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絶景!乗鞍のスカイランニング

以前から気になっていた乗鞍スカイライン。全長(片道)14.4kmで、始点平湯峠から終点畳平までの標高差は1018m。畳平の標高は2702mあり、北アルプスの山頂並みの標高を誇る。来月開催される白山白川郷ウルトラマラソンの練習には、こんな最適な場所はない。自宅から料金所ゲ-トまでは45分と近く、これなら毎週通ってもいいくらいだ。ゲ-ト前には広い駐車場があるが、トイレが無いのが唯一の難点かな。夜明け後に駐車場着、先客は車1台。ここスカイラインにはまだ有料だった頃、雪渓スキ-をしに1度だけ来たことがある。もう15年近くも前の話だ。

今日の目標は畳平まで2時間、最後まで走り抜くこと。暗闇に浮かび上がる『天候晴、気温8℃、1.7K先工事片交』の電光掲示板をくぐり、静かに走り始めた。夫婦松(1960m)までは3.3km、走り始めて22分で通過。やがて左の方角に眩しい朝日が昇ってきた。道沿いにある乗鞍スカイライン望岳台からは、飛騨山脈の山並みが望め、山名を記した特大パネルで山名を確認。黒部五郎岳だと思っていたポッコリ山は、実は笠ヶ岳だった。陽が当たらないせいか、少し肌寒く感じる。猛暑続きの下界では考えられない有り難い悩みである。次第に足も重くなってきたが、頑張って腕を振り走り続けた。この手の道は、距離より高度を気にした方が理に適っている。腕時計の標高と睨めっこしながら、ひたすらゴ-ルの畳平を目指した。
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逆光の勾配

中間を過ぎた頃、タクシ-が軽くクラクションを一つ鳴らし、脇を走り去っていった。下りてくるバスは1、2台あったが、それ以外誰とも擦れ違うことはなかった。この夜明け前後の時間帯は、嬉しい貸し切り状態のようだ。いつしか森林限界を超え、猫岳が見える頃には、周囲の景色も一変した。恐怖の屈曲カ-ブも意外にたいしたことはなく、景色が勝り、辛さは不思議と感じない。長いようで短かかったスカイラインを上り切ると、そこに待っていたのは別世界のご褒美。桔梗ヶ原でようやく上りのバスが1台後ろからやって来た。始発なのだろうか・・、随分遅いな。爽快ランで、畳平到着。急いでおにぎりを半分口に詰め、休憩もそこそこに乗鞍山頂を目指す。
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桔梗ヶ原
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畳平(スカイライン終点)

これまで乗鞍には2度登ったことがある。一度は岳登(当時小4)と裏側の阿多野郷から。二度目は穂乃花(当時小3)と丸黒山経由で縦走した。バスを利用すれば手軽に乗鞍登山が楽しめることもあり、今日も登山道は多くの初心者で溢れていた。道は縦横無尽に延びており、一応地図は持ってきているが全く役に立たない。嫌な予感は見事的中。コロナ観測所へは無駄足で、10分超のロス。幅広の道まで戻り、剣ヶ峰への登りにかかる。山頂へは直ぐだった。さすがに眺望は素晴らしいが、ここに至るまでで充分見てきた景色だったからそれ程感動はない。食べかけのおにぎりの残りを食べ(結局1個残った)、一息入れて山頂を発つ。
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コロナ観測所
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剣ヶ峰からの眺望  ※中央に焼岳、左下に乗鞍スカイライン、上の稜線右端に槍ヶ岳
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白山

畳平まで走って下り、そこから大黒岳へ登り返す。広い山頂部には山名を記した方位盤があり、ここの方が静かな分、剣ヶ峰より存分に眺めを満喫出来そうだ。その先に何やら這い松の小道が続いている。不安だったが、帰る方角なので迷わず進む。やがて高山植物の女王コマクサが一房現れ、その数は次第に増えていった。どうやらコマクサの群生地のようだ。更にそこから槍穂に向かって一本の道が延びている。絶景を前に僕は思わず見とれてしまった。やがてスカイラインに合流、そこからのロ-ドも絶景の連続であった。
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蚕玉岳(2980m) ※後方は乗鞍最高峰の剣ヶ峰(3026m)
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大黒岳(2771m)

この乗鞍スカイラインの醍醐味・・、それはやはり下りだろう。バスでは一瞬で通り過ぎるような息を飲むような光景も、走りや自転車なら自由に味わうことが出来る。走っては直ぐに立ち止まり、写真撮影。その繰り返しで僕のテンションも高かった。烏帽子岳、四ツ岳、猫岳などいつか登ってみたいなと思いながら、スカイラインを爽快に下っていく。屈曲カ-ブの辺りで本日自転車一番乗りと擦れ違う。自転車での上りは見るからに辛そうだったが、下りの僕も顔をしかめている。スカイラインを上ってくる自転車はゲ-トまで終始見受けられ、ランナ-も数人、登山者も数組いた。近くにこんな楽しい場所があったなんて今迄知らなかったが、少しは走れる筋力が付いてきたからこそ思えた感情なのだろう。今日は最高に楽しかった。これなら平日の仕事前でも、剣ヶ峰を往復出来そうだ。ただこのコ-ス、水場がないので充分注意したい。
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絶景スカイランニング  ※笠ヶ岳(左)から槍穂高へと続く飛騨の稜線
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迫り来る槍穂高
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屈曲カ-ブ  ※自転車頑張れ!
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乗鞍スカイライン料金所上
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ひらゆの森


平湯峠(標高1684m) 4:50
畳平(2702m) 6:47、6:55
剣ヶ峰(3026m) 7:40、7:50 
大黒岳(2772m) 8:24
平湯峠 9:57

平成27年8月8日 天候晴れ 僕


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夏の一日はこれだけでは終わらない。ひらゆの森で一人ゆっくり温泉に浸かり、おそらく中学以来の体重50kg台(59.6kg)を計測。そして昼過ぎには帰宅。自宅の庭には先週からド-ムテントを張りっぱなしで、ここが最近の寝床となっている。子供達をプ-ルで遊ばせ、僕は庭や畑に水を遣る。ついでに子供等にホ-スを向けると、悲鳴を上げて大喜び。月1恒例(最近は月2)のBBQは大変盛り上がり、子供は3人くらいが丁度いいと娘二人に助言する。肉や魚、自家製野菜に舌鼓をうち、ビ-ルの空き缶は10本を超えた。
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野菜の水遣りも水浴びを兼ね
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長女、四女は帰省中。長男はインタ-ハイ(登山)で滋賀県へ
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夏の定番 鶏肉と野菜のバジル漬け
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