FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

星空に捧ぐ~ジブラルタル海峡を越えて編(22)

2015年1月10日 [砂漠ツア-2日目]
ワルザザ-ト~メルズ-ガ



944_convert_20150327133710.jpg
初めてのラクダ
1039_convert_20150327135651.jpg
スタ-ナイト


・・前回の続き


夕暮れ前、僕等ツア-一行はメルズ-ガの村に到着した。
ホテルでチェックインを済ませると、その先に砂漠が広がっていた。
(※この村には、このように砂漠に面したホテルが点在している。)
初めて目にするサハラ砂漠、名前はよく存じ上げている。
砂漠と言えば誰もが思い浮かべるであろうその場所に、今僕等は来ているのだ。
936_convert_20150327133513.jpg
ようこそサハラへ
938_convert_20150327133530.jpg
砂漠入口のホテル  ※結局このホテルの管理する砂漠テントに泊まるということ
939_convert_20150327133543.jpg
タ-バンを巻く

ラクダは人数分用意されており、1人1頭があてがわれた。
インドで岳登とラクダに乗った時は、2人で1頭だったから、今回のライドは余程マシだ。
僕は2度目、嶺花は初めてのラクダ乗り体験となる。

総勢11人のツア-一行は3グル-プに分けられ、隊列を組んで進んでいく。
グル-プ毎にベルベル人の青年が付いており、先頭でラクダを引き、砂の上を歩いている。
彼等のような砂漠の民でも砂地は歩き難いようで、直ぐに裸足になる者もいた。
この不安定で柔らかい地面は、ラクダ以外は捉えられないようだ。


ラクダの背中は、決して心地良いものではない。
だから数時間のライディングは楽しいものではなく、逆に拷問に近くなってくる。
揺れる体勢で何とか写真を撮りながら、夕日を浴び、奥へ奥へとゆっくりと進む。
1時間以上乗っていただろうか、ようやく今夜の野営地に到着した。
これで、やっとラクダを下りられる。
これがラクダ乗りの、正直な感想だろう。
949_convert_20150327133828.jpg
緊張のスタ-ト
959_convert_20150327134020.jpg
陽射を背に
962_convert_20150327134036.jpg
砂の彼方へ
972_convert_20150327134144.jpg
太陽の形
974_convert_20150327134157.jpg
赤砂漠
975_convert_20150327134336.jpg
シャド-
986_convert_20150327134538.jpg
日没
992_convert_20150327134602.jpg
最後尾異常なし
998_convert_20150327134636.jpg
黒砂漠

このラクダ乗りというものは、下りる時が一番難しい。
ラクダ引きがラクダの足を叩くと、ラクダは前足を畳み込む。
その瞬間強く前方に振られる為、足の内股をギュッと締めて前のめりになるのを防ぐのだ。
その為ラクダに乗った次の日は、大抵の者が筋肉痛になっている。
1001_convert_20150327151106.jpg
一番難しい瞬間
1004_convert_20150327134725.jpg
ありがとう、私のラクダ

宿泊地となるテント村には、大きめのテントが何張か、出入り口を囲うように配置されていた。
僕等のテントは4人用、それを2人で使用する。
下地は勿論砂で柔らかく、敷毛布も掛毛布も余計にあり、この上なく快適な睡眠となりそうだ。
1007_convert_20150327134743.jpg
テントはとても広く快適
1009_convert_20150327134757.jpg
テント村

焚火を囲み、ベルベルの民族音楽を聴く。
太鼓を手で叩きながら、彼等は一生懸命歌っていた。
その後、それぞれの国毎に、自国の歌を歌うことになった。
仕方なしに僕等日本組は、坂本九の『上を向いて歩こう』を熱唱した。
世界に通用する歌としてこの歌を選んだが、誰も口ずさんでおらず、とても残念だった。
1012_convert_20150327134904.jpg
キャンプファイヤ-

そして、待ちわびた夕食タイム。
別テントに入ると、雰囲気抜群の設定の中、美味しそうなモロッコ料理が並んでいた。
特大のタジン鍋にブレッド(パン)。
昼食を抜いていたこともあるが、これまで食べたどの店のタジンよりも美味しかった。
少し談笑し、これで今日も終わりかと思っていた。
これだけでも、十分に楽しい一日だった。
1014_convert_20150327134920.jpg
砂漠で味わうモロッコ料理
1019_convert_20150327134938.jpg
日本人3人

突如誰かがラクダ引きの青年に促され、砂漠の山に登り始めた。
そして全員が、その方向に進む。
砂漠の歩行は、想像以上に難しかった。
足はもたつき、暗闇の為、余計に疲労度も増してくる。

ふらつき、もたつき、汗をかき、転ぶ。
一歩足を踏み出しては転び、結果、少しも進んではいない。
歩いては転び、転んでは立ち上がる。
どこまで行くのかさえ、僕等には到底分からない。

僕はヘッドライトをしているが、他の者は皆、微かな月明かりだけに頼っている。
ふと気が付くと、嶺花は日本人の彼女と手を繋ぎ歩いていた。
歩きづらいという苦境を共に味わい、いつの間にか仲間意識を抱いていたようだ。
先程までは『日本人』と呼んでいた彼女のことを、ようやく名前で呼ぶようになった。
1020_convert_20150327135131.jpg 1023_convert_20150327151936.jpg
暗闇で足場は悪い                       いつしか2人手を握り

砂の急斜面は、更に難易度が増す。
一歩足を踏み出した時、支える方の足が砂に飲み込まれ、踏ん張りが利かない。
従って転ぶしかなく、四つん這いの方が、まだ確実に登れるだろう。
靴の中は既に砂まみれになっているが、今では気にもならない。
そして、ようやく砂丘の上に登り切った。

『稜線』とでも言おうか、連なる頂上部は、しっかりと三角に尖っていた。
吹きつける風の影響でこうなったのだろう、自然が織り成す光景に心から感動した。
稜線を登り詰め、一番高い場所に辿り着く。
ここが砂山、砂丘の頂上である。
メルズ-ガの夜景が点々と望め、上空には満天の星空が手の届きそうな所まで迫っている。
そして後ろには、満月。
1028_convert_20150327135437.jpg
砂丘の頂上で過ごす夜

三角のトンガリを跨ぐように、皆横たわる。
しばらく星を眺め、他愛もない話をし、いつまでもそんな時間が流れていた。
流れ星も数回出ていたようだが、僕と嶺花はいずれも見逃してしまう。
誰もが今にたそがれ、サハラの夜空に心を捧げていた。

そして、砂丘からの下り。
嶺花と彼女はベルベルスキ-(尻滑り)で足を引っ張られ、一気に下っていった。
登るのはあれだけ苦労したのに、下るのは意外にも簡単だった。
1033_convert_20150327135521.jpg
砂丘の上は尖っていた  ※嶺花の歩くラインが砂丘のトンガリ部分
1036_convert_20150327135547.jpg 1031_convert_20150327152001.jpg
転んだり                             走ったり

ラクダを背に、更に夜は続いた。
スマホを手に写真で盛り上がり、ベルベルマンの青年は必死に彼女を口説こうとしている。
15歳の少年は眠そうだ、さすがに子供の嶺花を口説いてはこない。
0時になり、僕が今宵の終わりを告げた。

明日も早い。
ようやくテントへと戻り、横たわると直ぐに眠りについていた。
とても楽しく、心に残る一夜となった。
1037_convert_20150327135636.jpg
逃げないように片足を縛られる


サハラ砂漠・テント泊


出費なし
スポンサーサイト



| '15ジブラルタル海峡を越えて編 | 07:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://gakuto2164.blog85.fc2.com/tb.php/671-5aec2160

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT