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極寒の八達嶺長城~黄金のベンガル編(32)

2012年1月20日
北京



ついに僕達の旅も、ここ万里の長城まで辿り着いた。
この果てしなく長い城壁は、延々と延々とどこまでも続いている。
インドのジャイプル郊外にも似たような城壁があったが、スケ-ルを更に大きくしたものがこの万里の長城となる。

中国を代表する観光名所であり、世界遺産の中心格ともいえる貴重な場所だが、何せ寒い。
雪こそ降ってはいないがその寒さはハンパではなく、ただここに居るだけでかなり堪える。
一応昨日の反省を踏まえ、ズボンは2枚重ねて穿き、チャダル(マフラ-)に毛糸手袋、岳登は毛糸帽も持参している。
それでもこの冷気は僅かな弱みに付け込み、無防備の僕の顔面、敗れた手袋の指先に猛烈に襲い掛かってきた。

入場手前の土産物屋で長城オリジナルの毛糸帽を買い、何とか頭だけは死守した。
しかし指先は麻痺して既に感覚がなく、カメラのボタンを押す事さえ容易ではない。
ダラダラ止まらぬ鼻水はみそぼらしく垂れ下がりブランコのように揺れているが、もうそんな事はどうでもいい。
つい先日シタクンドゥの山登りでは半袖だっただけに、そのギャップには参ってしまう。
僕等は偉大な歴史的建造物を前にして、自然の猛威にただただ脅える事しか出来ないでいる。
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世界遺産 万里の長城


今日は北京滞在一番の目的、万里の長城へと遠出する。
しかし僕のガイド本の古い情報では行き方が分からず、已む無く昨日のキャッチの誘いに乗ってみる事にした。
近場の食堂で手早く朝食をとり、急いでホテルへと戻り、ロビ-で迎えの車を待つ。
そしてようやく遅れてやって来た男、昨日のキャッチではない。

2人で200元・・。
昨日キャッチと交わした約束はこの男にも伝わっていたようで、更に詳細な確認をする。
八達嶺長城には行かないさ・・。
この男、急に変な事を言い出してきた、と思ったら続けて土産屋の話まで切り出してきた。
土産は買ったと咄嗟の嘘で交わしたが、別の迎えが来ると言い残し男は走り去っていった。
土産を買わない客は用なしか・・、やはり怪しすぎる。
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醤肉包子、黒米粥

続けて来るという迎えも、きっとこの男と似たようなものだろう。
不安は多いが、自力で行ってみるしかなさそうだな。
自分で行くから後は頼む、と宿の青年に言葉をかけ、玄関の扉を開け外に出た。
折角早起きしたというのに出だしから1時間も無駄にしてしまい、実に悔しい。

どこに行くべきかよく分からないが、北京駅に行けばどうにかなるだろう。
地下鉄に乗り、取り合えずは北京駅を目指す。
しかし乗ったホ-ムは逆方向、列車は反対方面へと走り出してしまった。
素早く頭を切り替え、仕方なく別の方法を考える。
バスの有無すら分からないが、やっぱロ-カルバスが無難かな。

地下鉄を乗り継ぎ、市街北部の徳勝門を目指す。
目的駅に到着、バス乗り場を探し、広い町を歩く。
そしてようやく見つけたバス乗り場、919番のバスが目的地へと運んでくれるという願ってもない情報を得た。

八達嶺までバスで3時間、タクシ-なら1時間で行ける。
バス乗り場に張り付くタクシ-ドライバ-の信用ならぬ言葉を気に留めず、停車中のバスに早速乗り込んだ。
中々大きなバスだな・・、これまで抱えていた不安は一気に吹き飛んだ。
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ロ-カルバス

バスは1時間ほど走っただろうか、ふいに右手の車窓越しに居庸関長城が現れた。
初めて目にした万里の長城、胸の鼓動は激しく高ぶってきた。
八達嶺への案内標識も次第に増え始めてきた頃、バスはついに目的地へと到着した。
ただしここは終点ではなく単なる通過点、他に降りる客はいない為、自分からアクションを起こさなければ親切に停まってはくれない。

帰りのバス乗り場と出発時刻を確認し、ゲ-ト方向へと歩き出す。
しかし、寒い。
昨日の反省を生かし今日は防寒対策は万全なはずなのに、全く足りていない。
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万里長城 八達嶺

ゲ-ト手前の土産物屋で家族の土産を兼ねた毛糸の帽子を買い、チケット売場へと急ぐ。
昨日のキャッチの男が言っていた”1人60元”の言葉はやはり嘘だった。
ツア-といい、タクシ-といい、商売人を簡単には信用しない方がよさそうだ。

入場ゲ-トを抜けると、城壁は右と左に分かれていた。
僕等は、歩くのが辛いという傾斜が急な左の方へと迷わず進む。
こちらの方が景観がいい、と言われているからだ。
確かに勾配はきつく、所々地面に手を付くような箇所もある。
やはり好んでこちらを選ぶ観光客はほとんどおらず、人の気配はないに等しい。
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かなりの斜度
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悪天候時は滑って危ないだろう
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誰もいない左ル-トは
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貸し切り状態

万里の長城。
紀元前数世紀頃の中国各地に分立していた国々が北方の騎馬民族や他国の侵入に対し造った防壁を、中国を統一した秦の始皇帝がつなぎ合わせたものである。
八達嶺など現存する北京周辺の長城の多くは明代のもので、近年修理されている。

寒い中でも土産売りのオジさん達は、稀な客を当てにして点々と立っていた。
こんなんで商売になるのだろうか。
1人目は磁石売り、そんなの買う人はいないだろ。
2人目はポストカ-ド売り、これは正直気になるから話くらい聞いてやってもいいぞ。
最初の言い値の100元が、50元、20元と順当に下がり、仕舞いには僕が適当に言った10元まで下がった為、どうしても欲しくはないけど仕方なしに購入。

3人目は石彫ア-ト売り、欲しいけど高い、それに重荷になりそうだからいりません。
4人目は記念プレ-ト売り、おっさんの優しそうな顔つきに思わず足を止める。
言い値70元からの交渉はまずは50元へとじわり下がり、最終的にはこれも僕の言い値の30元まで下がった為買わざるをえない。
手の平サイズの金属板にその場で名前と日付けを刻んでくれ、これはこれでいい記念となる。
日付を間違えて刻むというおまけつきで、1つ余計にプレゼントしてくれた。
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プレ-ト売りのおっさん(写真左)
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足元が見えない

万里の長城は異様に寒く、ブランコ状態の鼻水は一向に止まらず、敗れた手袋からはみ出た指先10本は自分のものではないようだ。
誰もいない左ル-トはやがて行き止まり。
一旦入場ゲ-トの分岐まで引き返し、今度はメジャ-な右ル-トへと進んでみる。
やはりこちらがメインのようで、観光客は多く、ロ-プウェイや下山用のケ-ブルカ-、土産物屋と施設は左ル-トの比ではない。
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大変混み合う右ル-トには
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下山用のケ-ブルカ-や
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ロ-プウェイ

こちらの方が景観が良さそうな気もするが、時間が許せば左右両方のル-トに行ってみるのもいいだろう。
指先は凍え神経はない、写真を撮るのも面倒になってきた。
今日はこの極寒の中よく歩いた方だろう、そろそろ長城を後にする。
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右ル-トもやがて行き詰まったが
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城壁は
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どこまでも続く
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登る人や
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清の始皇帝

バスで帰るつもりだったが、鉄道の表示を見かけたので追っていたら鉄道駅へと導かれた。
値段は安く、時間もバスとたいして変わらない。
八達嶺長城に行くのなら、断然バスより鉄道がお勧めである。
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駅構内でカップ麺の昼食
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帰路は鉄道で

地上の北京北駅から乗り継ぎの地下鉄駅へと向かう途中、賑わうデパ-トに立ち寄ってみた。
安くて美味しそうなフ-ドコ-トや土産選びに最適なス-パ-マ-ケットが入っており、何より寒くないのが嬉しい。
やはりこの時期の北京は、外より中に尽きる。
今宵はいよいよ最後の夜。
ビ-ルとスプライトで乾杯し、思い出話に花を咲かせた。
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システムは複雑だが美味い              ビ-ルも久々
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長城記念精品

北京・TianYuanFu Hotel泊-180元


朝食(黒米粥3元×2、醤肉包子3元) 地下鉄(2元×2) バス(12元×2) 八達嶺長城(大人45元、学生25元) 毛糸帽(30元、言い値50元) ポストカ-ド(10元、言い値100元) 長城記念精品(30元、言い値70元) 鉄道(6元×2) 昼食(カップ麺6元×2) 肉まん(1.5元×4) 夕食(おかず4皿、ライス2皿39元) ス-パ-(乾麺、スプライト、菓子20.9元) 地下鉄(2元×2) ビ-ル500ml(4.5元)   計275.4元 
 


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| '12黄金のベンガル編 | 18:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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