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インカの都、クスコ~南米編(35)

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世界遺産 クスコ市街 (1983年登録)
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ラ・コンパニ-ア・デ・ヘスス教会


・・前回の続き


メキシコから南下したスペイン人のコンキスタド-ル(征服者)達は、1533年にインカ第13代皇帝アタワルパを殺害すると、インカ帝国は事実上滅亡した。
その後、征服者達はさらに南下し、ここクスコに到達する。
彼等は神殿や宮殿にある金の像を手当たり次第略奪し、目ぼしいものがなくなると、今度は神殿や宮殿を破壊し、カトリックの教会へと改築していった。

しかし彼等征服者達は、耐震性に優れたインカの石組みだけは破壊せず、土台としてそのまま利用し、その上に教会や邸宅等スペイン風の建造物を造っていった。
その後3度に亘ってクスコ地方を襲った大地震は、征服者達が建てた教会などに大きなダメ-ジを与えたが、皮肉なことにインカの石組みだけはびくともしなかった。


クスコの町自体も歴史ある世界遺産なのだが、やはり近郊(と言ってもクスコから114km)のマチュピチュ遺跡の存在が、この町を世界的に有名にしている。
マチュピチュ遺跡の入場に際しては人数制限がなされており、1日2500人しか中に入れない。
ワイナピチュ(マチュピチュ遺跡の象徴的な山)に至っては400人と、大変狭き門となっている。
チケットは遺跡入口では買えず、事前にクスコやマチュピチュ村で買っておくことになる。

現地手配では希望日に入場出来る保証はなく、その為、事前にWEBで申し込み(支払いはカ-ドで)しておく旅人も多い。
従って僕等の場合、最悪マチュピチュ観光は諦める覚悟すら持っていた。
クスコの文化庁窓口でチケットを購入する際、4時間並んだ・・、2時間並んだ・・、そんな声ばかり聞いていた。
そして彼等彼女等の意見を総合し、比較的朝早くなら空いているだろう、との結論に至った。

そして僕等はこうして朝一番で出向いてはいるが、一向に文化庁窓口とやらが見つからない。
何度通行人に尋ねてみても、全くらちがあかない。
それにこの辺り一帯、行列なんてどこにも有りはしない。
その後しばらく往ったり来たりを繰り返した末に、ようやく文化庁の入る建物を見つけた。

行列が全くない・・。
一瞬自分の目を疑ったが、これは予想外でも嬉しい予想外、微かに望んでいた展開だ。
数個ある窓口は全て応対中だったが、並ぶ列は僕等だけで、直ぐに出番はやって来た。
入場規制にも引っ掛かることなく、明日の入場チケットを無事ゲット。
子供料金での扱いも嬉しかった。
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マチュピチュの予約窓口  ※朝一で行かないと、何時間も並ぶ羽目に

次は、マチュピチュへの移動手段の確保へと向かう。
ペル-レイル(鉄道)しか方法はないものと思い込んでおり、早速近くのオフィスへと出向いた。
オフィスには僕等以外客はおらず、直ぐに予約手続きに取り掛かる。
予定ではクスコ近郊のポロイ駅からの乗車だったが、現在その駅は使用されておらず、その先のオリャンタイタンボ駅からの乗車となった。
クスコから75km先のオリャンタイタンボ駅までは、自分で交通手段を見つけ、列車の出発時刻に余裕を持って間に合うよう移動しておかなければならない。

それだけならまだしも、驚く程高い大人料金に僕は慌てふためいた。
更に、『娘さんは丁度明日12歳になる為、明日から大人料金になります・・』。
追い打ちを掛けたのが、この一言だった。
12歳のどこが大人なんだよ!
購入時は11歳なんだし・・とも粘ったが、全く取り繕ってもらえない。
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ペル-レイルの予約オフィス  ※完全にボッタくり

そういうル-ルなんです・・という機械的な返答は、ペル-レイルの心の無さを表していた。
クスコ発のマチュピチュ日帰り、それも自力手配で、5万円もかかることになる。
ペル-の物価からして、絶対に有り得ないこの金額設定。
ペル-レイルは完全に、外国人(個人)旅行者の足許を見ているとしか思えない。
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FRETOI BISTECK  ※メニュ-を見ても分からないので、適当に注文
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ポテト肉ライス(右のどんぶり)
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カテドラル
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噴水と金の像
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カミソリの刃1枚通さないインカの石材建築  ※写真中央やや右上に14角の石  
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14角の石

嶺花は高山病から中々立ち直れず、相変わらず宿での引きこもり状態が続いている。
今日は日本人宿ということで、安心して娘を残し、一人クスコの町へと繰り出した。
さすがにインカの都だっただけはあり、建物は見応えがあり、土産物屋を覘くのも楽しい。
しかし思いもよらない事実を知り、ショックを受けた。

旅行会社のマチュピチュツア-、入場料込で大人100ソル、学生75ソル。
そんな看板を幾つか目にしたし、路上でマチュピチュを勧めてくるブロ-カ-も多かった。
なんだ、そりゃ~!
ペル-レイル以外にも、マチュピチュに行く方法があったというのか。
悔しさは尋常でなかったが、観光に没頭することで忘れることにした。

宗教美術博物館。
インカの石壁を土台として建てられた旧大司教庁で、かつてはインカ第6代皇帝の宮殿だった。
クスコを征服しインカを滅ぼしたスペイン人達は、宮殿を壊し邸宅を建てた。
しかし1590年の大地震で崩れてしまい、その後、この大司教庁が建てられた。
展示物は多く、見応えも十分だった。
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宗教美術博物館
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中庭の噴水、絵画、金箔の祭壇等、展示品は充実

12角の石。
『カミソリの刃1枚すら通さない』と称賛される、インカの石材建築。
緻密に切り出され石壁として組み込まれた石の中に、”12角の石”が存在する。
この石の意味については、様々な推測がなされている。
王の一族(12人家族)を象徴しているという説、1年の各月を表しているという説等だ。
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12角の石
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サン・ブラス教会
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豪華な金の祭壇
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インカの石壁に囲まれた石畳み


カテドラル。
1550年から建設が始まり、完成には実に100年もの歳月を要した。
ポトシの銀300トンを使ったメインの祭壇はとても美しく、約400あるという宗教画では”最後の晩餐”が人気を集めていた。
ここで描かれているご馳走は、何とご当地ここクスコ名物のクイ(テンジクネズミ)だとか。
屋根には南米で一番大きな鐘があり、その響きは40km先まで届くという。
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カテドラル
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祭壇と聖者

アルマス広場。
スペイン式の町造りは、まず中心にアルマス広場を置くことから始まったとされている。
確かに南米では、町の中心に”アルマス広場”がある町がやたら多かった。
しかしクスコのアルマス広場は大きさが他の比ではなく、さすがはインカの都だなと実感。
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アルマス広場
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結婚式のパレ-ド
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サン・クリストバル教会  ※高台にある為、眺めが良い
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クスコ市街を一望

夕方一旦宿へと戻り嶺花と合流、そして2人で町に繰り出した。
目指すは、中央市場。
ここなら安くて美味しいものが食べれそうだと思ったからだ。
とても楽しいな、クスコの町。
いつまでもいたいな・・、そう思えるような美しい都だった。
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町歩き
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ポップコ-ン                           手羽先コ-ンプレ-ト
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ミラネサとインカコ-ラ                    リンゴ飴
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夜のアルマス広場は、どこまでも美しかった
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ウィスキ-


クスコ・ペンシオン八幡泊-S/.40


バスタ-ミナル(トイレS/.0.5) バス(クスコ~リマS/.110×2) タクシ-(S/.5) マチュピチュ入場券(大人S/.128、子供S/.65) ペル-レイル(オリャンタイタンボ~マチュピチュ往復US$164×2) ソフトクリ-ム(S/.1×2) 朝食(チキンいもライスS/.5、ビ-フ豆ライスS/.5※共にパン、コ-ヒ-付き) 昼食(ポテト肉ライスS/.7) 宗教施設周遊入場券(S/.30) 土産物屋(ポストカ-ドS/.1、3Dカ-ドS/.7、シ-ルS/.5) トランプ(S/.7) ウィスキ-750ml(S/.12.5) ポップコ-ン(S/.1) 屋台(手羽先コ-ンS/.2×3) 夕食(ミラネサS/.5×2、インカコ-ラS/.1×2) リンゴ飴(S/.1) リャマ人形キ-ホルダ-(S/.1×2) ホテル(S/.40×2泊分)    計S/.601、US$328
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