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焼岳周回(中尾~安房峠~中の湯~焼岳~中尾)

以前からやりたかった焼岳の周回コ-ス。岐阜県と長野県を跨ぐ無駄のないこの周回コ-スはロ-ド26km(高低差上り1000m)、登山7時間(標準タイム)というもの。少しの走力は必要となるが、一つの登山口からただ山頂を往復するよりは確実に達成感はある。難所安房峠への上りは少しきつかったが、前半のランに比べたら、後半の登山はご褒美のようなものだった。

早朝自宅を発ち基点となる中尾へ。今日も奥飛騨さぼう塾に車を停めさせてもらう。神通川砂防水準点がトイレ前にあり標高は970.7m。出だしの長いトンネルは避け、旧道を走る。久々に通った狭い道がやけに懐かしかった。やがて合流し、次の短いトンネルはそのまま通過。栃尾温泉(5km地点)までは緩やかな下り勾配で、栃尾が今回のコ-スの最低標高となる。赤い宝橋にて国道471号線へと入る。ここから平湯までひたすら緩やかな上りが続く。新平湯、福地といった奥飛騨の温泉地を抜け、奥飛騨クマ牧場(10km地点)で少し休憩とする。
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中尾温泉口・奥飛騨さぼう塾(標高970m)  ※ここは岐阜県高山市

しばらく我慢して走り、天狗ノ水まで来ると平湯温泉街(14km地点)も近い。この天狗ノ水の敷地は以前測量したことがあり、愛着もある。平湯の温泉街で水筒を満タンにする。今日は予備としてゼリ-飲料2つ、空のゼリ-飲料を3つ水筒代わりに使用。ここから本日最大の難所、安房峠への8kmもの長い上り(高低差533m)となる。安房トンネル開通以来車の数は激減したが、今でもたまに車を目にする。急なカ-ブで堪らず歩き、予想外のオアシス(谷川)で少し休憩を取る。そして安房平を経て、待望の安房峠に到着。知らぬ間に建物は取り壊され、跡地はドライブやツ-リング客で賑わっていた。
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名水 天狗ノ水(国道471号沿い、平湯温泉手前)
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安房峠(標高1790m)  ※ここから長野県松本市

峠まで来れば、もうロ-ドは終わったも同然だ。目の前の穂高の眺めに癒されながら、幾つものカ-ブを下っていく。やがて左手に目指す焼岳が姿を現した。そんなにも遠くは感じない、待ってろよ。路上駐車が出てきたら、その先が新中の湯登山口。右手の駐車場は既に一杯だったが、左手の路肩はガラガラだ。ここまでさすがに3時間では来れなかったが、何とか3時間半では走り抜いた。少し腰を下ろし息を整え、焼岳の山域へとゆっくり足を踏み入れた。
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爽快ラン  ※奥穂高岳(左端)、吊尾根、前穂高岳(右)、明神岳(右端)
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新中の湯登山口

岐阜県・中尾登山口に比べ若干イ-ジ-な長野県・新中の湯登山口。山頂までのコ-スタイムは3時間15分(山と高原地図・昭文社)となっているが、その半分くらいでは行動したい。順調に高度を上げ、視界の広がる中間地点に着いた。ここからは焼岳が常に視界に入り、稜線も直ぐ目の前に見えてくる。急な斜面に息が上がるが、今ほど抜かしたばかりの登山者は既に遥か下。稜線との距離を確実に詰め終に稜線、そして岩場をよじ登り焼岳の山頂に立った。
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突如視界が広げ、正面には焼岳が  ※旧道との合流地点
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火口湖と火口

近くに魅力的な山は多かれど、焼岳は僕が一番好きな山。これまで我が子を連れて幾度となく登ってきた。僕がここまで惹かれる要因は、やはりあの硫黄臭にあるのだろう。それに手軽さも相まって、子供達の初登山のかっこうの舞台となっている。既に正午になったこともあり周囲は厚い雲に覆われ、今日の眺望は宜しくない。焼岳小屋を経て西穂高へと続く稜線は丁度雲の境目となっている。稜線を隔てたこの雲の光景は時折目にするが、これは偶然でなく必然であり、気圧か気流の影響なのだろう。大福を3つ腹に入れ、山頂を後にする。
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焼岳北峰(標高2393m)  ※背後に上高地梓川
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中尾遠望
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西穂へと続く稜線  ※飛騨側は雲で覆われている
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広い北峰山頂部  ※南峰はこんな感じ

基点の中尾目掛け、岐阜県側を下る。珍しく外国人の姿発見、若いカップルが別々に2組。近年の日本ブ-ムにのっかって地方に流れてきた観光客が、更に山へと流れてきたといったところか。焼岳は僕も常々勧めているが、やはりこういう時代が来たかという印象だ。しかしガイドなし、標識は日本語のみという悪条件で、遭難しなけりゃいいがと心配になった。下りはそこそこ走れたが、何度もつまづき危うく宙を舞う。幸い転倒には至らなかったが、やはりトレランにはストックは必要だ。
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中尾峠
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ヒカリゴケ

新中の湯登山口から山に入り、中尾登山口の谷水に出合うまで、山中に一切水場はない。ロ-ドではあまり喉は乾かなかったが、登山では息が上がる分、直ぐに喉が渇く。予備のゼリ-飲用は一つを飲み干した。登山口から国道までは長い下りが続いたが、走りなら苦にならない。朝方通過した荒神の湯で熱い温泉に浸かり、爽快な気分で帰路に就いた。
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栃尾温泉 荒神の湯


中尾温泉口(標高970m) 6:48
栃尾温泉(798m) 7:15
奥飛騨クマ牧場(1054m)  7:59、8:07
平湯温泉(1257m) 8:34
安房平(1500m) 9:19
安房峠(1790m) 9:53、9:57
新中の湯登山口(1620m) 10:18、10:25
合流広場(2000m) 11:08、11:15
焼岳北峰(2393m) 11:52、12:10
中尾温泉口 13:44

平成27年8月16日 天候晴れ 僕






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花火  ※区民の集いでビンゴを当てた嶺花さん、なぜ飛騨牛を取らず花火を選んだの
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盆の風物詩 ごしょうらい
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