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寒さに震えた御嶽山(2)~小1ナナの夏

・・前回の続き


ここは御嶽山最高峰・剣ヶ峰の頂上。売店の軒下に逃げ込むよう風を除け、僕は迷わず腰を落とした。折角の快晴ではあるが、今日は眺望どころではない。とにかく寒い。立っているだけでも、体温は自ずと奪われていく。風は強く冷たい。間違いなく、誰しも寒いはず。しかしこの山頂にいる他の登山者は、案外平気そうな雰囲気でいる。あんな格好(山ボ-イ、山ガ-ル風)で寒くないのだろうか・・。昼食も勿論おにぎり、付け合せの赤カブの漬物が酸っぱくて美味い。スナック菓子、缶ジュ-ス、缶コ-ヒ-、白桃の缶詰・・。山頂で食べようと楽しみに担いできたが、とてもそれどころではない。人が少なくなってきたところでもう一度写真を取り直し、そのまま帰路に発つ。
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御嶽山
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御嶽神社                           屋根の重し

山頂を賑わした多くの登山者は僕等とは反対方面に散っていった。確かに濁河ル-トは剣ヶ峰の真反対に登り着く為、飛騨頂上から剣ヶ峰への往復はとても長く、無駄にすら感じる。しかし僕等は飛騨人、これは仕方のない運命なのだ。下りの得意なナナ、大人と変わらぬスピ-ドで颯爽と岩場砂場を下っていく。二ノ池小屋を経て、サイノ河原避難小屋で休憩とする。今日は『避難』と呼ぶに相応しい。外はビュ-ビュ-轟音が鳴り響き、頑丈な小屋でも壁がギシギシ揺れている。さて、行くとするか。摩利支天乗越までの最後の登りにかかる。最後の最後での登り返しにナナは辛そうだったが、僕より少し送れて無事乗越に着く。白装束の修行僧が三人こちらに向かってくるのが見える。彼等は更に寒そうな格好をしているが、この厳しい環境下は修行にはもってこいだろう。
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サイノ河原避難小屋(写真中央やや左上)

乗越まで来ると、濁河温泉の建物が遥か彼方に確認出来た。これでようやく稜線と別れられる。こんな快晴の下、こんな感情を抱くのは初めてだ。今日は一切の眺望には興味がない。稜線で過した数時間、常に必死だった。飛騨頂上に立つ五ノ池小屋を横目に、とにかく樹林帯まで一気に駆け下りることにする。擦れ違う登山者もチラホラ。五ノ池小屋にでも泊まるのだろうか。稜線はかなり寒いですよ・・。先人面して偉そうなアドバイスを送ったのは、あの寒さを是非とも伝えたかったから。高度を下げるにつれ次第に風の影響は和らぎ、逆に汗ばむような感覚を覚えてきた。薄着で登ってくる登山者から見れば、僕等の雨具を着込んだこの姿はどのように写っていただろうか。そろそろ脱ぎ時だな、ここらで休むとする。
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五ノ池と五ノ池小屋  ※小屋から左へ下るのが、濁河へ至る登山道
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三ノ池                             五ノ池

風の束縛から解放され、快適な下りが続いている。今日はたいした行程ではないので、二人とも疲れは全く感じていない。御嶽といえば、僕は『虻』を思い出す。今回も期待を裏切らない大量の虻だったが、稜線の寒さよりはマシだろう。案内板の番号を逆に追いながら黙々と下っている。苦しいのは当然登りであり、看板は登る者の目に入るような向きで、木にくくり付けてある。従って下る僕等が案内板を見つけた時は、飛び順になっていたりして何だか得した気分になる。
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森林限界を下っていく                    ショウジョウバカマ

湯の花峠で最後の休憩とする。周囲を飛び回る虻がうざったいが、ここで白桃の缶詰を食べる。果汁も実も甘くて最高、とても美味しかった。箸やスプ-ンの類はないので、缶蓋を折り曲げて代用した。缶の中に入り込んだ1匹の虻、これを避けて汁を飲むのは至難の技だったが、無事虻1匹のみ缶底に残し完食。間もなく登山口に着くかという頃、吊橋の先で大勢のパ-ティ-と擦れ違う。こんな遅くから登る人もいるようだ。快調のまま登山終了。市営の露天風呂で汗を流すが、ここでも虻に振り回された。御嶽山は僕の住む町からもよく見える。そんな身近な山だからこそ、幼き我が子と登ったことにはきっと大きな意味がある。
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木道はスリップ注意                     ゴ-ル
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登山口のバイオトイレ                    駐車場


濁河温泉 4:40
湯の花峠 5:34、5:47
おたすけ水 6:46、7:00
飛騨頂上(五ノ池小屋) 7:53、8:14
二ノ池小屋 9:27、9:38
剣ヶ峰 10:08、10:40
サイノ河原避難小屋 11:23、11:34
案内板36/42 12:28、12:47
湯の花峠 13:55、14:08
濁河温泉 14:50


平成26年7月12日 天候晴れ ナナ(小1)、僕


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ご褒美のデカパフェ  ※彼女は食が細く、半分僕にくれた
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| '14山行記録 | 19:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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