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ハノイを歩く~東南アジア周遊編(19)

2014年1月6日
~ハノイ



快適だった寝台バスは夜明け前の4時半過ぎ、急かすように目的地ハノイの乗客を降ろした。
このバスはハノイが最終予定地ではなかったらしく、寝過ごしていたら大変な事になっていた。
バスの係員は昨夜の乗車前とは態度ががらり変わり、とにかく客への扱いがひどい。
さっさと出て行け・・、と言わんばかりに手で追い払われるように車外へと放り出された。

降ろされた場所、一体ここはどこなのだろうか。
バスタ-ミナルに到着すると思っていただけに、郊外の大通りで路頭に迷うのは僕等二人。
一緒に降りた他の乗客は全て地元民のようで、各々タクシ-に乗りどこかへ去っていった。
ここはタクシ-以外、選択の余地はなさそうだ。

ベトナム入国以来、英語はほとんど通じておらず、語学力よりも勘が重要となっている。
僕等の許に停まってくれたこのタクシ-も、例に埋れず英語は全く通じない。
そこで運転手は英語の話せる知人を携帯電話で呼びつけ、僕等の行き先を聞き出していた。
呼び出された男は無償の任務を終えると、再びバイクでどこかへ走り去っていく。
そして僕等はタクシ-に乗車した。

数分後、路上で別の男を拾った。
先程かけていた電話がこの打合せだったようで、この男は英語通訳の大役を担っていた。
雨のような時化った町を、男の指示に従って運転手は黙々とタクシ-を走らせた。
旧市街のドミまで運んでもらい、19.5kmで36000Dの支払い。
メ-タ-制だから、事前の交渉はしていない。
釣りは返ってこなかったが、よこせ、とは言えなかった。

ここハノイまで乗ってきた豪華寝台バスよりも値が張ると思うと、実にやり切れない。
だから僕はタクシ-が大嫌いなのだ、極力、出来れば絶対に避けたい乗り物の代表である。
昨日の両替といい、選択肢のない中に身を置いたが故の、避けられない敗北。

ハノイは宿が高い、日本出発前からこの程度の情報は得ていた。
唯一期待していたドミはあっさり断られたが、結果的にはこれで良かったのかもしれない。
まだ朝早過ぎて玄関を閉めているホテルが多く、明かりの灯っているホテルを順に当る。
値段は30~50$(米㌦)とどこも高く、僕等の望む最低クラスの安宿は中々見つからない。
そして駄目もとで覘いた5軒目、ようやく15㌦の手頃なホテルを見つけた。

しかし15㌦の部屋は空いていないようで、粘った末デラックスなトリプルル-ムを16㌦で泊めてもらえることになった。
部屋には大きなテレビ、風呂にはバスタブがあり、早速お湯を溜めて久々の湯に浸かる。
溜まっていた雑用を順番に片付け、数時間後ようやく外に出た。
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豪華なトリプルル-ム  ※この質で16ドルとは驚きだ
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バスタブだって完備  ※滑って死にそうだったが
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中国系のこの宿は大当たり


人通りの少なかった、夜明け前の静かな路地。
今は大量のバイクがクラクションを鳴らしながら、狭い路地を慌しく行き交っている。
一瞬でも気を抜いたなら、たちまちバイクの餌食になってしまうことくらい容易に想像がつく。
『朝と全然違うぅ。この国、絶対に子供には無理だよ!』
初めてこの光景を目の当たりにした嶺花は、消え入るような小さな声でそう呟いていた。

屋台でインスタントヌ-ドルの朝食をとる。
乾麺を茹で上げ、その上に具材を載せるだけの至ってシンプルな一品。
昨日一日パンだけで過したこともあり、これでも充分に美味しかった。
何はともあれ、先ずはベトナム通貨ドンを手に入れなければならない。
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まずはベトナムを1杯

ホテル近くの銀行を数軒当ってみたが、非情にもどこも日本円は扱ってくれない。
これまでの旅の中でも、これだけ日本円が拒否されたことは今回の旅が初めてだ。
どうした黄金の国ジパング・・、アジアの観光国でくらい、もっとその存在感を示してくれ。
大通りに場所を移し、大きめの店舗を構える銀行に望みを託す。
さすがはこの大きな面構え、何とか無事に日本円からの両替に成功した。

ツア-オフィスを数軒回り、明日のハロン湾ワンディツア-とオ-プンバスの手配にかかる。
この界隈どこも”シン・ツ-リスト”を名乗っており、どこが本物なのか定めるのはかなり難しい。
昔で言う”シン・カフェ”、社名は変更したが、個人旅行者に最も有名な旅行会社である。
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シン・ツ-リスト  ※昨年度の嶺花の担任にそっくり

朝飯、両替え、各種チケット手配・・、予定していた用事を全て終え、一旦ホテルへと戻る。
部屋で少し息をつき、再び外出、いよいよ本腰を入れてハノイの町に繰り出した。
僕自身ベトナムは二度目だけど、ハノイに来たのは今回が初めてとなる。

ベトナム独立を宣言した国民的英雄ホ-チミンが眠る、ホ-チミン廟。
ホ-チミンが暮らしたとされる木造高床式の、ホ-チミンの家。
ホ-チミンの生誕100周年を記念して建てられた、ホ-チミン博物館。
これら全て残念ながら閉館しており、中に入ることは出来なかった。
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世界遺産タンロン城跡(正北門)              国会議事堂
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ホ-チミン廟                          衛兵交代の儀
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ホ-チミン博物館                       大統領府

一柱寺、鎮武観、鎮国寺、世界最大の陶器モザイク壁画を見学し、昼食、夕食と順にとる。
そして地図を頼りに、ようやくホテルへと戻って来たところだ。
夜の旧市街は昼にも増して賑やかである。
観光客の数も多くその層も実に様々、まるでカオサンにいるかのような騒々しさを肌で感じた。
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一柱寺                             鎮国寺
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鎮武観  ※北敵を討って国を守ったとされる玄天鎮武が祀られている
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ギネス認定された 世界最大の陶器モザイク壁画

しかしここはカオサンとは大きく違う、何せバイクの数がまるで比にならない程多いのだ。
道を歩く時は、常に前後左右の全ての方角に気を払っていなければならない。
一瞬でも油断をしたものなら、バイクが歩行者目掛けて突っ込んでくる。

しかし、見た目ほど心配することもない。
まるで反磁極同士が強く引き裂かれるかのように、バイクは歩行者から自然と離れていく。
これだけ込み合った道路が日常であるが故、運転手のレベルにはかなり高いものがある。
だから歩行者には運転手が予想する正規の動きが必至で、突然の動きは自殺行為となる。
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ノ-ヘルの罰金は5万ドン
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念願のビアホイ  ※ビアホイに昔の面影はない
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染まる西湖
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ロッテリアの激安ソフトクリ-ム
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魚介類の出汁が最高に美味い

こんな慣れない町歩きを終日していたせいか、嶺花はすっかり疲れ果てている。
夜7時ホテルに戻り、風呂に浸かって日記を書いたら、直ぐに眠りについていた。
手には大好きな電卓を握り締め・・
遊び道具のない彼女にとって、旅先での唯一のオモチャは電卓なのである。


ハノイ・サンシャイン3ホテル泊-16$


タクシ-(運賃236000D、釣り戻らず4000D) 朝食(乾麺25000D×2) シン・ツ-リスト(オ-プンバス945000D×2、ハロン1日ツア-525000D×2) ロッテリア(ソフトクリ-ム3000D×2) 揚げ物(とうもろこし6000D×2、芋4000D×2) ビアホイ(8000D×2) ロッテリア(ソフトクリ-ム3000D×3) 夕食(麺30000D×2) ポストカ-ド(5000D)  計3346000D



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| '14東南アジア周遊編 | 08:00 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

| 履歴書の書き方 | 2014/06/06 10:12 | URL |















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