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バス~東南アジア周遊編(7)

・・前回のつづき


続けて北西部へと向かう。
カンペ-ン・ペッ遺跡公園は城壁に囲まれた町近辺と、そこから少し離れた北西部とにある。
地図を見る限り、北西部の方は敷地が広大なわりには、遺跡の数は少ないようだ。
歩いたとしてもたいした距離じゃないな・・、そんな軽いウォ-キング感覚で先を目指した。
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タイでよく見かける町の柱

かなりスピ-ドを上げて脇を走り去る車、その車道の片隅を注意しながら歩いている。
そしてしばらく歩いた頃、飽きっぽい性格の嶺花に変化が現れてきた。
それは歩き疲れたというより、道を歩くだけという単純な行為に飽きてきたようだ。
仕方なくわがままな娘の機嫌直しにと、ヤシの実ジュ-スを差し入れる。

彼女にとって初めて目にする口にする南国のヤシの実ジュ-ス。
さぞかし喜んでくれるだろうと期待したが、好みではないようでテンションは低い。
まぁ確かに味は薄いし、僕も好んで飲もうとは思わないのだが。
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ヤシの実ジュ-ス  ※嶺花初めて飲むが、好みではないようだ


このヤシの実屋台の道路向いには、印象的な象のモニュメントがあった。
更に道をどんどん進んでいくが、目指す場所が一向に見えてこない。
はて、こんなにも遠いものだろうか・・。
地図とのギャップに戸惑いを隠せず、つのる心配が期待を明らかに上回ってきた。
そう言えば、城壁内で多く見かけた自転車のツ-リストはどこへ消えたのだ。

橋に差し掛かったところで、ようやく意を決して引き返す。
何せ、僕の地図には橋も川も描かれていないのだ。
誰かに尋ねようにもたまに車が通り去るくらいで、歩行者の姿は一切ない。
道向いで建築工事の作業員が数人、輪を囲み昼食をとっているのが遠越に確認出来た。
彼等の元に行き、尋ねてみる。
すると嫌な予感は的中、既に通り過ぎていたようであった。

彼等に礼を言い来た道を戻りかけた矢先、一人が大声で何やら叫んできた。
どうやら車で送ってくれるということらしい、これは願ってもないチャンス到来。
車に乗るや、直ぐに走り出す。
しかし、その走る方向が先程教わった方向と違うのはなぜ。
僕等が間違えて歩いていた方向に、違うと教えてくれたこの男性は僕等を導いている。

そして僕等が折り返した橋からしばらく、遺跡公園入口のゲ-トが見えてきた。
ここまで結構な距離があり、デタラメな地図に僕等は翻弄されていたのだった。
しかし後で知ったが、ここは僕等の地図に載っていない北側入場口とのこと。
そりゃ、遠いわ。

北側には立派な案内所があり、展示物もそこそこ楽しめた。
ここで貰った地図は、この公園巡りには必須となる。
広い遺跡内に案内表示はなく、地図と腕時計のコンパスを頼りに、進むべき道は自ら定めなければならない。
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公園北側にある案内所

この公園を目指し歩いてきただけでも、余計な体力と時間を随分費やしてきた。
その上、公園内での後戻りだけは、絶対にしてはならない。
遺跡と遺跡の間には舗装道や土道が無尽に延びている。
どの道を選ぶにしても疑いは消えないが、1本の舗装道に願いを託し進んで行く。

時間的にもかなり切羽詰り、急かされた嶺花はただ黙々と頑張って歩いてくれた。
そんな努力が報われたのか、目指す遺跡が見えてきた。
道は間違っていなかったようで、心底ホッとする。
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先の知れない道を黙々と歩く

一つ遺跡が出てきたら、自分達の居場所も掴め、その後の見学は時間との戦いとなった。
駆け足で遺跡を周り、時には道路沿いに嶺花を休ませ、せめて写真だけでもと一人急いだ。
何とか無事全ての遺跡見学を終え、本来のゲ-トから帰路に就く。
街道からの左折分岐は、何とあのヤシの実屋台のところだった。
よく見たらそれらしい案内があるが、タイ語の表記では全く理解出来ない。
ここで左に入れと言われても、逆に相当な覚悟が必要だろう。
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68頭の象に支えられた ワット・チャ-ン・ロ-ム
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ワット・シン
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ワット・プラ・シ-・イリヤボット
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ワット・プラ・ノン

2人共汗だくになって必死に歩き、ようやく市中心部へと戻ってきた。
道行く何人かに尋ね、バス停らしき場所へと流れ着いた。
そしてここでスコ-タイへの帰りのバスを待つ。
ここで得た幾つかの情報を総合すると、どうやら15時過ぎにはバスが来るという。

しかし15時になってもバスは来ない。
そりゃ、バスだって多少は遅れるわな・・。
そして15時半を回っても一向にバスが来る気配がない。
まぁタイだから、こんなもんか・・。
バスを待つ他の乗客は次々と到着したバスに乗り、僕等とは別の町へと去って行った。

その頃、同じくスコ-タイへ帰るという物売りの婆さんも現れた。
これは明るい兆しだ、商売人なら何度もここへ来ているだろうしな。
どうも爺さんだけでは頼り難く、心細かった。

しかし16時になってもバスは来ない。
『もう、バスは来ないぞ!』
『そのうち必ず来るから、そこでじっと待ってろ!』
外野の意見はどこか適当で、どれも他所事のようで親切身に欠ける。
さすがに僕はバスはもう来ないと確信しているが、今更爺さんを裏切り単独行動に出る訳にもいかない。
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数時間過したバス停  ※バスは結局来なかった


このタイミングで、英語が通じる親切な青年が現れた。
『その爺さんはスコ-タイに帰るようだから、君達もそこで待つべきだよ。』
悪いけど、とっくにそうしているよ・・。
何とも進展のない助言だが、やはり誰が見てもこの老人に運命を託す以外方法はないようだ。
全く英語の通じないこの爺さんと僕等、”スコタイ”の一言のみでつながっている。

僕等はこうして14時過ぎからここで待っている。
誰がこの悲運な展開を予想したことだろうか。
素直にバスタ-ミナルまで行って乗車するべきだった、今更悔やんでも虚しくなるだけだが。

この停留所、そもそもスコ-タイへの経路から外れていないかい。
この爺さん婆さん、本当にここでバスに乗った事があるのかな。
疑いの要因は幾らでも思いつくが、明るい情報は何一つない。
焦る大人達とは対照的に、子供の嶺花はこの状況が分からないのか一人楽しそうにしている。

そして17時を過ぎた。
これはバスはもう来ないな、爺さん達は今頃になってその事に気付いてくれた。
爺さん、あんたは決断が遅過ぎる。

爺さん婆さんの後をぞろぞろ歩き、一つの商店に泣きついた。
訳の分からないままベンチで待つこと17分、バンコクから来た2階建バスに僕等4人も便乗させてもらえた。
やれやれ、これで何とかスコ-タイへは戻れそうだ。
しかしピッサヌロ-ク行きの最終便にはもう間に合わないな。
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この商店が長距離バスの停留所だった

バスは到着予想の1時間を15分過ぎても、町に着くような気配がない。
一緒に同じ時を過した爺さん婆さんは、各々別々の場所で降りていった。
周囲に何もない荒野での途中下車、一体どんな家に住んでいるのだろうと想像が膨らんだ。

その後も、バスは暗闇を走り続けている。
こりゃ俺ら降り損ねたかな・・、再び不安の境地に立たされた気分になってきた。
隣りの若者に尋ねてはみたが、話が通じているのか定かではない。
しかしそこから何分経過しただろう、無事見覚えのあるバスタ-ミナルへが見えてきた。

市内へと戻る前、本能的に案内窓口に声をかけていた。
最終便は既に発車したのだから、今更訊くことなど本来は何もない。
しかしこの反射的にとった言動が、この後の運命を大きく左右した。
ピッサヌロ-ク行きのバスは、この先も数本あるという。
驚いた、なんという嬉しい誤算だろう。
誰だ、最終便18時なんて嘘を吹き込んだのは、俺は一人で焦っていたぞ。
人の話は完全ではない・・、この先の教訓としておこう。
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トゥクトゥク
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バスタ-ミナル(ピッサヌロ-ク)
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コンビニに象が現れても誰も驚かない  ※飼主の少年と帰宅途中にさくっと立ち寄る


夜行バス(ピッサヌロ-ク~コラ-ト)泊


朝食(揚げパン2B×8、コ-ヒ-6B、ミロ9B) ドラゴンフル-ツ(25B) バス(スコ-タイ~カンペ-ン・ペッ77B×2) 遺跡公園(北西部込150B、子供フリ-) チョコ(1B) 昼食(パン12B×2、カッパエビせん12B) 歯磨き粉(小12B) 肉まん・あんまん(10B×2) バス(カンペ-ン・ペッ~スコ-タイ77B×2) トゥクトゥク(市内往復100B) バス(スコ-タイ~ピッサヌロ-ク43B×2) バス(ピッサヌロ-ク~コラ-ト344B×2) 夕食(カ-オマンカイ35B×2) バス待ち(オレンジシュ-ス10B、コ-ヒ-14B)  計1551B



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| '14東南アジア周遊編 | 16:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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