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スリモンゴルの茶畑~黄金のベンガル編(16)

2012年1月6日
ダッカ~スリモンゴル



ダッカの朝は雨だった。

雷のような光が夜明け前の市内を襲い、早起きして部屋の電気を点けていたが停電に遭い真暗闇に一変。
バックから懐中電灯を手探りで取り出し、何無くこの災いからの脱出に成功。
部屋の大窓から眼下を見下ろすと、道路が光って見えるのは気のせいだろうか。
いやそうではない、どうやら外は雨が降っているようだ。

急いで屋上へと駆け上がり、干していた洗濯物を慌しく取り込んだ。
ホテルをチェックアウトし、リキシャを探す。
ダッカのリキシャは地方に比べ高く、目的地によっては乗車拒否も多々あり、使い勝手は悪い。

シレット方面へのバスが出るサエダバッドバスタ-ミナルまで、妥協して30タカで手を打った。
小雨舞う未舗装の泥道、リキシャは黙々と走る。
こんな天候時、リキシャの屋根は雨避けとなり都合はいいが、守れるのは腰から上だけとなる。

ようやくバスタ-ミナルに到着。
リキシャマンに約束の30タカを手渡そうとしたが、彼は突然40タカだと言い出し往生際が悪い。
30タカでも高いと思っていたのに、40タカも払う訳ないだろう。
声を張り上げるリキシャマンを無視し、躊躇わず彼に背を向けその場を足早に離れた。
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サエダバッド・バスタ-ミナル


サエダバッドバスタ-ミナルに着くなり、スリモンゴル行きのバスは直ぐに見つかった。
乗車賃2人分となる400タカを支払い、早速停車中のバスへと乗り込む。

それにしてもこのバスタ-ミナルは、かなり汚い所だ。
”タ-ミナル”と言うより、”廃棄場所”、”ゴミ捨て場”と言った方が明らかにしっくりくる。
ゴミが散乱した泥まみれの広場に、オンボロバスがただ無数に停まっているだけ。

座席に座り15分経過、その後バスはゆっくりと発車した。
ふと車内を見渡してみると既に満杯状態で、中央の通路には溢れた大勢の客が立っている。
これから何時間も立っているのは可哀想だが、こればかりは仕方がない。

バスは途中30分程エンジンを止め、屋根に積載した荷物の積み下ろし作業を行なっていた。
最初から30分の休憩があると分かっていれば僕等も嬉しいが、そんな期待は到底持てない。
この国では運転手は神様、仏様。
乗客はいつ走り出すか分からない緊張感に怯え、常にビクビクしていなければならない。
下手に降りたものなら、置き去りにされるのが関の山。
乗客が全員揃っているか確認する筈はなく、クラクション一つ鳴らし、バスは迷わず発車する。

再びバスは走り出したが、予想の時刻になっても一向に着く気配がない。
1時間遅れ、2時間遅れ・・。
そしてようやく降ろされたのがジャンクション、いわゆる街道が二手に分かれる分岐である。
僕等の乗っていたバスは、目的地スリモンゴルには行かないのであった。

ここでしばらく乗り換えのバスを待ち、ついにスリモンゴル行きのバスが現れた。
今度こそ頼むぞ・・と願いを込め、颯爽とバスに乗り込む。
先程まで乗っていたバスのチケットを念の為掲示してみたが、バス代は当然別に必要となる。
渋々追加で無駄なバス代を払い、何とか予定より3時間遅れてスリモンゴルに到着した。

リキシャに乗り、この町で一番安そうなホテルへと向かう。
部屋は汚く、これまで泊まったバングラの安宿の中でも悪い方だった。
対応してくれた14歳の少年はダブル1泊350タカを掲示、交渉の末、300タカで話がついた。
しかし良く出来た少年は、20タカの賄賂を要求。
結果的に安く上がるので仕方がない、38歳の僕は14歳の少年に黙って従った。

後にホテルのマネ-ジャ-にレシ-トをくれと頼んだら、何の迷いもなく300Tkと書いている。
元々、宿泊代は300タカだったということか・・。
チクショ-、少年にまんまとはめられたようだ。
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ホテル・タ-ジマハル
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この交差点が町の中心となる

腹ペコのお腹を町の安食堂で満たした後、鉄道駅へと歩いて向かう。
この先の先の鉄道を今の内から押さえておこうと、駅舎内の窓口に並び予約の手配を試みる。
だが予約は既に満杯で、寝台が1席空いているだけだった。
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列車は高嶺の花

『俺だけ次の町へ行くから、スマンがお前はこの町で一人元気で暮らしてくれ。今まで12年間有難うな。一緒に過せて楽しかったぞ!』
岳登相手に真顔で芝居をしてみたが、全てそっくり返された。
バングラの鉄道は、全く思い通りとはいかない。
仕方なしに計画変更、またもやバスでの移動となってきた。

線路を越え、人影もまばらな一本道を奥へ奥へと進んで行く。
次第に辺り一面、緑鮮やかな茶畑が広がってきた。
ここはインドのアッサム州に繋がる有名な茶の産地。
この光景を見る為だけに、この小さな町に寄り道しているのだ。
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速度抑制の車止め  ※信号を守らない人も、これは止まるしかない

茶畑の中を縦横無尽に通り抜け、畑の中に点在する集落、そこで暮らす人々を訪問した。
裸足で走り回る少年少女達、井戸水を汲む女性方・・。
井戸水は茶色く濁っており、これを飲み、料理に使っているのかと思うとやけに胸が痛んだ。
町中のロ-カルパニ如きで腹を壊している自分自身、相当情けなく恥ずかしい限りだ。
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スリモンゴルの茶畑
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茶葉
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茶の花
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頭は使いよう
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井戸水は濁っている                  意外と難しい
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コマ回し
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チュ-ブ坊や

これといって特にする事もない、地方の小さな田舎町。
明日も次の町に向け、僕達は再びバスに乗る。
本当はバングラのバスにだけは乗りたくないのだが、中々思うようにもいかない。
まぁ、バングラデシュだから仕方ないか・・。
計画変更は既に当たり前となっているし、
それにも慣れっこになってきた。
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市場の少年
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結構いける
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椅子が欲しい


スリモンゴル・タ-ジマハル泊-300Tk


リキシャ(30Tk) バス(ダッカ~ジャンクション400Tk) バス車内(ポップコ-ン10Tk、スナック10Tk) バス(ジャンクション~スリモンゴル60Tk) リキシャ(10Tk) ホテル(300Tk、賄賂20Tk) 昼食(ベジ、ルティ50Tk) ロ-ルペ-パ-(14Tk) チャ-(5Tk) パン(22Tk) パイナップル(15Tk×2) 夕食(揚げ物20Tk×2) チャ-(5Tk×2) 水1.5ℓ(25Tk)  計1036Tk 
 


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