国際バスでの国境越え~ジブラルタル海峡を越えて編(28)
2015年1月15日
タンジェ~

アフリカは手の平に
・・前回の続き
この料金は、ここ(バスタ-ミナル)からマドリッドまでという話だったじゃないか・・。
だが実際にはそうでないらしく、タンジェMEDまでは自分達で、すなわち自費で行けという。
タンジェMEDまではタクシ-1人3€で行けるというので、ここは素直に引き下がった。
通常だとバスで1人2.5€又は25DH、タクシ-なら1台300DHの費用を要するはずだ。
にわかに信じ難いこの3€という安い金額が、逆に不安要素となっている。
さて6€の出費が急遽増え、残されたDHは13.5となってしまった。
2DHはトイレのチップ用に除けておくとして、残りは11.5DH。
これを有効に使わねばならない。
再びメディナへと戻る。
今日はメディナと新市街を歩いて2往復半もして、2人とももうクタクタである。
しかし頑張って歩いた分、こうして僅かだが飯代も残ったという訳だ。
昨夜のサンドイッチを是非食べておきたかったが、屋台は現れず、揚げパン屋台もなかった。
どうお金を使おうかと迷いながら歩き、昨日入った寂れたショッピングセンタ-の前を通った。
しかし何かが違う、昨日と違い袋を持った買い物客がよく目立つのだ。
階段を下り、奥の方へと進んで行くと、そこにス-パ-マ-ケットがあった。
ここでお金を使うのが得策だろう・・、僕等は迷わず品定めに入った。
ここで、丸パンを4枚、水1.5㍑、おかしを1つを買い、10DH払ってお釣りがきた。
我ながら賢い買い物をしたと自己満足に浸る。
これで今日明日の空腹は凌げるし、嶺花が出国祝いに食べる菓子まで用意出来た。
ス-パ-を出て駄菓子屋で0.5DHのキャンディ-をまとめ買い、これで嶺花もしばらく安泰だ。
バスタ-ミナルへ戻り、荷物をまとめる。
直ぐに先程の男性が現れ、約束通りタクシ-乗り場まで僕等を連れていってくれた。
この親切な男性は値段交渉もしてくれ、1人3€を超える分は自腹で払ってくれた。

町外れにあるバスタ-ミナル
タンジェ~

アフリカは手の平に
・・前回の続き
この料金は、ここ(バスタ-ミナル)からマドリッドまでという話だったじゃないか・・。
だが実際にはそうでないらしく、タンジェMEDまでは自分達で、すなわち自費で行けという。
タンジェMEDまではタクシ-1人3€で行けるというので、ここは素直に引き下がった。
通常だとバスで1人2.5€又は25DH、タクシ-なら1台300DHの費用を要するはずだ。
にわかに信じ難いこの3€という安い金額が、逆に不安要素となっている。
さて6€の出費が急遽増え、残されたDHは13.5となってしまった。
2DHはトイレのチップ用に除けておくとして、残りは11.5DH。
これを有効に使わねばならない。
再びメディナへと戻る。
今日はメディナと新市街を歩いて2往復半もして、2人とももうクタクタである。
しかし頑張って歩いた分、こうして僅かだが飯代も残ったという訳だ。
昨夜のサンドイッチを是非食べておきたかったが、屋台は現れず、揚げパン屋台もなかった。
どうお金を使おうかと迷いながら歩き、昨日入った寂れたショッピングセンタ-の前を通った。
しかし何かが違う、昨日と違い袋を持った買い物客がよく目立つのだ。
階段を下り、奥の方へと進んで行くと、そこにス-パ-マ-ケットがあった。
ここでお金を使うのが得策だろう・・、僕等は迷わず品定めに入った。
ここで、丸パンを4枚、水1.5㍑、おかしを1つを買い、10DH払ってお釣りがきた。
我ながら賢い買い物をしたと自己満足に浸る。
これで今日明日の空腹は凌げるし、嶺花が出国祝いに食べる菓子まで用意出来た。
ス-パ-を出て駄菓子屋で0.5DHのキャンディ-をまとめ買い、これで嶺花もしばらく安泰だ。
バスタ-ミナルへ戻り、荷物をまとめる。
直ぐに先程の男性が現れ、約束通りタクシ-乗り場まで僕等を連れていってくれた。
この親切な男性は値段交渉もしてくれ、1人3€を超える分は自腹で払ってくれた。

町外れにあるバスタ-ミナル
乗合のタクシ-には客が6人、かなり窮屈だが融通が利く分、バスよりは安心である。
13時55分にタンジェのバスタ-ミナルを発ち、14時45分にタンジェMEDに到着した。
他の客は誰も降りず、僕もどこで降りればいいのかさっぱり分からない。
隣の客が運転手に告げてくれたお蔭で、無事下車。
最悪降り損ねるところだっただけに、やはり周りへのアピ-ルは大切である。
お~、ここか・・。
この場所のことは鮮明に覚えている。
数週間前のモロッコ入国時、半信半疑で市街地行きのバスに乗った所だ。

TANGER MED(新タンジェ港)
教わっていたフェリ-会社の窓口で国際バスのチケットを提示したが、受付けてもらえない。
事前に訊いていた話では、こうすればフェリ-のチケットが貰えるはずだったのに。
グッドタイミングで親切な男性職員が現れ、そこで待っていろと、ベンチを指さされた。
案内所の受付嬢や他の職員に訊いても返答は同じだった。
なるほど、少しずつ話が見えてきたぞ。

階下には線路が ※鉄道で来れるなんて知らなかった
国際バスのチケットを買った時、男が電話口で『カサブランカ』と連呼していたのを覚えている。
しかし男の会話が、何語なのかは僕にはさっぱり分からなかった。
おそらくこの国際バスは、カサブランカ発ヨ-ロッパ各国行きということだろう。
僕等2人だけが、タンジェからの途中乗車という訳だ。
しかし、待てど一向にバスは現れない。
心配になり何度も人に尋ねてみるが、どうやら本当に待っていればいいらしい。
案内所の女性は『ドント・ウォ-リ-』と励ましてくれるが、心配せずにはいられなかった。

待ちぼうけ ※どれくらいこの景色を見ていただろう
1時間経過、そして1時間半経過・・。
フェリ-タ-ミナルには悲しいくらい活気がない。
堪らず座る場所を変え、外のベンチでバスの到着を待つことにした。
嶺花に一切の焦りはなく、僕一人落ち着かないでいる。
そして2時間が過ぎた頃、ようやく待望のバスがその姿を見せた。

外に出て、更に待ちぼうけ ※本当にバスは来るのだろうか

かっこいい山が多い

ようやく来たか、俺は待ち疲れたぞ
車内から降りてきた係員に、すかさずチケットを見せつける。
話は直ぐに通じ、一先ず安堵。
係員の男の指示でパスポ-トを預け、他の乗客と共にタ-ミナルで少し待った。
やがて順番に氏名が呼ばれ、一人ずつパスポ-トとフェリ-のボ-ディングパスが配られた。

搭乗券を無事ゲット
ボ-ディングパスを見せ、搭乗手続きに入る。
まずは、出国審査。
ここは形式的なもので、何の問題もない。

パスポ-トコントロ-ル(出国審査)
そして、荷物検査へと続く。
ここも大した難癖は付けられず、順調にクリア。
飛行機とは違い、ペットボトルも没収されることはなかった。

荷物検査
全員の手続きが終わるのを待ち、トラムでフェリ-の待つ場所まで移動。
そして、ようやくフェリ-への搭乗となった。
フェリ-は国際バスの乗客ばかりのようで比較的空いていた。
時間が時間ということもあるだろう。

トラム型バスで乗り場まで移動

フェリ-乗船
免税店を覘いてみたら、1㍑のヴォッカが5€(50DH相当)と安く、思わず衝撃を受けた。
モロッコではその3分の1程の小瓶で、50DHもしていたからだ。
驚きの安さに余程手が出そうになったが、貴重なユ-ロ(€)をここで使う訳にはいかない。


快適なフェリ-内 ※左上より時計回りに、休憩室、免税店、レストラン、受付カウンタ-
船のデッキに出て、潮風を浴びる。
モロッコの明かりは、次第に僕から遠ざかっていった。
さようなら、アフリカ・・。
そう思うと感慨も深い。

新タンジェ港

遠ざかる港
しばらく船内で過ごし、その後再びデッキに出ると、スペインの明かりが目の前に迫っていた。
イギリス領ジブラルタルの岩山を横目に、アルヘシラスの港に近付いていく。
19時に新タンジェ港を発ったフェリ-は、間もなくスペインの地に到着する。
この後下船し、ユ-ロへの入国手続きに入る。
無事バスに乗れれば、明日朝にはマドリッドに着く。
そしてセゴビアへと移動し、正午までには宿に入るのが今の目標である。

アルヘシラスで下船

バスはいずこへ ※僕を含めバスの乗客は皆不安そうだった

コントロ-ルポリス(入国審査)

バス発見、急げ!

長い一日が終わった
19:00タンジェMED発(フェリ-) 20:53アルヘシラス着
入国審査、荷物検査、時差修正
22:30バス乗車、22:50発車
夜行バス(アルヘシラス~マドリッド)泊
国際バス(タンジェMED~マドリッド1170DH+2€) ス-パ-マ-ケット(丸パン1.2DH×4、水1.5㍑3.35DH、菓子0.95DH) キャンディ-(0.5DH×5) 乗合タクシ-(タンジェ~タンジェMED3€×2) 計1181.5DH、8€
13時55分にタンジェのバスタ-ミナルを発ち、14時45分にタンジェMEDに到着した。
他の客は誰も降りず、僕もどこで降りればいいのかさっぱり分からない。
隣の客が運転手に告げてくれたお蔭で、無事下車。
最悪降り損ねるところだっただけに、やはり周りへのアピ-ルは大切である。
お~、ここか・・。
この場所のことは鮮明に覚えている。
数週間前のモロッコ入国時、半信半疑で市街地行きのバスに乗った所だ。

TANGER MED(新タンジェ港)
教わっていたフェリ-会社の窓口で国際バスのチケットを提示したが、受付けてもらえない。
事前に訊いていた話では、こうすればフェリ-のチケットが貰えるはずだったのに。
グッドタイミングで親切な男性職員が現れ、そこで待っていろと、ベンチを指さされた。
案内所の受付嬢や他の職員に訊いても返答は同じだった。
なるほど、少しずつ話が見えてきたぞ。

階下には線路が ※鉄道で来れるなんて知らなかった
国際バスのチケットを買った時、男が電話口で『カサブランカ』と連呼していたのを覚えている。
しかし男の会話が、何語なのかは僕にはさっぱり分からなかった。
おそらくこの国際バスは、カサブランカ発ヨ-ロッパ各国行きということだろう。
僕等2人だけが、タンジェからの途中乗車という訳だ。
しかし、待てど一向にバスは現れない。
心配になり何度も人に尋ねてみるが、どうやら本当に待っていればいいらしい。
案内所の女性は『ドント・ウォ-リ-』と励ましてくれるが、心配せずにはいられなかった。

待ちぼうけ ※どれくらいこの景色を見ていただろう
1時間経過、そして1時間半経過・・。
フェリ-タ-ミナルには悲しいくらい活気がない。
堪らず座る場所を変え、外のベンチでバスの到着を待つことにした。
嶺花に一切の焦りはなく、僕一人落ち着かないでいる。
そして2時間が過ぎた頃、ようやく待望のバスがその姿を見せた。

外に出て、更に待ちぼうけ ※本当にバスは来るのだろうか

かっこいい山が多い

ようやく来たか、俺は待ち疲れたぞ
車内から降りてきた係員に、すかさずチケットを見せつける。
話は直ぐに通じ、一先ず安堵。
係員の男の指示でパスポ-トを預け、他の乗客と共にタ-ミナルで少し待った。
やがて順番に氏名が呼ばれ、一人ずつパスポ-トとフェリ-のボ-ディングパスが配られた。

搭乗券を無事ゲット
ボ-ディングパスを見せ、搭乗手続きに入る。
まずは、出国審査。
ここは形式的なもので、何の問題もない。

パスポ-トコントロ-ル(出国審査)
そして、荷物検査へと続く。
ここも大した難癖は付けられず、順調にクリア。
飛行機とは違い、ペットボトルも没収されることはなかった。

荷物検査
全員の手続きが終わるのを待ち、トラムでフェリ-の待つ場所まで移動。
そして、ようやくフェリ-への搭乗となった。
フェリ-は国際バスの乗客ばかりのようで比較的空いていた。
時間が時間ということもあるだろう。

トラム型バスで乗り場まで移動

フェリ-乗船
免税店を覘いてみたら、1㍑のヴォッカが5€(50DH相当)と安く、思わず衝撃を受けた。
モロッコではその3分の1程の小瓶で、50DHもしていたからだ。
驚きの安さに余程手が出そうになったが、貴重なユ-ロ(€)をここで使う訳にはいかない。




快適なフェリ-内 ※左上より時計回りに、休憩室、免税店、レストラン、受付カウンタ-
船のデッキに出て、潮風を浴びる。
モロッコの明かりは、次第に僕から遠ざかっていった。
さようなら、アフリカ・・。
そう思うと感慨も深い。

新タンジェ港

遠ざかる港
しばらく船内で過ごし、その後再びデッキに出ると、スペインの明かりが目の前に迫っていた。
イギリス領ジブラルタルの岩山を横目に、アルヘシラスの港に近付いていく。
19時に新タンジェ港を発ったフェリ-は、間もなくスペインの地に到着する。
この後下船し、ユ-ロへの入国手続きに入る。
無事バスに乗れれば、明日朝にはマドリッドに着く。
そしてセゴビアへと移動し、正午までには宿に入るのが今の目標である。

アルヘシラスで下船

バスはいずこへ ※僕を含めバスの乗客は皆不安そうだった

コントロ-ルポリス(入国審査)

バス発見、急げ!

長い一日が終わった
19:00タンジェMED発(フェリ-) 20:53アルヘシラス着
入国審査、荷物検査、時差修正
22:30バス乗車、22:50発車
夜行バス(アルヘシラス~マドリッド)泊
国際バス(タンジェMED~マドリッド1170DH+2€) ス-パ-マ-ケット(丸パン1.2DH×4、水1.5㍑3.35DH、菓子0.95DH) キャンディ-(0.5DH×5) 乗合タクシ-(タンジェ~タンジェMED3€×2) 計1181.5DH、8€
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