激藪の先はコシアブラ天国
5月3日。今年(2015年)もこの季節がやって来た。年に一度のコシアブラ採りに、いつものメンバ-で、いつもの山に向かった。この山に来るのは何度目になるだろうか・・。藪山登山で偶然コシアブラを目にして以来、毎年この時期にコシアブラ目的で登っている。登山道も踏み跡も、ましてや道標も何もない登山とは無縁の山。慣れれば地形は明確だが、高い笹薮や急斜面が来るものを容易に引き寄せない。小2のナナは急斜面への取り付きでジ-ンズの膝がぱっくり破れ、いきなり擦り傷を負ってしまった。その上、急斜面の出だしが中々越えられず、最初の一越えに時間がかかった。

笹薮の急斜面
笹の枝に足を取られ、何度もスリップして大転倒。しかしその笹が唯一の掴みどころであることが、実に皮肉である。娘達にはゴ-グルやサングラスを着用させ、目の保護を図った。中間地点で一度腰を下ろし小休止、そこから一踏ん張りで尾根へと登り詰めた。数年前に僕が付けた目印のピンクテ-プはまだ残っている。今日はここに来る前、嶺花(自転車)と朝ラン(14.2km)をしてきた為、2人とももう腹ペコである。堪らず尾根に腰を下ろし、いなり寿司を頬張った。

急斜面を登り切った
この山一番の難所は越えたが、尾根も藪に覆われ容易には進めない。コシアブラは尾根後半に集中している。ここにあることは明確なのだが、毎年適期の見極めが難しい。時期が早いとまだ蕾ばかりだし、遅いと大きく成長し過ぎている。この間、1週間前後と読みにはかなりのレベルを要する。ここ最近の暖かさを勘案し、今年は5月の最初だな・・と目論んでいた。ズバリ読みは的中、今年は嬉しい程わんさか採れた。AMラジオの入りも良く、熊対策はばっちり。尾根沿いの右手斜面にコシアブラの大木が点々とあり、幹をしならせ3人で共同してもぎ採る。1本の木だけでも結構な量が採れ、袋は直ぐにパンパンになる。危ない場面ではナナは尾根に待機させ、その間彼女は一人ぼっちだが、ラジオの大音響が安心感を与えている。

コシアブラの大木 ※これだけ太いと、しならせて採ることは無理
誰も来ない、誰も来れない、誰も来たくない山頂。・・のはずだったが、山頂の尾根沿いに、地籍調査のプラ杭が数個目についた。こんな所に、杭なんてあったかな。おそるべし地籍調査、おそるべし測量業者。こんな僻地で境界立会をするなんて、こんな激藪極まりない奥地の杭に座標を持たせるなんて、かなりの強者達である。山頂三角点を囲み、特大おにぎりで腹を満たす。やっぱ、山はいいな~。たぶん僕は、毎年ここで同じことを言っている。山頂でハナイカダや榊を採ること、娘の大キジ(キジ紙はちゃんと持ち帰っています)は既に僕等の定番だ。

山頂
あの山、富士山?ふと嶺花が僕に訊いてきたが、あれは笠ヶ岳である。確かに形容は似てなくもない。尾根の帰りもしぶくと採取し、笹薮の急斜面も無事下り切った。娘二人と握手を交わし、互いの健闘を称え合う。普通の山に登りたいな・・。ナナはそう呟いていたが、普通の山ではこれだけの収穫は見込めないだろう。自宅に戻り、近所3軒にコシアブラのお裾分け。妻の友人宅、お世話になっている司法書士の先生にも各々届け、実家へと向かった。嶺花は採取から調理まで、今日は終始大活躍だった。

大収穫 ※ざる籠はハナイカダ

今年はズバリ適期だった

調理する嶺花と母

笹薮の急斜面
笹の枝に足を取られ、何度もスリップして大転倒。しかしその笹が唯一の掴みどころであることが、実に皮肉である。娘達にはゴ-グルやサングラスを着用させ、目の保護を図った。中間地点で一度腰を下ろし小休止、そこから一踏ん張りで尾根へと登り詰めた。数年前に僕が付けた目印のピンクテ-プはまだ残っている。今日はここに来る前、嶺花(自転車)と朝ラン(14.2km)をしてきた為、2人とももう腹ペコである。堪らず尾根に腰を下ろし、いなり寿司を頬張った。

急斜面を登り切った
この山一番の難所は越えたが、尾根も藪に覆われ容易には進めない。コシアブラは尾根後半に集中している。ここにあることは明確なのだが、毎年適期の見極めが難しい。時期が早いとまだ蕾ばかりだし、遅いと大きく成長し過ぎている。この間、1週間前後と読みにはかなりのレベルを要する。ここ最近の暖かさを勘案し、今年は5月の最初だな・・と目論んでいた。ズバリ読みは的中、今年は嬉しい程わんさか採れた。AMラジオの入りも良く、熊対策はばっちり。尾根沿いの右手斜面にコシアブラの大木が点々とあり、幹をしならせ3人で共同してもぎ採る。1本の木だけでも結構な量が採れ、袋は直ぐにパンパンになる。危ない場面ではナナは尾根に待機させ、その間彼女は一人ぼっちだが、ラジオの大音響が安心感を与えている。

コシアブラの大木 ※これだけ太いと、しならせて採ることは無理
誰も来ない、誰も来れない、誰も来たくない山頂。・・のはずだったが、山頂の尾根沿いに、地籍調査のプラ杭が数個目についた。こんな所に、杭なんてあったかな。おそるべし地籍調査、おそるべし測量業者。こんな僻地で境界立会をするなんて、こんな激藪極まりない奥地の杭に座標を持たせるなんて、かなりの強者達である。山頂三角点を囲み、特大おにぎりで腹を満たす。やっぱ、山はいいな~。たぶん僕は、毎年ここで同じことを言っている。山頂でハナイカダや榊を採ること、娘の大キジ(キジ紙はちゃんと持ち帰っています)は既に僕等の定番だ。

山頂
あの山、富士山?ふと嶺花が僕に訊いてきたが、あれは笠ヶ岳である。確かに形容は似てなくもない。尾根の帰りもしぶくと採取し、笹薮の急斜面も無事下り切った。娘二人と握手を交わし、互いの健闘を称え合う。普通の山に登りたいな・・。ナナはそう呟いていたが、普通の山ではこれだけの収穫は見込めないだろう。自宅に戻り、近所3軒にコシアブラのお裾分け。妻の友人宅、お世話になっている司法書士の先生にも各々届け、実家へと向かった。嶺花は採取から調理まで、今日は終始大活躍だった。

大収穫 ※ざる籠はハナイカダ

今年はズバリ適期だった

調理する嶺花と母

コシアブラ、ハナイカダの創作料理
コシアブラはそうそうお目にかかれない、珍しい山菜と言えるだろう。独特の苦みがあるが、フキノトウのように強くはない。蕾や小さいものは天ぷらにし、大きいものは刻んで和え物にして美味しく頂いた。ハナイカダはクセがなく、コシアブラのお供に欠かせない。子供には断然、ハナイカダの方が好評だ。『これは絶対にハナイカダだ!』と言い切る自信は未だにないが、もう何年も食べているからたぶん間違いないだろう。初めてのレシピも加わり、充実したフルコ-スとなった。

味噌汁(ハナイカダ)

混ぜご飯(コシアブラ、ハナイカダ)

天ぷら(コシアブラ、ハナイカダ)

マヨ醤油和え(コシアブラ)

自家製折り菜の茹でもの

味噌和え(コシアブラ)

ニンニク炒め(コシアブラ)

五平餅(ヨモギ)
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| コシアブラ | 15:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑