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緑ノ笠(1)

以前から気になっていた、緑ノ笠。笠ヶ岳の緑バ-ジョンだなんて、誰が名付けたか何だかロマンチック。きっと山頂は、深い緑に覆われているんだろう。笠新道を登り切り抜戸岳、そこから笠ヶ岳へと続く稜線の左下にこの山はある。わざわざ立ち寄る変わり者はほとんどおらず、この山の存在を知る登山者も少ないだろう。岳登と登る久々の山、というより僕自身久々の山。最近勉強ばかりで頭も体も相当滅入っている。まだ笠を日帰りするくらい楽勝だろう・・と甘くみていたが、僕の体力は恐ろしい程落ちていた。


【山域】緑ノ笠(2654m)、笠ヶ岳(2897m)
【日時】平成24年10月8日
【天候】晴れ
【岳人】岳登(中1)、僕


新穂高駐車場(1:55)  前夜新穂高の登山者駐車場に入り、久々の車中泊。昨年ではほぼ毎週だった出来事も、今では大変懐かしい。そして翌朝、暗闇の中駐車場を発つ。僕等より一足早く、男性が1人闇の中へと消えて行った。建物や橋が壊され目まぐるしく形相を替えつつあるバス停周辺を越え、左俣林道へと入っていく。林道でいつも遅れをとっていた岳登だが、今ではもう中学生。いつしかその差はなくなっていた。
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新穂高無料駐車場

笠新道入口(3:02、3:18)  笠新道の入口に到着。水場は涸れていた。ここの水はいつも豊富なイメ-ジだっただけに意外だが、今回当てにはしていなかったので受ける影響はない。闇の中、ヘッドライトの明かりを頼りに黙々と標高を稼ぐ。ライトの電池残量が少ないのか、僕の視力が落ちたのか足元が弱冠危うい。それに僕の筋力が急激に老化したせいか、常にふらふら感がつきまとう。日の出を稜線で拝もうと急いだが、体力虚しく、杓子平手前で朝を迎える。槍穂高稜線の大キレット右裾で、太陽が眩しい輝きを浴びせかけてきた。太陽は空の色を変え、キレットの形に陰りをつけた。杓子平も目の前だ、気合が入る。
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暗闇の笠新道
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欠ける大キレット

杓子平(6:16、6:26)  杓子平まで来ると、朝日に染まる飛騨の名峰・笠ヶ岳(大笠)が目の前に現れた。目指す緑ノ笠も確認出来たが、意外と標高差があるように見える。日影は肌寒いが、歩き出し日向に入ると心地良い。駐車場で一足早く出て行った単独行の年配男性だろうか、斜面に張り付く姿が見えた。木々は凍り、白い霜をまとっている。稜線が見えた途端僕も元気になり、久々に岳登をせかす立場へと返り咲く。単独行を抜き稜線下まで来ると、稜線を下る昨日登頂の集団と次々擦れ違う。随分早いですね、と言われたはいいが、いつもならとっくに笠の山頂に着いている頃だろう。
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朝日を浴びる大笠小笠、緑笠(大笠の下)
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稜線近し

稜線(7:23、7:28)  やっぱ稜線はいいな~。色んな山が周囲一帯に望め、岳登と築いた幾つもの思い出が蘇る。それら明確な過去の出来事は、岳登の脳裏にも鮮明に残っているようでそれが実に嬉しい。昭和スタイルの中学生とヘボ親父。緑ノ笠が視界に入ったところで、迷わず稜線から脇に反れた。テント場の奥に道らしきものがある事は知っていたが、そこまで行かずともここで充分と判断。しかし一見なだらかな斜面は、いつしか足元不安定な危うい斜面へと変貌を遂げた。戻るのも危険、何とか慎重に下りる事にする。周囲の石はほぼぐらつき、草も滑る。一旦滑ったら、草原まで一気に落っこちてしまいそう。こんなとこで怪我をする訳には絶対にいかない。下りれそうな箇所をジグザグし、何とか草原まで下り切った。そこは天国かと思える程の別世界、誰にも侵されていない神秘的な場所であった。やはり緑の正体は這い松である。その這い松を掻き分け、小山の頂き目指し再度藪に突入。目の前にあるはずの山頂は背丈程の這い松で見えない。何とか難所を脱出した先に踏み跡が見えた。なんだ道があるのか・・、何だったんだこれまでの苦労は。 
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久々の稜線歩き
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緑ノ笠目掛け適当に落下
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意外とやばい  ※稜線の人が心配げに見てる
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足場はどこも悪く、一切気が抜けない
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草付きもやばい  ※落ちたらズルズルいきそう
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何とか無事に平原コル
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這い松が煩い  ※緑の正体は這い松なんだから仕方ない
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山頂直下で踏み跡発見、ショック

緑ノ笠(9:01、9:47)  誰もいない、いるはずもない静かな山頂。笠ヶ岳が背後に見え、稜線の位置からもここが異次元の場所である事が伺える。なだらかな山頂にはケルンがあるが、他に山頂を示すものは何もない。山頂の先に筋が続いているように見える。折角なので少し辿ってみたが、ドツボにはまりそうなので深追いは厳禁。まぁ気になっていた山だけに感慨も一入なのだが、稜線への戻りが心配で心から喜べないのが非常に残念である。
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緑ノ笠山頂 ※後で気付いたが山頂の石に薄っすら文字が、背は笠ヶ岳
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稜線を背に


つづく・・



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