々しい気分でいられることに感謝。最近僕は熱中症気味で、このところ持病なのか首裏が度々痛む。それは今日も例外ではなく、いい加減どうにかならないかな。
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ふれあい広場に戻り昼食  ※山頂には日影がない
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方位盤
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無人販売の登頂記念品                    展望図       
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恒例の妊娠登山                        松もぐったり
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ダウンアップし                          再び山頂

何気ない至福の一時に別れを告げ、重い腰をのそっと持ち上げる。山の上とは言え、真夏の陽射しは拷問に近い。山頂を過ぎ下山にかかると、辛い陽射しは遮られた。帰路は先程とは反対の方向を辿る。周回するように設けられた登山道は実に無駄がなく、上手く造られている。この山を愛する人がいて、登山道が切り開かれ、大切に守られている。家族と巡るこんな里山も捨てたもんじゃない。さすがのタイシにも終盤疲れが見え始めた。前回登山のように、お菓子を1袋与えてみた。しかし疲れは相当なようで、お菓子の力では足りなかった。泣き出しはしなかったが、歩き出しても直ぐにしゃがみ込んでしまう。タイシの手を握り、騙し騙し標高を下げていく。そして水場が現れ、その先に僕等の車が見えてきた。みんな頑張ったな、良い思い出を有難う。
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キンサンアカマツ(左)、ギンサンカラマツ(右)
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林道出合                            道標
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疲れてきたのでヤッケを羽織り               お菓子装着
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水場                                無事下山
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堂之上遺跡から望む、高屹山


登山口駐車場 10:00
右折れ岩 10:37、10:52
ゴジラの背 11:24、11:41
ふれあい広場 12:07、13:32
(高屹山往復、含む)
林道出合 14:10
登山口駐車場 14:55

平成28年7月18日 天候晴れ 大志(年少)、ナナ(小3)、妻(妊娠8ヶ月)、僕


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国指定史跡 堂之上(どうのそら)遺跡  ※画像クリックで拡大
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身近で触れる古代のロマン
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第28、36号住居址(復元住居)
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円空仏                              土器や石剣、石刀
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22号住居址土器出土状態  ※発掘当時の写真
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上記展示物
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26号住居址埋甕(がめ)出土状態と展示品
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有頭・無頭石棒(男根)と女陰石               発掘当時の写真
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縄文中期 顔面把手  ※写真左、右とも
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石皿、磨石                           以上、久々野歴史民俗資料館  ※入館無料
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是非、高屹山とセットで!
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