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最悪の事態からの脱出~黄金のベンガル編(29)

2012年1月17日
ダッカ



・・前回の続き

僕等の乗る飛行機のフライトは日付を跨ぎ3時10分、まだ前夜20時を回ったばかりだ。
航空会社のチェックインをして早く出国したいところだが、当然こんなに早くチェックイン出来るはずがない。
空いているベンチに座り、時間が過ぎるのをじっと待つ。
しかし何なんだこの蚊は・・、呑気に休む事さえ出来ないじゃないか。
蚊を避けれそうな場所はイミグレの先だけか、しかし僕等にはまだ入る権限がない。
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シャ-ジャラル国際空港
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空港で日記書き
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ボロズボンとシャツは空港で捨てた  ※さすがにこれでは中国へ行けない

ウロウロと広いタ-ミナルを彷徨い、ひたすら時間を潰す事だけに専念する。
時折、出発時刻や搭乗ゲ-トを示す大画面を見上げ、チェックインのサインが出るのを待つ。
『エッ!』
ようやく日付が変わったフライトも表示し始めたが、僕等のフライトは飛ばされていた。
まさかとは思ったが、フライトキャンセルではないだろうな。
たちまち気が動転し、脈拍は激しく高鳴り出した。
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僕等のフライトがない!


『こりゃ、弱ったゾ・・』
タ-ミナル上階にあるらしい各航空会社のオフィスフロア-までエレベ-タ-で上がり、チャイナイ-スタン(中国東方航空)の部屋を探す。
そして一番奥の入り込んだ先に、遠慮がちにそのオフィスはあった。
『・・閉まっとるやんけ!』
そして入口ドアには”NOTICE”の貼り紙が、非情にも何かを訴えていた。
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無情な貼り紙に気が動転
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↑画像クリックで拡大

僕の乏しい英語力でも、その文面から最悪の事態は容易に判別出来た。
代わりの便名さえ分かれば気は安らぐのだが、貼り紙にある日付は意味不明。
ホテル名や電話番号の記載があり、指定ホテルでの宿泊、朝食はフリ-と見てとれる。
そして次の日の15時のフライト・・。
だけどそのホテルまで、どうやっていけと言うのだ。
タクシ-代や電話代は誰が出すんだ。

そもそも、これはいつの話なんだ。
サインには、12/01/2012 と書いてある。
開いている他の航空会社のオフィスに泣きつき、助けを求める。

しかし分かりきった返答のみで、他のパッセンジャ-に対しての応答はかなり冷たい。
これは益々弱ったぞ・・。
せめて代替のフライトさえ分かれば、空港での野宿くらいは構わない。
階下に下り空いているチャイナサウスタン(中国南方航空)のチェックインカウンタ-まで足を運び、最後の望みを託す。
同じ中国系のくせして、ここでの対応も不親切。
しかし最後に言い放った一言が命運を分けた。
『あそこの中国人に訊いてみたらどうだい?』

早速ベンチに座っている中国人風の男性2人に声をかけてみる。
彼等は僕等と同じフライトで中国昆明を目指す中国人であった。
英語は全く理解していないようだが、僕の言いたい事は概ね伝わったようだ。
しかし彼等は事の重大さにまだ気付いていないようで、その冷静さは皮肉にも僕に安堵感を与えてはくれた。

更に頼もしい助っ人が、トントン拍子で僕等の輪に加わった。
英語堪能なバングラ人乗客の登場、これを境に事態は前向きに進んでいく。
オフィス入口に貼ってあった通知文のデジカメ画像を見せ、記載されたホテルがグランドフロアにある事が分かった。
息子と危機感のない中国人を残し、バングラ人乗客と二人ホテルオフィスに出向く。

ホテルの男性とバングラ人乗客は、携帯電話を片手に慌しく動いている。
役に立っていない無力の僕は彼に申し訳ないと思いつつも、何も手伝う事は出来ない。
しかし事の重大さに真先に気付きオフィスで貼り紙を見つけたのは僕等だけだ、そう自分を心の中で慰めた。
そして中国人に至っては肝が据わっているというか、こういう事態に慣れっこなのか、はたまた単に無頓着なのか。
更に北京行きの中国人男性も加わり、日本人2名、バングラ人1名、中国人3名の総勢6名が同じ境遇の道連れとなった。
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道連れのパッセンジャ-

しばらく待ち、いよいよ始動開始。
荷物を持ち空港の外に出て、迎えのワゴン車に一同乗り込む。
30分以上乗車し、眠気眼を見開き、目の前に聳えるのは豪華高級ホテルだった。
立派な門構え、目をみはるほどの玄関フロア・・。
受付でパスポ-トと飛行機のEチケットを掲示すると、部屋のカ-ドキ-を渡された。
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ホテル到着

そしてエレベ-タ-で5階へ上がり、部屋に入るなり2人共思わず大声を上げた。
ホットシャワ-にバスタブの浴槽、シャンプ-に石鹸、その他もろもろのアメニティ。
タオルやトイレットペ-パ-は当然、ポットにはお湯、インスタントコ-ヒ-、ティ-パック、アイロンまである。
テレビは30インチを超え、その上、日本のBS放送が流れている。
ビジネス机にテ-ブルやソファ-、ベットは広く、シ-ツは真白、枕はフカフカときた。
窓の外の騒音は聞こえず、明日の朝はホテルのレストランで朝食バイキングとなる。

既に朝の3時を回り、本来なら今頃中国昆明に向け飛行機が離陸する頃である。
NHKのニュ-スは朝6時の時報を伝え、真夜中の僕等は興奮冷めやまずまだ眠る気にはなれない。
久々の風呂に浸かり、ソファ-でコ-ヒ-を飲み、日本の朝の番組を楽しんでいる。

目の前に突如叩きつけられたドン底から、予期もしない高級ライフ(勿論全てフリ-)へと意外な展開をみせた長い一日。
これも旅だな・・。
岳登は先程から、調子付いて同じ事ばかり呟いている。
妻とロ-マで経験した15年前の同じ思い出が、僕の脳裏に鮮明に浮かんでは消えた。
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安宿に泊まっていた僕等からすれば、
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どれもこれも最高級
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使い放題
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飲み放題
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ミネラルウォ-タ-に
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日本のニュ-ス

ダッカ・Ruposhi BANGLA泊-フリ-


朝食(ベジ、ルティ35Tk) チャ-(5Tk×2) 土産(袋キャンディ-15Tk×3) 40Tk紙幣(50Tk) 海老の唐揚げ(10Tk×2) プリ-(5Tk×2) チャ-(5Tk×2) ガム(1Tk×2) ミシュティ(10Tk×2) さとうきびジュ-ス(10Tk×2) 土産(紅茶60Tk、インスタント麺40Tk) 掻き揚げ(5Tk×2) マンゴ-(10Tk×2) 卵煎餅(5Tk×2) 夕食(ビリヤ-ニ40Tk×2) 海老の唐揚げ(10Tk) チャ-(5Tk×2) 空港バス(30Tk×2) キャンディ-(1Tk×10)   計128Tk 
 


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