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独立の父、ムジブル・ラフマン~黄金のベンガル編(15)

2012年1月5日
ダッカ



1971年に東パキスタンから独立した”バングラデシュ”、直訳すると”ベンガルの国”。
当時の与党を率いこの国の独立を宣言したのが、ボンゴボンドゥの愛称で親しまれた独立の父、ムジブル・ラフマン(1920~1975)。
スタジアムの名称にも彼の愛称が使われ、この国の紙幣にもその顔が印刷されている。

パキスタン軍との内戦により多くの犠牲を払い、独立を果たしたバングラデシュ。
その初代大統領となったムジブルであったが、独立後の国家運営に不満を持った軍部のク-デタ-により、1975年私邸にて家族等と共に暗殺された。
事件の現場となった階段や寝室、浴室には銃弾の跡が生々しく残り、この惨い出来事を今に伝えている。
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休む男達
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ボンゴボンドゥ記念博物館


そのボンゴボンドゥ記念博物館の見学を終え、ミルプ-ル通りを歩いて北上。
しばらく歩くと、国会議事堂が見えてきた。
20世紀を代表するアメリカ人建築家ルイス・カ-ン(1901~1974)設計による奇抜な建物だ。
周囲は銃を持った警察官で固められ、一般人は近付く事すら許されない。
裏手のレイク通りから眺める事でヨシとする。
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国会議事堂

池に架かる橋を渡ると緑広がる公園となり、その中央にはジア・ウッダンと呼ばれる廟がある。
ここには国民に絶大な人気を誇っていた、ジアウル・ラフマン元大統領が眠っている。
彼も又、軍の一部の不興を買い、チッタゴンの地にて暗殺され波乱の生涯を閉じた。
この廟は重要な場所だが威厳は感じられず、若者達の憩いの場となっていた。
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ジア・ウッダン
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公園の量り屋
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死刑周知?に見入る少年

ア-ミ-ミュ-ジアムの脇を抜け、ノボ・シアタ-(プラネタリウム)に立ち寄ってみる。
窓口でチケットを買うと、直ぐに入場となった。
13時の上映は既に始まっており、真暗な中を手探りで這い、何とか席に着く。
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ノボ・シアタ-

ショ-は2部構成で、前半の30分は上空に星や星座、惑星が大迫力で映し出されていた。
少しの休憩を挟み、後半の30分は、バングラ全土の情景が様々な角度かつ大迫力で流れ、見応えは充分。
前半ほとんど眠っていた僕達も、後半は天井を這うように目や顔を忙しく動かしていた。

ボシュンドラ・シティを目指し再び町を歩く。
ここはダッカ最大、南アジア最大とも言われるショッピングセンタ-で、建物は大きく近代的だ。
セキュリティ検査を受け、1階フロアに入る。
先程から町で探していた両替も館内にあり、運良く両替も済ます事が出来た。
確かにその賑わい、館内の店構えは思わずバングラに居る事を忘れる程である。
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ボシュンドラ・シティ

まずはエレベ-タ-で最上階の8階まで上がってみる。
そこはフ-ドコ-トとなっており、多くの店が同じようなメニュ-を同じような値段で出していた。
店の前を通りかかる度に、店員は必死に客を引止めようとかなり殺気立っている。

突如日本語で話しかけてくる店も数軒あった。
『日本で10年働き、そこで稼いだ金でここに今自分の店を構えているんだ・・』、誇らしげ語る彼等の表情が印象的だった。
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吹抜けの館内

シネマでは最新の洋物が上映され、町の映画館とは客層からして明らかに異なっている。
期待していたアミュ-ズメントブ-スは閉鎖され、ガラリと空洞化され閑散としていた。

下りのエスカレ-タ-に乗り、1階ずつフロアを下げていく。
生活必需品がフロア毎に集まっているが、旅行者には無縁の物ばかりで興味も湧いてこない。
一応全部のフロアを歩いてみたが、最後の方は飽きてきてつまらなかった。

意外と冴えなかったショッピングセンタ-を後に、再び町を歩く。
この辺りからリキシャに乗りたかったが、僕の思うような金額では誰も交渉に応じてくれない。
仕方ない、そのままホテル方向へと歩くとするか。
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慢性的な渋滞

結局最後まで、満足のいくリキシャは見つからなかった。
しかし長い道程を歩いたことで様々な発見があった。
この国に来て以来どうもリキシャに頼ってばかりだが、やはり基本は”歩き”である。

これまで僕達は、どこの国でも毎日朝から晩まで町を歩き続けてきた。
そんな初心に戻れたかのような今日の一日。
歩き疲れた両足をベットに大きく伸ばし、ホテルの部屋で僕はそう感じた。
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ケバブ食堂


ダッカ・バイタスサミ-ル泊-550Tk


朝食(ベジ、ルティ28Tk) リキシャ(50Tk) ボンゴボンドゥ記念博物館(5Tk×2) 公園(コ-ヒ-10Tk、ピ-ナッツ10Tk) ノボシアタ-(50Tk×2) 昼食(麺、サモサ40Tk) マンゴ-(10Tk×2) チャ-(5Tk×2) ニンジン(5Tk) 夕食(ケバブ、ルティ158Tk) かき揚スナック(3Tk×2)  計442Tk 
 


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