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年越しはロ-カルパニで~黄金のベンガル編(10)

2011年12月31日
ラジシャヒ~ボグラ



A HAPPY NEW YEAR、2012年の幕開けである。
2011年はインドのバラナシで始まり、お隣バングラデシュのボグラで終わりを迎える事となる。
ここ数年毎年海外で年越しをしている分、それぞれ思い出に残るものとなっている。

前回2010年の年越しは、バラナシにて年越しチャイ。
日本時間の新年を迎え宿へと帰る途中、奇跡とも思える不思議な雨に大変驚かされた。

その前年は中東ヨルダンのペトラ。
岳登はついに体調を崩しダウン、無理に夕食に連れ出しケバブで年越しを祝った。

その前年はフィリピン北部の町バナウェイ。
川の向こう岸に打ち上げられた花火を眺めながら、レッドホ-スで年越しを祝った。

そして今回の年越し。
たまたま同じ宿に居合わせた日本人青年と共に、その瞬間を迎える事にした。
ここボグラは”ドイ”と呼ばれるヨ-グルトが有名な地。
町の至る所で、壺の容器に入ったドイが並べられている。

何かいい店はないかと探し回った末、食堂でマトンカレ-を食べ大晦日の晩餐とする。
いつもより値の張ったカレ-は確かに美味しかったが、岳登には辛かったようだ。

宿近くの店に入り直し、年越しの体勢に入った。
そこで念願のドイを頼む。
平らな容器に盛られた1ホ-ルのドイを3等分してもらい、チビチビと味わいながら口へと運ぶ。
味は想像通り、濃厚で美味い。
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有名なボグラのドイ  ※1ホ-ル120Tkと値は張る

気が付くと日本時間の年越しの瞬間まで、後一分と迫っていた。
急いでチャ-を追加注文するが、間に合いそうもない。
仕方なしに目の前に置かれているロ-カルパニを手に取り、腕時計を眺めその瞬間を待つ。

そして時刻が23時59分59秒を過ぎた次の瞬間、グラスを3つ重ね、3人で声を合わせた。
『オメデトウ!』
意味の分かっていない店員に理由を説明、彼にも理解出来たようで笑みが見えてきた。

肝心な瞬間に間に合わなかったチャ-が遅れて僕等のテ-ブルに運ばれてきた。
コップを3つ重ね、再度乾杯を上げる。
『オメデトウ!』
とても感慨深い、新年の幕開けとなった。
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有難う


バングラ人の朝の始まりは、どこも変わらず遅い。
受付のソファ-で眠る従業員を叩き起こし、重厚な宿の扉を開けてもらい外に出た。
まだ薄暗い夜道を歩き、唯一開いている安食堂で朝食を取る。
そして腹ごしらえを終えたら、いよいよ次の目的地に向けバスに乗り込む。
これが移動日のいつものパタ-ンとなっている。

一番客の僕等にあてがわれた席は、車内右側、運転席の後ろの席だった。
足元は非常に広々としており、長距離バスの特等席と言ってもいいだろう。
しかし、そこにも意外な欠点があった。

何せここバングラデシュのバスは、運転がかなり荒い。
言葉で簡単に片付けてしまえない程、恐ろしく怖い。
追い越しの際右側の反対車線に出ようとするのは、どこの国でも普通のこと。
だが対向車両が迫っていても、車線をはみ出し抜きにかかるのだから誠に信じ難い。

対向車両が通り過ぎるまで待てばいいのに、彼等はそんな些細な事は気にしない。
あくまで自分のペ-スを守り、”ブレ-キを踏む”、こんなヤワな事は決してしないのだ。
”オイオイ、正面衝突したらどうするんだ!”
悲鳴を上げる小心者の事なんか気にもせず、運転手は自分に絶対の自信を持っている。
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お願いだ、早く自分の車線に戻ってくれ!

5秒に1回はクラクションを長押しし、危機迫るとなれば更にその連続音は数十秒鳴り続く。
”スマン、俺も少し言い過ぎた。頼むから戻ってくれ!”
まともにフロントガラス越しの状況を見ていたら、とても正気ではいられない。
正面衝突は時の運、乗客の僕にはただ祈る事しか出来ない。

その願いが届いたのか、何とか無事ボグラ到着。
”無事”という表現が、これ程しっくりくる場面もそうそうないだろう。
バスを降りた場所はどこか分からないが、リキシャに15Tkでシャット・マタまで運んでもらう。
7つの路地が交差するこのシャット・マタが町の中心となっている。
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無事到着も時の運
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シャット・マタ  ※ここから7つの路地が広がっていく

目星を付けた安宿は2軒。
1軒目に覘いた宿は、もう9時だと言うのにまだ玄関に鎖がかけられている。
そしてその隣りの2軒目の宿、ここをこの町での宿と決めた。
これまで泊まったバングラ各地での宿とは雰囲気が違い、インドを想わせる見るからの安宿。
値段が安い事だけが、唯一の救いだろう。
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ボグラ・ボ-ディング

ベットやかけ布団は見るからに汚らしい。
シ-ツはないのかとジェスチャ-をしたら、案内人はそれぞれにカバ-をかけてくれた。
英語はほとんど通じない、そんなバングラ人向けの宿であった。
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典型的な安宿

ボグラでの滞在は、到着当日の本日一日のみ。
急いで身支度を済ませ、直ぐに部屋を出る。
リキシャ、バス、リキシャと相次いで乗り継ぎ、目指した先はモハスタン。
紀元前3世紀に栄えたプンドラナガルの都市遺跡が残っているという。

リキシャに下ろされた広場から城壁へと上がる。
赤レンガで築かれたこの城壁は8世紀頃のもの。
幅の広い城壁の上をしばらく歩いてみる。
全長4.5kmの城壁で囲まれたかつての都市は、現在ではその面影は全くない。
長閑な農耕風景が延々と続き、所々城壁を日除けにした若い男女が二人の世界に浸っていた。
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城壁の上を散策  ※今では城壁内はほとんどが農地

退屈な城壁歩きを止め、更にその先にあるモハスタン博物館に立ち寄ってみる。
建物はワンフロアと狭いが、展示内容はかなり充実しており、見所は濃い。
10世紀前後に作られたブッタやヒンドゥ-の神々のブロンズ像は繊細で素晴らしく美しい。
これらパ-ラ・セ-ナ朝美術のレベルの高さを存分に感じさせられた。
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モハスタン博物館
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遺跡で発掘されたブロンズ像
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博物館入口に広がる庭園

ボグラのバスタ-ミナルまで戻り、明日のディナジプ-ル行きバスの確認をする。
しかしまともな便はなく、再度予定を組み直す羽目になってきた。
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裸で働く男達

シャット・マタ近くを歩く。
ノワブ・チョウドリ-記念博物館の広い敷地内には動物や原住民のモニュメントが多く点在し、
町の喧騒から逃れてきた家族連れや恋人達の憩いの場となっている。
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ノワブ・チョウドリ-記念博物館
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古びた観覧車  ※わざわざ僕等だけの為に動かしてくれた

宿に戻り部屋のベットで寛いでいると、ドアの向こうから何やら叫び声が聞こえてきた。
『☆△□☆・・』
フロントの若者が妙な気を利かせ、日本人青年を僕等に引き合わせてきたのだ。
こんな所でまさかの日本人・・、互いにさぞかし驚いた事だろう。
部屋で他愛のない旅談議を交わし、青年を誘い年越しの夜へと繰り出した。
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マトンカレ-
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夜汽車が通る
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現地時刻の1月1日 午前0時0分


ボグラ・ボグラボ-ディング泊-250Tk


朝食(ベジ、ルティ35Tk) リキシャ(10Tk) バス(ラジシャヒ~ボグラ240Tk) リキシャ(15Tk) ホテル(250Tk) リキシャ(20Tk) バス(20Tk) リキシャ(10Tk) モハスタン博物館(100Tk×2) リキシャ(10Tk) 昼食(マトンカレ-、ルティ68Tk) バス(16Tk) チャ-(5Tk×2) リキシャ(20Tk) ノワブ・チョウドリ-(入場料20Tk×2、記念博物館10Tk×2、観覧車10Tk×2、トレイン10Tk×2) 屋台(ケバブ13Tk×2) 夕食(マトンカレ-、ルティ102Tk) ス-パ-(飴袋40Tk、コ-ラ16Tk) リンゴ(15Tk) 年越し(ドイ、チャ-92Tk)  計1315Tk 
 


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| '12黄金のベンガル編 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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