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娘二人と新月の海へ

5月7日(土)新月の夜、娘二人を引き連れて富山県の海へと向かった。目指すは先月訪れた、某海岸。僕は2度目、娘達にとっては当然これが初めてのホタルイカ捕りとなる。遥々車で1時間半かけて向かうのだから、絶対に捕獲ゼロだけは避けたいところだ。従って捕れそうにない日は避けた結果、天候不順の前日から一日先延ばしとなった。しかし今日は新月だし、日中の天気もまずまずだった。満潮は4:17と遅いが、深夜0時から2時頃にかけて絶対に湧いてくる。初心者ながらも、不思議と確信に近い自信を抱いていた。だから今日は最低でも1000匹、出来ればその倍。ク-ラ-ボックスを満杯にして帰ってくるぞ!と妻に豪語し、自宅を後にした。
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さすが新月かつ週末の夜  ※人はかなり多かった

今回の出陣に備え、僕も色々とアイテムをネットで調達していた。まずはウェ-ダ- 防水釣り用ス-ツ。これが無いと海の奥へと入って行けず、まずもって話にならない。実際初めて使用してみて、使い心地は文句なしに良かった。頼れる防水機能に、防寒もばっちり。胴部は胸下まであるので、ある程度の所までは入って行けた。ただ腰上の深い箇所で海面が大きく揺れると、つま先立ちでないと危うい場面もあった。次に必要なのが玉網 (タモ)。100均グッズでも対応出来るが、これがあればより広範囲をテリトリ-とすることが出来る。この商品も使い勝手が良く、大正解だった。そして、ヘッドライト。これも必須のアイテムだが、より照度の高いものがないと捕獲高に影響が出てくる。上州屋でも勧めていた高照度のライトを買ったつもりでいたが、やや不満の残る商品だった。前回使用した登山用のヘッドライトよりは明るかったが、海奥に詰め寄る捕獲師達はより明るいライトを持っていた。明らさの次元がまるで違う。中には水中にライトを沈ませ、海の中から照らす強者もいた。ライトの意味合いは大きく、要検討だなと痛感した。
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娘二人、初めての体験に大興奮
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100均で揃えた掬い用のザルと腰カゴ

ナナ(小3)は長靴を履いて、波打ち際で流されてくるホタルイカを探している。あいにく長靴は直ぐに浸水し、下半身ずぶ濡れになり大変そうだった。しかし先月のように寒さ、冷たさは感じず、5月の新月辺りが時期的には最適なのかも知れない。ズボンを膝までまくり、裸足姿で海に入る若者も多かった。ナナは泳いでいるホタルイカを一度目にしただけで、結局はそれすら捕り損ねてしまい残念だった。嶺花(中1)には前回僕が使用した膝長靴を履かせたが、勝手が悪く、長靴よりはかろうじてマシなレベル。一度予想外の高波が来れば、余程気を付けていないと浸水は時間の問題。100均で買った手桶のザルは子供達のタモ代わりには充分だった。嶺花は数匹(片手程)捕まえたようで、その神秘的な青の光にも感激していた。
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ナナ撃沈、そしてズブ濡れ
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嶺花は見事数匹ゲットし、少々ご満悦

21時半頃から僕達は海に入っている。絶対に今日はたくさん捕れると期待していたが、そこは自然界、そう甘くはなかった。やはり相手は、海のホタルイカ。自然を相手にする勝負だけに、条件が揃ったからと言って、そう易々と期待通りにならないのが現状のようだ。前回のように面白い程は捕れないが、それでもポツリポツリ程度は捕れている。腰に付けたカゴにはそこそこのペ-スでホタルイカが溜まっていった。ある程度溜まってくると砂浜の基地に戻り、バケツの中に移し替えておいた。プロ級の捕獲師達は皆、自作の大きな容器を海に浮かばせている。一度海に入ったら、そう簡単には陸には戻らない覚悟のようだ。

思うように捕れないながらも、最悪の事態だけは免れている。深夜0時以降が勝負だと予想しているだけに、これからの爆湧きを信じて疑わなかった。疲れてきた子供達と一旦車に戻り、娘二人はそのまま眠らせた。深夜0時、ここからが僕の本場だ。気合いを入れ直し海に戻るが、何故か急にホタルイカの姿は消えてしまった。1時間海の中をうろつき、見つけたのがやっと1匹。それさえも、網のからみで捕り損ねてしまうという大失態。これ以上は無理だ・・と一旦海を上がるも、男としてこのままでは引き下がれない。もう一度海に入り、納得のいく終わり方を探る。そして根性で1匹捕まえ、満潮への期待は仕方なく諦めた。なかなかホタルイカ捕りも難しいな。僕等は最初の時間帯に少しは捕れていたからまだいいが、夜遅くに来た大概の客は1匹捕れればいい方だった。今回の惨敗はすごく悔しい。明日こそは絶対に爆湧きが来ると又もや根拠のない自信を持っていたが、2日続けて遠路出向く気力はなかった。しかし結果、爆湧きがあったようだ。


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3時間半(21時半~翌1時)で66匹  ※惨敗だが、この日としてはまだ捕れた方
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イカ君

自宅には3時過ぎに帰宅。余程道の駅で車中泊しようかと思ったが、頑張って家まで運転した。翌朝、眠いけど8時前には起床。ホタルイカを洗ったり、道具の片付けを行った。前回は何も知らなかった為、ホタルイカを洗う時、中の腸(はらわた)までも取り除いていた。それは間違いだと知った今、確かに茹で上げた姿はお腹がむっちりして、前回より一回り大きく見える。そして明らかに味わいは増し、一番美味しい部分をわざわざ捨てていたのだと後悔した。ホタルイカは塩茹でして醤油で食べるのがとても美味しいが、今回妻が作ってくれたパスタは最高に美味しかった。今回くらいの少ない量でも、充分にホタルイカを満喫出来るのが嬉しい。自家製(家庭菜園)の折り菜との相性は抜群で、ニンニクとの絡みも格別であった。あまりにもの美味しさに我慢出来なくなった僕は、つい昼間からビ-ルを口にしてしまう。貴重な午後を自ら放棄してしまったついでにビ-ルを2本飲み干し、僕は上機嫌になった。
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富山産ホタルイカと折り菜のパスタ  ※最高に美味しく、ビ-ルにもよく合う
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