古都スクレ~南米編(29)
2016年1月12日
スクレ~

世界遺産 古都スクレ (1991年登録)
ボリビアの古都、スクレ。
標高2750mに佇む、人口約21万人の由緒ある高原都市だ。
1825年2月9日この地で独立宣言が行われ、英雄シモン・ボリ-バルの名前を取り、国名は”ボリビア”となった。
また、初代大統領ホセ・デ・スクレの名前から、この町は”スクレ”と名付けられた。
植民地時代、銀のもたらした財力によって建てられた建築物が、今も町の随所に残っている。
近年ボリビアの首都機能はラパスに移されたが、憲法上の首都はここスクレとされ、今でも残る最高裁判所がその面影を残している。
スクレでは建物を白く塗ることが条例で義務付けられており、町はまばゆい程白く輝いている。
スクレ~

世界遺産 古都スクレ (1991年登録)
ボリビアの古都、スクレ。
標高2750mに佇む、人口約21万人の由緒ある高原都市だ。
1825年2月9日この地で独立宣言が行われ、英雄シモン・ボリ-バルの名前を取り、国名は”ボリビア”となった。
また、初代大統領ホセ・デ・スクレの名前から、この町は”スクレ”と名付けられた。
植民地時代、銀のもたらした財力によって建てられた建築物が、今も町の随所に残っている。
近年ボリビアの首都機能はラパスに移されたが、憲法上の首都はここスクレとされ、今でも残る最高裁判所がその面影を残している。
スクレでは建物を白く塗ることが条例で義務付けられており、町はまばゆい程白く輝いている。
久々に良く眠ったな・・、満足感に満ちた心地良い朝を迎えた。
10時間以上ぐっすりと眠り、アラ-ムに頼らない、自然の目覚めであった。
この町の標高は決して低くはないのだが、夜半、室内は暑いくらいだった。
高所においての暖かさは貴重なので、窓は開けず、パンツ一丁で暑さを素直に受け入れた。
今日の観光は、昼からと決めている。
ラパス行きのバスは夜発なので、それまで何とかこの町で時間を潰さなければならない。
9時半になりようやく外出し、今朝方嶺花に書かせたポストカ-ドを郵便局で2通投函した。

第二の人生 ※幼稚園バス(日本)→市バス(ボリビア)

郵便局 ※1/12エアメ-ル投函→1/23帰国→2/3自宅に届く

市庁舎
自由の家(Casa de la Libertad)。
1825年、ここ自由の家の独立の間において、スペインからの独立宣言文の調印が行われた。
建物の中にはボリビア歴代大統領の肖像画や一刀彫された重さ4トンものボリ-バル像などが数多く展示され、見応えは充分だった。

自由の家

中庭

ボリ-バル像の一刀彫

独立の間(写真左)において、独立宣言文(写真右)の調印が行われた

英雄シモン・ボリ-バルの肖像画(写真右) ※彼の名から国名は”ボリビア”となった

歴代大統領の肖像画(写真左)や古いピアノ(写真右)
ホテル近くの中央市場へと、朝食を探しに入り込んで行く。
まずは入口付近で、ボリビア名物のサルテ-ニャを見つけた。
サルテ-ニャとは中に肉や野菜を詰めたボリビア風の惣菜パンのことで、朝食の定番となる。
値段は少し高い気はしたが、一度は試しということで挑戦してみた。
中にイモが詰まっており、量的に1個では足りず、これでBs.4は絶対に高すぎる。

サルテ-ニャ
何かもっとまともな食べ物はないかなと、市場内を奥へ奥へと進んで行く。
生肉が吊るされ、その先の売り場ではフル-ツが山盛りに積んであった。
市場内には美味しそうな食堂も何軒かあり、その中で、朝からフライドチキンを食べている姿が衝撃だった。
さすがに、朝から揚げた肉はないだろう・・。
食べる気は更々なかったが、何気なく値段を訊いてみた。
クアント・クエスタ? (いくらですか?)
スペイン語でそう尋ねても、僕は大抵返答を理解出来ていない。
10本の指を駆使したり、数字を手に書いたりして、それがBs.14だということが分かった。
安い・・。
あまりにもの安さにつられ、半信半疑のまま2つ注文してみる。
カウンタ-に座り、待つこと数分。
出てきたプレ-トを見て、更に驚いた。
大きめのフライドポテトは山盛りで、フライドチキンも大きくて、何より最高に美味しかった。
これでこの値段は、やはり安すぎる。
二人とも少し興奮気味に、大満足で店を出た。

中央市場のチキン食堂 ※安くて美味い、量も多い

フライドチキンと特大ポテトでBs.14(250円程)
チェックアウト時刻ぎりぎりの11時半、荷物を受付に預け、観光に出た。
サン・フランシスコ教会、カテドラル、サン・フェリペ教会、ラ・メルセ-教会と順に見て回る。
この一連の観光の順序は、日本からの団体ツア-一行と全く同じだった。
団体とは一定の距離をおき、さりげなくガイドの解説を耳に入れていた。

HOSTAL CHARCAS

サン・フランシスコ教会

5月25日広場 (Plaza 25 de Mayo)

カテドラル

サン・フェリペ教会

ラ・メルセ-教会
その時、強烈な光景を目にした。
団体ツア-の日本人年配男性が、路上のジュ-ス売りオバさんの目の前で、彼女に対し堂々とカメラを向けた。
相手への気遣いは一切なく、それはまるで”人”を”物”と勘違いしているかのような、大変失礼な仕草だった。
オバさんはその瞬間、本能的にミカンの皮を投げつけ、男性の頭にビシッと的中。
男性は驚くも呆気にとられ、オバさんはしてやったりの満足げな表情。
その光景には僕も笑え、少し清々した。
民族衣装を着ていたとしても相手は普通の人であって、決して見世物ではないのだ。
スクレの町を高台から眺めようと、ラ・レコレ-タ修道院を目指し歩いた。
高山病の嶺花に配慮し、ゆっくりゆっくりと高みを目指し、坂を上った。
この周辺、治安は悪いとされているが、そうは一切感じなかった。

中心部を抜け、高台を目指す
そしてようやく坂道を上り切った先に、目指していたラ・レコレ-タ修道院があった。
その昔、少しでも神に近付こうとした女性達が、ここで生活し、修行を積んだのだという。
修道院の前には広場や展望所があり、ここからの眺めは想像通り素晴らしかった。
どこかポトシにも似た色合いの家屋が連なり、中世のヨ-ロッパを想わせる雰囲気がある。
ここでは腰を下ろし、嶺花の休憩も兼ね、のんびりと時間を潰した。

ラ・レコレ-タ修道院

スクレの町並み
先日のウユニで見かけて以来、ずっと気になっていたのが、レトロな世界地図。
地面に無造作に並べられた中から、迷いに迷い、露店売りの少年から一つ購入した。
広場では地元民や露店の少年に混じり、観光客までもがサッカ-を楽しんでいる。
少年は地面に広げた商品はほったらかしのままで、仕事は完全にそっちのけ。
ボ-ル一つでプレイ出来るサッカ-は世界共通のスポ-ツなんだ・・、ぼんやり眺めながらそう感じていた。

レトロな世界地図

サッカ-を楽しむ人々
サン・ラサロ教会、サンタ・テレサ修道院と外観のみ見学して回り、中央市場へと戻ってきた。
ここには珍しい果物や見たこともない果物が多く並び、物色も楽しい。
今日はマンゴ-と、初めて見る”パカイ”という枝豆のような見た目の果物を試してみた。
昨日のパパイヤも安かったが、どれも値段は安い。
店でカットしてもらい、公園のベンチに座り、早速食べてみた。

赤瓦と白壁が美しい

サン・ラサロ教会

サンタ・テレサ修道院

中央市場外の果物売り場
マンゴ-が美味しいのは分かっているが、パカイとは一体どんな味がするのだろうか・・。
二人とも恐る恐る、どこか警戒しながらゆっくりと口に運んでみた。
白い綿のような果実部分を食べるようだが、その内側には大きな種があり、この種が見た目の9割以上(ほぼ全部)を占めている。
一体どこを食べるんだよ・・。
綿の部分は情け程度で食べるに値せず、味もよく分からなかった。

初めて見たパカイ

パカイとマンゴ-
夕食は迷わず朝と同じ市場の食堂に出向き、フライドチキンをもう一度味わっておくことにした。
それ程に美味しく、この店だったら、毎食でも構わない。
カウンタ-に着き、こちらが何も言わないとフライドポテトが大盛りでプレ-トに盛られる。
しかしポテトの量を減らし、その分、ライスを付けるという裏技も学んだ。
安くて美味ければ繁盛するのは当然で、10食以上持ち帰る市場の常連客もいた。

夜もチキン食堂で アイスクリ-ム
フライドチキンで油まみれとなった手と口を気にしつつ、最後の町歩きに向かう。
物価の高い南米にあって、ここボリビアは貧乏旅行者にとっては正に天国だった。
ホテルで少し休ませてもらい、バスタ-ミナルへ。
これから僕等はボリビアの首都ラパスへと向かう。
バスはオ-ル”カマ”クラス。
”セミカマ”クラスより上質の、最高ランクの贅沢なシ-トだ。
夜行バス(スクレ~ラパス)泊
郵便局(エアメ-ル2通Bs.36) 自由の家(Bs.15×2) サルテ-ニャ(Bs.4) 朝食(フライドチキン・ポテトBs.14×2) 棒キャンディ(2個Bs.1) 世界地図(Bs.30) 土産(人形と財布Bs.40) 果物(パカイBs.2、マンゴ-Bs.5) 夕食(フライドチキン・ポテト・ライスBs.14×2) 歯磨き粉(小Bs.5) アイス(Bs.2) 市バス(Bs.3) タ-ミナル使用料(Bs.2.5×2) 計Bs.219
10時間以上ぐっすりと眠り、アラ-ムに頼らない、自然の目覚めであった。
この町の標高は決して低くはないのだが、夜半、室内は暑いくらいだった。
高所においての暖かさは貴重なので、窓は開けず、パンツ一丁で暑さを素直に受け入れた。
今日の観光は、昼からと決めている。
ラパス行きのバスは夜発なので、それまで何とかこの町で時間を潰さなければならない。
9時半になりようやく外出し、今朝方嶺花に書かせたポストカ-ドを郵便局で2通投函した。

第二の人生 ※幼稚園バス(日本)→市バス(ボリビア)

郵便局 ※1/12エアメ-ル投函→1/23帰国→2/3自宅に届く

市庁舎
自由の家(Casa de la Libertad)。
1825年、ここ自由の家の独立の間において、スペインからの独立宣言文の調印が行われた。
建物の中にはボリビア歴代大統領の肖像画や一刀彫された重さ4トンものボリ-バル像などが数多く展示され、見応えは充分だった。

自由の家

中庭

ボリ-バル像の一刀彫


独立の間(写真左)において、独立宣言文(写真右)の調印が行われた


英雄シモン・ボリ-バルの肖像画(写真右) ※彼の名から国名は”ボリビア”となった


歴代大統領の肖像画(写真左)や古いピアノ(写真右)
ホテル近くの中央市場へと、朝食を探しに入り込んで行く。
まずは入口付近で、ボリビア名物のサルテ-ニャを見つけた。
サルテ-ニャとは中に肉や野菜を詰めたボリビア風の惣菜パンのことで、朝食の定番となる。
値段は少し高い気はしたが、一度は試しということで挑戦してみた。
中にイモが詰まっており、量的に1個では足りず、これでBs.4は絶対に高すぎる。

サルテ-ニャ
何かもっとまともな食べ物はないかなと、市場内を奥へ奥へと進んで行く。
生肉が吊るされ、その先の売り場ではフル-ツが山盛りに積んであった。
市場内には美味しそうな食堂も何軒かあり、その中で、朝からフライドチキンを食べている姿が衝撃だった。
さすがに、朝から揚げた肉はないだろう・・。
食べる気は更々なかったが、何気なく値段を訊いてみた。
クアント・クエスタ? (いくらですか?)
スペイン語でそう尋ねても、僕は大抵返答を理解出来ていない。
10本の指を駆使したり、数字を手に書いたりして、それがBs.14だということが分かった。
安い・・。
あまりにもの安さにつられ、半信半疑のまま2つ注文してみる。
カウンタ-に座り、待つこと数分。
出てきたプレ-トを見て、更に驚いた。
大きめのフライドポテトは山盛りで、フライドチキンも大きくて、何より最高に美味しかった。
これでこの値段は、やはり安すぎる。
二人とも少し興奮気味に、大満足で店を出た。

中央市場のチキン食堂 ※安くて美味い、量も多い

フライドチキンと特大ポテトでBs.14(250円程)
チェックアウト時刻ぎりぎりの11時半、荷物を受付に預け、観光に出た。
サン・フランシスコ教会、カテドラル、サン・フェリペ教会、ラ・メルセ-教会と順に見て回る。
この一連の観光の順序は、日本からの団体ツア-一行と全く同じだった。
団体とは一定の距離をおき、さりげなくガイドの解説を耳に入れていた。

HOSTAL CHARCAS

サン・フランシスコ教会

5月25日広場 (Plaza 25 de Mayo)

カテドラル

サン・フェリペ教会

ラ・メルセ-教会
その時、強烈な光景を目にした。
団体ツア-の日本人年配男性が、路上のジュ-ス売りオバさんの目の前で、彼女に対し堂々とカメラを向けた。
相手への気遣いは一切なく、それはまるで”人”を”物”と勘違いしているかのような、大変失礼な仕草だった。
オバさんはその瞬間、本能的にミカンの皮を投げつけ、男性の頭にビシッと的中。
男性は驚くも呆気にとられ、オバさんはしてやったりの満足げな表情。
その光景には僕も笑え、少し清々した。
民族衣装を着ていたとしても相手は普通の人であって、決して見世物ではないのだ。
スクレの町を高台から眺めようと、ラ・レコレ-タ修道院を目指し歩いた。
高山病の嶺花に配慮し、ゆっくりゆっくりと高みを目指し、坂を上った。
この周辺、治安は悪いとされているが、そうは一切感じなかった。

中心部を抜け、高台を目指す
そしてようやく坂道を上り切った先に、目指していたラ・レコレ-タ修道院があった。
その昔、少しでも神に近付こうとした女性達が、ここで生活し、修行を積んだのだという。
修道院の前には広場や展望所があり、ここからの眺めは想像通り素晴らしかった。
どこかポトシにも似た色合いの家屋が連なり、中世のヨ-ロッパを想わせる雰囲気がある。
ここでは腰を下ろし、嶺花の休憩も兼ね、のんびりと時間を潰した。

ラ・レコレ-タ修道院

スクレの町並み
先日のウユニで見かけて以来、ずっと気になっていたのが、レトロな世界地図。
地面に無造作に並べられた中から、迷いに迷い、露店売りの少年から一つ購入した。
広場では地元民や露店の少年に混じり、観光客までもがサッカ-を楽しんでいる。
少年は地面に広げた商品はほったらかしのままで、仕事は完全にそっちのけ。
ボ-ル一つでプレイ出来るサッカ-は世界共通のスポ-ツなんだ・・、ぼんやり眺めながらそう感じていた。

レトロな世界地図

サッカ-を楽しむ人々
サン・ラサロ教会、サンタ・テレサ修道院と外観のみ見学して回り、中央市場へと戻ってきた。
ここには珍しい果物や見たこともない果物が多く並び、物色も楽しい。
今日はマンゴ-と、初めて見る”パカイ”という枝豆のような見た目の果物を試してみた。
昨日のパパイヤも安かったが、どれも値段は安い。
店でカットしてもらい、公園のベンチに座り、早速食べてみた。

赤瓦と白壁が美しい

サン・ラサロ教会

サンタ・テレサ修道院

中央市場外の果物売り場
マンゴ-が美味しいのは分かっているが、パカイとは一体どんな味がするのだろうか・・。
二人とも恐る恐る、どこか警戒しながらゆっくりと口に運んでみた。
白い綿のような果実部分を食べるようだが、その内側には大きな種があり、この種が見た目の9割以上(ほぼ全部)を占めている。
一体どこを食べるんだよ・・。
綿の部分は情け程度で食べるに値せず、味もよく分からなかった。

初めて見たパカイ

パカイとマンゴ-
夕食は迷わず朝と同じ市場の食堂に出向き、フライドチキンをもう一度味わっておくことにした。
それ程に美味しく、この店だったら、毎食でも構わない。
カウンタ-に着き、こちらが何も言わないとフライドポテトが大盛りでプレ-トに盛られる。
しかしポテトの量を減らし、その分、ライスを付けるという裏技も学んだ。
安くて美味ければ繁盛するのは当然で、10食以上持ち帰る市場の常連客もいた。


夜もチキン食堂で アイスクリ-ム
フライドチキンで油まみれとなった手と口を気にしつつ、最後の町歩きに向かう。
物価の高い南米にあって、ここボリビアは貧乏旅行者にとっては正に天国だった。
ホテルで少し休ませてもらい、バスタ-ミナルへ。
これから僕等はボリビアの首都ラパスへと向かう。
バスはオ-ル”カマ”クラス。
”セミカマ”クラスより上質の、最高ランクの贅沢なシ-トだ。
夜行バス(スクレ~ラパス)泊
郵便局(エアメ-ル2通Bs.36) 自由の家(Bs.15×2) サルテ-ニャ(Bs.4) 朝食(フライドチキン・ポテトBs.14×2) 棒キャンディ(2個Bs.1) 世界地図(Bs.30) 土産(人形と財布Bs.40) 果物(パカイBs.2、マンゴ-Bs.5) 夕食(フライドチキン・ポテト・ライスBs.14×2) 歯磨き粉(小Bs.5) アイス(Bs.2) 市バス(Bs.3) タ-ミナル使用料(Bs.2.5×2) 計Bs.219
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