泥にまみれて~黄金のベンガル編(20)
2012年1月9日
シレット~クミッラ
居心地の良かったグルシャンを6時半にチェックアウトし、小雨舞うシレットに別れを告げた。
シュルマ川に架かる橋ではリキシャの押し屋が、折れそうな程細い脚で客2人を乗せたリキシャを後ろから押している。
橋には勾配がある為、この職業はそれなりに重宝されているようだ。

押し屋
バスタ-ミナルに着くと、クミッラ行きのバスは直ぐに見つかった。
値段を訊いてみると、2人で680Tkだと言う。
それは随分高いだろ・・。
別のバスを探そうとその場を離れようとした矢先、600Tkまで値を下げてきた。
それでもまだ不満だが仕方ない、このバスに決め、7時半にバスは始動した。
席はガラガラ、乗客はほとんどいない。
満席にならずして発ってくれたのは嬉しいが、この先の客集めに結構な時間を割きそうだ。
”SPECIAL VERSION”と恥ずかしげもなく、バス正面上部に記されている。
岳登にはその名前が大受けだったが、別にたいしたバスではない。
ただ近郊を走る路線バスに比べたら、確かにスペシャルなのかもしれない。

SPECIAL VERSION
シレット~クミッラ
居心地の良かったグルシャンを6時半にチェックアウトし、小雨舞うシレットに別れを告げた。
シュルマ川に架かる橋ではリキシャの押し屋が、折れそうな程細い脚で客2人を乗せたリキシャを後ろから押している。
橋には勾配がある為、この職業はそれなりに重宝されているようだ。

押し屋
バスタ-ミナルに着くと、クミッラ行きのバスは直ぐに見つかった。
値段を訊いてみると、2人で680Tkだと言う。
それは随分高いだろ・・。
別のバスを探そうとその場を離れようとした矢先、600Tkまで値を下げてきた。
それでもまだ不満だが仕方ない、このバスに決め、7時半にバスは始動した。
席はガラガラ、乗客はほとんどいない。
満席にならずして発ってくれたのは嬉しいが、この先の客集めに結構な時間を割きそうだ。
”SPECIAL VERSION”と恥ずかしげもなく、バス正面上部に記されている。
岳登にはその名前が大受けだったが、別にたいしたバスではない。
ただ近郊を走る路線バスに比べたら、確かにスペシャルなのかもしれない。

SPECIAL VERSION
バングラでのバス移動には、いつだって嫌な緊張感を強いられている。
何せトイレ休憩はほとんどなく、腹を壊している状態で易々と乗り込む訳にはいかない。
前日から食事内容や量を調整し、当日も早めに起き、確実に用を済ませておく必要がある。
インドと同じような食生活で下痢をするなと言う方が難しいが、失敗は己に降りかかる。
鉄道の予約さえ取れれば快適な移動を楽しむ事も出来るのだが、それは遠い夢となっている。

暇そうなリキシャ

スナック菓子 ※ベビスタ-に玉葱やピ-マンを入れたようなもの

なつめレ-ズン
僕等の乗っているこのバス、町を通過する度にバザ-ルでエンジンを止めては無駄な客集め。
貴重な時間が刻々と過ぎていく。
時刻が13時になりかけた頃、昼食休憩となった。
僕の予想では後少しでクミッラに着くはず、休憩など不用だからさっさと走り出しておくれ。
呑気にメニュ-を頼み、まともな昼食をとっているのは運転手と乗務員だけ。
乗客は店内のテ-ブルに腰を下ろす事はせず、バスの前で皆スナックをかじっている。
誰もがバスに置き去りにされる事だけを心配しているのだ。

サモサ
バスは気紛れ、世は不情。
運転手が乗客に抱く”情け”など、微塵も持ち合わせていない事は既に周知の事実。
だから乗客は、自分の身は自分で守るしかない。
いつからか窓の外はかなりの本降りとなっている。
場所が変われば晴れ間も見えてくるかと期待してみたが、願いはそう簡単には叶わない。
窓の隙間から雨が垂れ落ち、僕の右側面を濡らしにかかってきた。

バス停車中、急いで岳登に買ってきてもらった食パン

二期作
予想していた14時になっても、バスは変わらず雨の中を走行中。
一体いつになったらクミッラに着くのだろうか。
乗客はみるみると入れ替わり、もはや長距離バスではなく、ただの路線バスとなっている。
15時になったが、まだ着かない。
客も次第に減ってきた。
そして16時、バスは予想の5時間を大きく超え、ようやく目的地のクミッラに到着した。
ここまで要した時間は8時間半、身体共に疲れ切った。
陽も大方傾き始め、宿探しにも自ずと力が入る。
クミッラの町は雨で濡れ道路は泥まみれ、もうグチャグチャで歩き難い。
舗装の効いた中央寄りは車やリキシャに陣取られ、歩行者は足の踏み場に四苦八苦。

泥まみれの町
道路沿いにあるホテルらしき建物は全て当たってみたが、”汚い、高い”がこの町の共通点。
だが最初から相手にされなかったクルナと違い、我慢すればどこかに泊まれる事は分かった。
バスを降りた近くに、ホテルが多かった事も幸いした。
そして、5軒目に覘いたホテルで仕方なしに妥協する。
部屋に荷物を置き、とりあえず町の中心カンディルパルを目指し、夜の町へと繰り出した。
雨が降っていない事はいいが、この道のコンディションでは歩く事も困難だ。
食堂を2軒ハシゴし腹を膨らませ、クミッラ名物のロシュマロイを食べてみる。

かりんとう
甘いと評判のこの国の銘菓ミシュティを、更にコンデンスミルクに浸けたものらしい。
味は決して甘過ぎず、程よく美味しい。
インドのジャイプルやデリ-のメインバザ-ルで食した高級菓子にもどこか似ている。
ただ、このロシュマロイ。
量は少ないくせに、値段が驚く程高過ぎる。
あれだけばかしに30Tkとは、再び食べようとは到底思えない。

クミッラ名物 ロシュマロイ

チャ-屋の親父

締めの一杯

この国では、踏み切りすら意味がない
クミッラ・MAYNAMATI泊-500Tk
バス(シレット~クミッラ600Tk) チャ-(5Tk×2) 袋スナック菓子(7Tk×2) バス物売り(スナック菓子5Tk、なつめレ-ズン5Tk) 昼食(サモサ5Tk×4) トイレチップ(2Tk) 食パン(12Tk、6Tk×2) ホテル(500Tk×2泊分) プ-リ-(5Tk×4) かりんとう(10Tk) 夕食(ベジ、ルティ44Tk) ロシュマロイ(30Tk) ガム(1Tk×2) チャ-(5Tk×2) 計1796Tk
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何せトイレ休憩はほとんどなく、腹を壊している状態で易々と乗り込む訳にはいかない。
前日から食事内容や量を調整し、当日も早めに起き、確実に用を済ませておく必要がある。
インドと同じような食生活で下痢をするなと言う方が難しいが、失敗は己に降りかかる。
鉄道の予約さえ取れれば快適な移動を楽しむ事も出来るのだが、それは遠い夢となっている。

暇そうなリキシャ

スナック菓子 ※ベビスタ-に玉葱やピ-マンを入れたようなもの

なつめレ-ズン
僕等の乗っているこのバス、町を通過する度にバザ-ルでエンジンを止めては無駄な客集め。
貴重な時間が刻々と過ぎていく。
時刻が13時になりかけた頃、昼食休憩となった。
僕の予想では後少しでクミッラに着くはず、休憩など不用だからさっさと走り出しておくれ。
呑気にメニュ-を頼み、まともな昼食をとっているのは運転手と乗務員だけ。
乗客は店内のテ-ブルに腰を下ろす事はせず、バスの前で皆スナックをかじっている。
誰もがバスに置き去りにされる事だけを心配しているのだ。

サモサ
バスは気紛れ、世は不情。
運転手が乗客に抱く”情け”など、微塵も持ち合わせていない事は既に周知の事実。
だから乗客は、自分の身は自分で守るしかない。
いつからか窓の外はかなりの本降りとなっている。
場所が変われば晴れ間も見えてくるかと期待してみたが、願いはそう簡単には叶わない。
窓の隙間から雨が垂れ落ち、僕の右側面を濡らしにかかってきた。

バス停車中、急いで岳登に買ってきてもらった食パン

二期作
予想していた14時になっても、バスは変わらず雨の中を走行中。
一体いつになったらクミッラに着くのだろうか。
乗客はみるみると入れ替わり、もはや長距離バスではなく、ただの路線バスとなっている。
15時になったが、まだ着かない。
客も次第に減ってきた。
そして16時、バスは予想の5時間を大きく超え、ようやく目的地のクミッラに到着した。
ここまで要した時間は8時間半、身体共に疲れ切った。
陽も大方傾き始め、宿探しにも自ずと力が入る。
クミッラの町は雨で濡れ道路は泥まみれ、もうグチャグチャで歩き難い。
舗装の効いた中央寄りは車やリキシャに陣取られ、歩行者は足の踏み場に四苦八苦。

泥まみれの町
道路沿いにあるホテルらしき建物は全て当たってみたが、”汚い、高い”がこの町の共通点。
だが最初から相手にされなかったクルナと違い、我慢すればどこかに泊まれる事は分かった。
バスを降りた近くに、ホテルが多かった事も幸いした。
そして、5軒目に覘いたホテルで仕方なしに妥協する。
部屋に荷物を置き、とりあえず町の中心カンディルパルを目指し、夜の町へと繰り出した。
雨が降っていない事はいいが、この道のコンディションでは歩く事も困難だ。
食堂を2軒ハシゴし腹を膨らませ、クミッラ名物のロシュマロイを食べてみる。

かりんとう
甘いと評判のこの国の銘菓ミシュティを、更にコンデンスミルクに浸けたものらしい。
味は決して甘過ぎず、程よく美味しい。
インドのジャイプルやデリ-のメインバザ-ルで食した高級菓子にもどこか似ている。
ただ、このロシュマロイ。
量は少ないくせに、値段が驚く程高過ぎる。
あれだけばかしに30Tkとは、再び食べようとは到底思えない。

クミッラ名物 ロシュマロイ

チャ-屋の親父

締めの一杯

この国では、踏み切りすら意味がない
クミッラ・MAYNAMATI泊-500Tk
バス(シレット~クミッラ600Tk) チャ-(5Tk×2) 袋スナック菓子(7Tk×2) バス物売り(スナック菓子5Tk、なつめレ-ズン5Tk) 昼食(サモサ5Tk×4) トイレチップ(2Tk) 食パン(12Tk、6Tk×2) ホテル(500Tk×2泊分) プ-リ-(5Tk×4) かりんとう(10Tk) 夕食(ベジ、ルティ44Tk) ロシュマロイ(30Tk) ガム(1Tk×2) チャ-(5Tk×2) 計1796Tk
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