FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

遠い町、ウボン~東南アジア周遊編(10)

2013年12月29日
コラ-ト~ウボン



ナコ-ン・ラ-チャシ-マ-(コラ-ト)から、ウボン・ラ-チャタ-ニ-(ウボン)へ。
何とも長ったらしいこの2都市間の移動手段が、当初から今一掴めなかった。

ピッサヌロ-クからの夜行バスでコラ-トに着いた際、2つの情報を得ていた。
ウボンへは朝5時発と9時半発があり、5時間かかり、料金300バ-ツ。
これがタ-ミナル窓口の切符売場で得た情報。

同じくウボンへは始発4時50分から5時半、6時、6時25分・・と多数あり、最終は深夜の0時。
こちらは4時間で、料金199バ-ツ。
これが乗り場手前のチケットブ-スで得た情報。

いずれにせよ9時半迄にバスタ-ミナルに来れば、何とかウボンへは行けそうな感じである。
そして4、5時間というこの移動区間、わざわざ夜行を使うまでもない。
移動で1日潰すのは勿体ないが、日中の移動とするしかないようだ。


朝5時に起床、7時には宿をチェックアウトした。
歩いて近郊のバスタ-ミナルへと向かう。
道中、この町最後にと期待していたソ-セ-ジライスもフライドチキンも屋台はなかった。
嶺花はとても楽しみにしていただけに、さぞかし残念だろう。

バスタ-ミナルに着き、早速適当な窓口に『ウボン、ウボン!』と声をかける。
何度かこの作業を繰り返し辿り着いた先が、目指すウボン行きのチケット売場のようだ。
タ-ミナルの建物に併設された窓口ではなく、バス発着場前に設けられた簡易売場である。

忙しそうに電話をしている中年女性の係員に、構わずこちらも必死に言葉を投げかける。
『分かった、分かったから少し待て!』と言い放され、仕方なくじっと待つ。
こうしている間にも席がなくなるかもしれない、バスが発車してしまうかもしれない。
ようやく係員の長電話が終わり、チケットは意外にもすんなりと買う事が出来た。
でも昨日訊いていた値段より高いのは何故だろう。

バスはオンボロで、これまでのバスとは似ても似つかない。
そんなバスでも、かろうじて最後列のトイレの横の2席を確保した。
僕等の次に乗った客は、この先何時間も立ちっ放しの運命を受け入れなければならない。

譲り合いや助け合いといった真っ当な精神、これらはこの手の国では全く役に立たない。
”座るか立つか”は”喰うか喰われるか”につながり、やがては”生きるか死ぬか”を意味する。
誰もが我先にと両手で人の波を掻き分け、必死に自らのポジションを得ようと立ち向かう。
優しい者、気の弱い者、体力のない者には、それなりの冷遇が待っている。

2時間の眠りを二度もすれば、目的地へと到着するだろう。
こうして最初の2時間は、辛い姿勢ながらも何とか熟睡する事が出来た。
そして到着が絡むであろう二度目の睡眠は、降り損ねぬよう時折目を開け、他の乗客に確認しながら緊張して過した。
CIMG1033_convert_20140311135410.jpg
車内は身動きが取れない

結局バスは4時間では、目的地に到着しなかった。
時々渋滞に捕まっていたようだから、1、2時間の遅れは仕方ないのかな。
それでもいい加減に昼には着くだろう、僕はそう見込んでいた。
しかし15時を過ぎても一向に到着せず、だんだんと心配になってきた。

何だよこのバス、これなら夜行で来るべきだったな・・。
体力的に、何より精神的に疲れがどっと押し寄せてきた。
バスがどこかのタ-ミナルに停車する度、周りの乗客にここはウボンかと尋ねてみるが、一向に到着した様子はない。
その上、僕の発音が悪いのか、『ウボン』と発声しても理解してもらえないのが大変もどかしい。
『ウボン・ラ-チャタ-ニ-』と長々と言い直し、ようやく伝わるくらいだった。

とうとう日が暮れてきた。
今日のこの移動、地図を見ても400kmとない距離だろう。
それに今まで移動したどの区間よりも明らかに短いはず、こんなにもかかるはずがない。

英語の通じる頼みの青年は、僕の寝ている間に下車したようで尚更心細くなってきた。
周りには、全く英語の通じないタイ人乗客ばかりとなっていた。
通路も乗客で溢れ、最後尾から動くに動けない。
トイレが隣りにあるのが、唯一の救いだろうか。

ついに17時を回ってしまった。
このバスに乗ったことを強く後悔し、俺の一日を返せ!と叫びたい気分になっている。
これでは朝出た意味が全くないし、そもそも夜行バスよりも疲れるなんてどういうことだ。
クソッ、貴重な一日を無駄にしてしまった。

ここに来てバスの乗客は次第に減り始め、バス内で自由に動けるようになってきた。
皆がウボンを目指していたのではなかったことは、僕にはかなり意外だった。
停車したどこかの町のタ-ミナルで、朝の乗車以来、初めて外に出る。
群がるタイ人に『ここはウボンか』と尋ねると、どうやら次がウボンのようである。
まだ着いていないのかと気を落とす一方、降り損ねていなかったことに安堵した。

今度は最前列に席を取り、いつでも飛び降りれる態勢に入る。
目の前で見せ付けられるドライバ-の荒い運転が、よくある事故のパタ-ンを連想させる。
突如、窓の外が賑やかになってきた。
そして18時40分、バスはようやく目的地ウボン・ラ-チャタ-ニ-に到着した。

10時間以上もかかるなんて、誰が思ったか。
今思えば、これはただの路線バスだったのではないだろうか。
座席が決まっていなかったし、あの車内の混みようは尋常ではない。
或いはドライバ-が道を知らなかったか、他の乗客も皆心配そうだったしな。

ここは町外れのバスタ-ミナル、一先ず市街地へと向かわなければならない。
目に付くトゥクトゥクは2台、他に町への移動方法はない。
このトゥクトゥク野郎、人の足許を見やがって100Bの一点張り、僕に交渉すらさせてくれない。
ここは仕方なく素直に言い値に従わなければ、貴重な移動手段を易々逃してしまう。
それならせめて宿探しの手間を省こうとホテル名を告げ、直接そこへと向かわせた。
CIMG1036_convert_20140311135632.jpg
トゥクトゥクが走る

ウボンの町は、コラ-トにも勝る熱気に包まれていた。
ナイトバザ-ルに併設された小さな遊園地。
せめて一つでも今日の良き思い出を作ろうと、嶺花と絶叫マシ-ンに乗ってみた。
この激しい上下の動きは中々有り得ない、その上、動き出すと長いこと。
この手の乗り物が好きな僕と対照的に、娘の嶺花は顔がかなり引きつっていた。
辛く長かった一日は、こうして二人の絶叫と共に、遠いウボンの夜空へと消えていった。
CIMG1043_convert_20140311140139.jpg
夕食
CIMG1044_convert_20140311140345.jpg
スリル満点でかなり興奮
CIMG1051_convert_20140311140451.jpg
嶺花にはこれくらいが丁度いい


ウボン・クルント-ンホテル泊-300B


朝食(おかず2品ライス45B×2) バス(コラ-ト~ウボン340B×2) トゥクトゥク(バスタ-ミナル~ホテル100B) ナイトバザ-ル入場料(20B、10B) アイス(10B) 夕食(焼きソバ10B×4、串焼10B×4、ライス10B×2) 遊園地(乗り物40B×3) イカ焼(5B×2) 茹でトウモロコシ(2本20B)  計1160B



ブログランキングに参加中。『子連れ旅行』バナ-のクリックをお願いします。→にほんブログ村 旅行ブログ 子連れ旅行へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



| '14東南アジア周遊編 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://gakuto2164.blog85.fc2.com/tb.php/590-bf184289

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT