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絶景、トドラ峡谷~ジブラルタル海峡を越えて編(21)

2015年1月10日 [砂漠ツア-2日目]
ワルザザ-ト~メルズ-ガ



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カスバ街道は絶景の連続
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トドラ峡谷
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ランチはパスし、岩山(右奥)に登った


サハラ砂漠ツア-2日目は、ホテルでの朝食から始まった。
朝食は7時からと聞いていたが、時間になってもレストランは暗いままで電気は消えている。
これは絶対におかしい・・。
ロビ-へ下りてみると、ロビ-も真っ暗で従業員はソファ-でぐっすりと眠っていた。

『もう7時だ、朝食の時間だよ!』
従業員の男を叩き起こすと、彼は別に詫びるでもなく、直ぐに朝食の準備に取り掛かった。

朝食は、好きなだけ食べれるバイキング形式。
焼かれた薄パンとブレッド、バタ-にジャム、飲み物はオレンジジュ-スとティ-。
ここは昼食分も見越し、腹一杯食べておく。

7時45分、ホテルを出発。
赤茶けたカスバ街道を、ミニバスは爽快に駆け抜けて行く。
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ホテルとミニバス
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奇岩(猫の手)

さすがは有名な街道だ。
沿道の景色は大変素晴らしく、目を見張るものばかりであった。
全てがシャッタ-チャンスでカメラの電源は入れたまま、そうでないととても追いつかない。
絶景の連続に、僕も興奮を抑えられないでいる。
途中道端で青年を拾った、どうやらガイドのようだ。


目的地に着いたのだろうか。
ガイドの説明を聞きながら、田園風景の広がる長閑な村を、一行は揃って歩く。
ふと、一軒の店へと導かれた。
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砂漠のオアシス

靴を脱ぎ、カ-ペットが敷かれた一室に皆座らされる。
間髪入れず、ティ-が振る舞われた。
下手に飲んでいいものかと一瞬迷ったが、ここはその場の空気に従うことにする。
続けてカ-ペットの説明が始まった。
しかしこれで終わるはずがなく、1枚1枚絨毯が広げられ、即売会が始まった。
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絨毯屋  ※ツア-客のほとんどが洗脳された

こんなイカサマ絨毯屋で、誰も買う訳ないだろう・・。
僕の予想は見事外れ、僕とフランス人以外、皆興味を持ち、商人に絡み始めた。
みんなウソだろ・・

商人の自信を持った説明の通り、手作りなのは間違いないだろう。
しかし驚くべきは、その価格。
桁が一つ違うのは、落ち着いて考えれば明らかだ。

皆、高い金額に最初は驚き渋っているが、最後は折れ、ほぼ商人の言いなりになっていた。
大サイズで3000DH、小サイズで1500DHという金額が、最終的に皆が折れた金額となる。
初めから高い金額を言っておいて、そこから少し下げ、少しでも客にお得感を与える。
実にセコイ、初歩的な交渉術に、誰もがいとも簡単に引っかかっている。

疑いすら持たない善良な客を騙すなんて許せない、しかし騙される方も随分と人が良過ぎる。
一応皆にアドバイスを送ったが、欲しさの方が勝り、金銭感覚を完全に失っている。
電卓を弾き自国通貨に換算し、少し高いな・・とボヤキながらも、仕方なくカ-ドを手渡す。
飲んだティ-に、何か悪い薬でも入っていたとしか思えない。

日本人女性も大サイズが気になったようで、3500DHという相手の言い値にかなり渋っていた。
どれだけ値下げを頼んでも、商人はこの値段から一銭たりとも下げることはなかった。
完全に売り手優位な展開、買う側は少しずつ理性を失いつつある。
最初は、止めときな・・と助言していたが、どうしても欲しいようだったので、僕も助けに入る。

この手の買い物で鉄則となるのは、帰る振り作戦。
欲しい感情は一先ず伏せ、少し怒ったような呆れた表情で、無視して店を出る。
これで追ってこなかったら、それは正当な価格。
どうしても欲しければ、店に戻って、その値で買うしかない。

しかし商人は想像通り、食い下がってきた。
売買の優位が逆転した瞬間だ。
彼等は売りたくて売りたくて仕方ない。
一度買う気になった客を、そう簡単に逃すはずはない。

他の客が周りにいないことを確め、小声で彼女に呟いてきた。
『他のツア-客には内緒にしてくれ、特別に君にだけ2000DHにしてあげる・・』
2000DHとは、当初彼女が主張していた金額だ。
この2泊3日のツア-代金(750DH)の2倍もの金額が、瞬時にて値下げされたのだ。
他のツア-客はこの大金を、いとも簡単に失ったのである。

何が、特別に・・だ。
そのわざとらしい三流の芝居に、僕も完全に呆れ果てた。
僕は彼女にキャンセルを勧め、彼女は最終的に絨毯を諦めてくれた。
これでもまだ、ボラれていることは間違いない。
もしここがス-クなら、1000DHも出せば、きっとどれだけでも選べるだろう。
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ロバ

大金を落としたツア-客は、自分の買い物に少なからず満足しているようであった。
ミニバスは次の目的地に向けて走り出した。
憎きは、この青年ガイド。
必死になって、自分まで絨毯売りに加勢していた。
このガイドに対する信用は、あの時点で既に失せている。
これで終わりだったら許せなかったが、無事トドラ峡谷に到着した。

トドラ峡谷(Gorges du Todra)。
ここはロッククライミングの聖地とされ、ヨ-ロッパから多くのクライマ-が集まってくるという。
小川を挟み巨大に立ちはだかる垂直の岩壁、聳え立つその姿にはきっと誰しも圧倒される。
確かにここに来るまでのカスバ街道の景観も素晴らしかったが、この存在感は別格である。
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迫りくる岩肌に圧倒される
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クライマ-の聖地
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開いた口が塞がらない
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絶景ホテル

再びミニバスは走り出す。
ティネリ-ルの町で東へ折れ、いよいよ本日の最終目的地メルズ-ガへと向かう。
途中、遅いランチ休憩となった。
しかしここも僕等はパス、高い料理にお金を払う気は更々ない。
目の前に聳えている岩山へと迷いなく向かった。

まずは手前の小山を、汗をかき駆け登る。
眼下には、ミニバスもレストランも視界に入っている。
小山では物足りなく感じ、更に奥で高く聳える岩山への登頂を目指した。
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まずは手前の小山へ
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更にその奥の岩山を登りつめる

汗をかきながら、両手を駆使し、誰も登らないであろう岩に取り付き、頂きを目指す。
少しの苦労で山頂を落とし、壮大なパノラマに息を飲んだ。
折角の山頂だが、あまりゆっくりもしていられない。
腰を下ろすことなく、直ぐに下山にかかり、レストランへと急いだ。
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岩山登頂
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どこまでも縦走出来そうだ
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下山開始



つづく・・


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| '15ジブラルタル海峡を越えて編 | 07:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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