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アンデス山脈を越えて~南米編(15)

2016年1月4日
メンド-サ~チリ・サンティアゴ



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立ちはだかる雨や
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アンデスの山脈を越えてきた  ※ここはチリ国境


アルゼンチン西部の町メンド-サから、隣国チリの首都サンティアゴに向けアンデス山脈を越えてきた。
ワインの産地として名高い、ここメンド-サの標高は800m弱。
対しアンデスの巨大山脈は、南米大陸最高峰アコンカグア(6960m)を筆頭に、6000mを越える高峰を20座以上も抱えている。
冬期は雪で道路が閉鎖されることもあるという、高所かつ壮大な国境越えなのだ。


宿泊代に含まれるホテルの朝食は、食べ物も飲み物も充実し、満足のいく内容だった。
昼は食べられないだろうから、ここぞとばかりに二人とも腹に詰め込んでおいた。
しかしこんな時に限って、部屋には別の食べ物が待っている。
今僕が一番気にしているのは、昨日買ったチョコケ-キの存在だ。
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ホテルは朝食付き(セルフ=取り放題)
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腹一杯

2人でも食べ切るのは辛い程の大きさなのに、頼みの嶺花は闘う前から戦線離脱。
仕方ないので僕一人で食べているが、一向に減っている気はしない。
高い買い物なだけに、絶対に無駄にはしたくない。

嶺花が言うほど、そんなにこのケ-キ不味いかな・・。
確かに見た目ほど美味しくはなく、生クリ-ムというよりバタ-クリ-ムに近い。
しかし町の人はこれを喜んで食べている訳だし、特別な日にしか口に出来ない、そんな贅沢な代物であることは間違いない。
僕も頑張っているが、結局半分は残してしまった。
残りはバスで食べようと、プラのカップに押し込め持ち出すことにする。

ホテルをチェックアウトし、歩いてバスタ-ミナルを目指す。
タ-ミナルまでは、歩いて30分以内の距離。
皮肉にも先程から雨が降り出し、止むどころか、その勢いは若干増しているようだ。
タクシ-を使えば難は逃れるが、当然そんな軟な手段は選ばない。
全身ずぶ濡れ、靴も靴下もグチョグチョになり、大洪水の町を半泣きで歩いた。
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外は大雨

昨日一度歩いているはずなのに、一向にバスタ-ミナルに辿り着けないのは何故だろう。
時間的にも切羽詰まってきたが、人に訊き、戻り、走り、何とか間に合った。
結局は、最後の大通りからの取り付きが微妙に複雑だった。

乗り場に着くと、既にバスはスタンバイしており、乗車も始まっていた。
着替えをする間もなく、ずぶ濡れのまま直ぐに乗車。
こうして無事間に合っただけでもラッキ-だ。

バスはオンボロ平家のトイレなし、こんなバスは久々に見たぞ。
そうか、昨日ことごとく断られたバスが2階建の観光客向けで、別の場所で何とか見つけ出したこのバスはロ-カル向けという訳か。
僕はケ-キの食べ過ぎで、朝から腹の調子が宜しくない。
トイレのないバス移動において、これ程最悪のコンディションはない。
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既にバスは待機

バスは8:50に発車した。
このアンデスの国境越えル-トは、景観が大変素晴らしいというのが通説である。
その為、夜間移動では勿体ないと思い、日中移動出来るようスケジュ-ルを合わせてきた。

座席番号は1と2、これは昨日チケットを買った時点で分かっていた。
これまでの経験からして、2階建バスの2階最前列、ガラス張りの向こうに絶景が広がる特等席を予想していた。
しかし、現実は違った。
確かに最前列ではあるが、バスは平家の2階なし。
目の前には運転席があり、親切にもカ-テンが敷かれ、正面の景色は閉ざされていた。
バスは休憩も取らず、僕の腹が最後まで持ち堪えてくれるか終始心配だった。

横窓から限られた景色を眺め、変わりゆくダイナミックな景色に見とれていた。
せっかくの日中移動、景色は全て見逃さず、全部目の中に押し込めるつもりでいる。
標高が2000mを超え、荒々しい高原地帯を颯爽と走り抜く。
そして3000mをも超えた正午頃、バスは大渋滞につかまり突如動きを止めた。
標高3035m、歩いた方が先に進めそうだが、勝手な行動は許されない。
景色のない洞門の中、しばらく無意味な時間が経過する。
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次第に荒々しく                         雪を抱いたアンデスの峰々
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標高2005m(10:41)                    高原地帯を走る
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谷筋                                標高3015m(11:30)
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洞門内で動かなくなった

乗客は誰も席を立たないが、バス係員は先程から頻繁に外に出て、渋滞の様子を伺っている。
隙を見て僕もバスの外に出させてもらい、視界に隠れ用(小)を足す。
ついでに前方の状況を確認したら、車列は遥か前方の彼方から続いていた。
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渋滞はかなり長く、先頭は見えない
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バスを降り、振り返ると絶景が
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標高3040m(12:23)                    乗客は皆疲れた様子

バスは10分程止まった後、数秒だけゆるゆると前進。
そんな亀のような移動がしばらく続いていたが、何があったか突然速度を上げ走り出した。
右手に車を置き去りにし、反対車線をぐいぐいと進んでいく。
この反則的行為の真意がつかめず、運転手も終に切れたか、とさえ思った。

バスは建物を前に停車。
左手にはトイレがあり、ここで初めてのトイレ休憩となった。
ここがボ-ダ-、隣国チリとの国境となる。
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国境到着


つづく・・


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