今年も奴が現れた~2016年ジャガイモの収穫

土壌改良に石灰を撒く

種イモの植え付け(4/9)
2016年7月10日。梅雨の切れ間を狙って、ジャガイモの収穫をした。昨年の教訓を生かし、僕の頭の中は片隅どころか大半が彼らで占められていた。その正体は、見るも憎たらしい気色悪い面構えを持つ夏野菜の天敵、テントウムシダマシ。テントウムシになり切れない、偽物の害虫のことだ。見かけたら、即駆除!洗脳されたようにそう心掛けていたが、奴らは僕より一枚上手だった。見つかれば殺されることが分かっているらしく、奴らはそうそう表には出てこない。確かに成虫のダマシのずる賢さには敵ながらアッパレである。目立つ色彩の成虫のダマシは、捕獲される寸前、死んだふりをして自ら葉っぱから地表へと落下する。この死んだふり作戦に最初こそ戸惑うが、こちらとて既に被害2年目。相手の作戦は既にお見通し済みで、容赦はしない。地表で土ごと押し潰し、はいサヨウナラと葬るのだ。
大食漢のテントウムシダマシの幼虫は、いつしかジャガイモの葉をほとんど食い潰していた。そうなる前に気が付いていれば良かったが、まさか奴らの仕業だとは夢にも思わなかった。もしや・・、と思った時には既に遅い。今年得た教訓・・、ダマシは見つけてから駆除するのでは遅い。イモの葉が枯れ出したら、ダマシを疑わなければならない。せめて、被害をこれ以上広げたくない。食い潰されたジャガイモは高い授業料だと諦めて、遅植え分や他の夏野菜に飛び火する前に、何とか奴らを全滅させておきたい。早速、晴天の朝に農薬スミチオンを5㍑散布した。翌朝その後の状況を確認すると、大量の幼虫が、見事に地表に転げ落ちていた。すごいな、スミチオン!モミジに発生するアブラムシやレッドロビンのマイマイガ等、この殺虫剤の効果は絶大である。

こうなる前に気付かないと

テントウムシダマシの幼虫(6/18)
そしてしばらく、てっきり全滅したと思っていたダマシ達は知らぬ間にちゃっかり成虫になり、再び僕の前に颯爽と現れた。それも大量に。しかし奴らの張り付く場所は大概決まっており、何故か区画手前の分かり易い所ばかり。馬鹿だな、お前ら・・。そんな場所じゃ目立つだろうし、直ぐに殺されてしまうのに。毎朝ジョギング後に20匹、30匹を指2本(素手)で押し潰しては、壊滅を計っていた。しかし一向に減る気配はなく、ゾンビのようにその数は日に日に増しているかのように見えた。お前ら、一体どこにいたんだよ。僕もいい加減に呆れ果て、次の晴天の朝、再度スミチオンを5㍑散布した。既にジャガイモの横ではキュウリが身を付けており、キュウリに農薬がかかることを恐れ、極力この時期の農薬散布だけは避けたかった。しかし、あまり綺麗言ばかりも言ってられない。そして翌日確認すると、今回もまた、ダマシは見事に散ってくれた。

テントウムシダマシの成虫(7/2) ※お前ら、ゾンビか!
こうして今回収穫したジャガイモは、37kg。今年もダマシに葉を食い潰されたので、小粒ばかりが目立っている。しかし遅植え分があるから、被害のない収穫も充分に期待出来る。野菜作り全般に言えるが、やはり野菜は時期をずらして二度植えた方がいいと思う。害虫による全滅も避けれるし、長期間に及んで収穫出来るのも嬉しい。今の時期、キュウリがよく採れる。トマトはまだ色はついていないが、ナスやピ-マンは既に収穫に入っている。昨年はこれら夏野菜にもダマシが大量発生して困ったが、今年は今現在、ほとんどダマシの姿は見かけない。ジャガイモの被害は痛かったが、最悪の事態だけは避けれたようだ。来年こそは・・。1年経つと忘れてしまうのが、僕の弱点でもある。

ジャガイモの収穫(7/10)

ちびっ子2人大活躍 ※競い合って掘っていた為、相乗効果大

本日の収穫は37kg

大きいものは少ない

遅植えは被害なし
| 家庭菜園 | 14:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑