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雲の上で想う~ジブラルタル海峡を越えて編(36)

2015年1月22日
マドリッド~ヘルシンキ~



飛行機は今、ロシア上空を飛んでいる。
朝6時、腕時計はたった今、日本時間に合わせたところだ。
先程から何度か睡眠を試みているが、結局一睡も出来ないでいる。
堪らず僕はCAの所までビ-ルを貰いにいき、眠るのは諦め、席の明かりを着けた。

昨夜も眠れていないのに、何故快く眠りにつけないのだろう。
既にビ-ルは2本、ワインは3杯飲んでいる。
空きっ腹も相まって、それなりに酔いは回っているはずなのに。

ヘルシンキ発名古屋行きの飛行機は、定刻より1時間遅れ、18時15分に離陸した。
北欧は遠いと感じるし、実際そうでもあるのだが、たいしたフライトではない。
モロッコ・リッサニからフェズへの10時間のバス移動に比べたら、ここは正に天国である。
トイレはあるし、アルコ-ルもフリ-。
食事を取り、映画を観ていたら、あとは仮眠程度で目的地が見えてくる。

マドリッド発、ヘルシンキ行きの飛行機は最悪だった。
昼を挟むにもかかわらず昼食はないし、アルコ-ルは有料。
おまけに窓側シ-トは3人掛けで、席毎のモニタ-もなく、本を読むか寝る以外することがない。
ヘルシンキに到着し、飛行機を乗り換える。

1ヶ月ぶりに日本の新聞を読み、母国の情報に目を走らせ、衝撃を受けた。
イスラム国による、日本人拉致事件。
パリで起きたテロにも驚いたが、卑屈極まりないこの拉致事件には言葉を失った。

これまで旅した世界の国々で、どこが一番好き?
そう尋ねられたら、僕はシリアやモロッコ等のイスラム圏を挙げるだろう。
理由は、誰もが言うように”人々がとても親切だから”。
そのシリアで終わりのない内戦が続いている。

今回の拉致事件も、他人事ではないと身近に感じた。
旅行中、エボラだけに気を遣っていたが、モロッコの隣国は全てイスラム過激派が息を潜めている。
そんな重要なことを、恥かしながら今更知った。
モロッコからも多くの若者が、イスラム国に加勢しているという事実も衝撃だった。

イスラム国のことを、モロッコの国民はどう思っているのだろうか・・。
進むべき道は同じはずなのに、信仰を正当化して、力づくで何かを強引に得ようとする。
宗教とは、そんなに都合のいいものではないだろう。
欧米を中心とする世界各国の若者が、この武装勢力に加わっていることも深刻な問題だ。
自国への不満、世の中への不満がその要因なのは明らかだ。

イスラム教徒は町角でも宿でも、フェリ-の中でさえ、ひたすら神に祈りを捧げている。
見えない何かを、今でない来世を真剣に信じる、とても純粋な人達。
それに比べ無宗教の僕は、都合のいい時だけ手を合わせ、神頼みを行っている。

一刻も早く、イスラム諸国の混乱が収まりますように・・。
神様仏様、山の神。
もう誰でもいいから、僕の、世界共通のこの願いを叶えて下さい。
シリアで、アレッポで、受けたご恩を僕は忘れてはいません。


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フィンエア
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マドリッド上空
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雪のヘルシンキ
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Nagoya が出てきた
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ラストフライト
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機内食とフィンビア


機内泊


出費なし
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