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年長ナナの挑戦~常念岳日帰り(2)

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常念岳



・・前回の続き


常念岳(11:04、12:00)  これまで幾度となく子供等と訪れた常念岳山頂。毎回かけがえのない大切な思い出を僕等に提供してくれる。母に作ってもらった特大のおにぎりを頬張り、ママに登頂を報告。『ねぇママ、ナナとうじょう着いたよ!』。すかさず穂乃花の横槍が入る、『ちょうじょう、だろ!』。静かな山頂に、初々しいやり取りが鳴り響く。昨夜自宅の菜園から採ってきたキュウリ、おにぎりに良く合うもんだな。子供達は缶ジュ-スとポテトチップスで、山頂での一時を楽しんでいる。正午、帰路に向け下山開始。♪歩こ、歩こ、私は元気、歩くの大好き、どんどん行こおぅ♪。この斜面を登る時は弱音しか聞こえてこなかったが、帰りはいつものように調子付き、歌まで歌い始めた。『おいコラ、あまり喋ってばかりいると転ぶぞ!』、注意を促すがあまり効果はない。『じゃ10回喋ったら負けな』、穂乃花が勝手なル-ルを決めてきた。『そんな事はどうでもいいから、ナナそこ気をつけろ!』、『あ~パパ負け、1回喋った!』。完全にお調子付いた子供達に遊ばれている。途中岩茸がびっしり張り付いた岩を見つけ、しばし採取に時間を割く。稜線はこれだからやめられない。
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ママに登頂の報告
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下山開始

常念乗越(13:18、13:30)  稜線に別れを告げ、乗越からの下りにかかる。第3、第2、第1ベンチと順に通過し、登り来る多くの登山者と擦れ違う。そしていよいよ胸突八丁の核心部、この常念登山の核心部を迎える。大人なら別にどうでもないようなものだが、それでも気を抜けば重大事故となり、ここで実際滑落現場に遭遇した事もある。長くて急な階段はつまずけばどこまでも転げ落ちていきそうで、2人と擦れ違えない巾狭の登山道の脇は深い崖となっている。核心部は後半胸突八丁入口の標識まで長らく続き、ほとんど娘とガッチリ手を絡ませ単独では歩かせなかった。ゴロ石につまづき転んだものなら即アウト、まさに危険地帯の連続である。
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急階段
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崖が続く  ※手袋を外し、ほぼ手をつないで歩いていた
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転んだら滑落

胸突八丁(14:27、14:37)  この山最大の難所を無事終え、胸突八丁標識の沢で休憩とする。登る人、下る人が絶え間なく擦れ違い、この山の人気の高さが伺える。その誰もが洒落た格好に見えてきた。歳は関係なく皆、山ガ-ル、山ボ-イさながらだ。破れたズボンは徹底的に何度も継ぎ接ぎ、物は使用不能になるまで補修して使い込む。道具に金をかけない僕とは、全く比べ物にならないように感じた。
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登山道の水流も厄介だ

エボシ沢(15:58、16:15)  相変わらず下る標高を気にしながら歩いているが、ナナの様子が何だか少しおかしいゾ。先程からすすり泣くような声が僕の耳に届いてはいたが、本当に泣いている事をここにきて初めて知る。エボシ沢の大岩で食べかけのおにぎりを食べさせたら、少しは元気になってくれた。なんだ、おなかが空いていたのかい。登山口到着は17時までにと決めている。何とか完全な明かりが残る安全な時間帯に登山を終えたい。ゴ-ルとなる登山口目指し最後の行程に入るが、ナナの様子が益々おかしくなってきた。静かにすすり泣くナナの泣き声が、時折大きな音を立てて森の中に鳴り響く。泣く度に目は涙で溢れ、普段転ばないようなところでも転倒を繰り返す。これは危ない、手をつなぎ歩く。時に励まし、時に強く抱きしめ、体力気力の限界の淵に立つ最愛の娘を勇気付けていた。娘にとっての5分、果てしなく長く感じたことだろう。それでも頑張って歩き、終に山の神、そして先頭を行く穂乃花が到着の旨を告げた。
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エボシ沢
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泣きながら頑張る

ヒエ平(17:41)  ナナよ、本当によく頑張ったな。年長さんで常念を日帰りするなんて、お前はたいしたもんだ。確かに保育園児には少しきつかったが、ナナは自分の足だけで最後まで歩き通してくれた。子供の秘める可能性に僕は無限のものを感じている。父親として僕は子供等に試練の場を与え、その代わりに幾つものかけがえのない思い出を送りたいと思っている。
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ようやく辿り着いたゴ-ル
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ヒエ平(一の沢登山口)



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| '13山行記録 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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