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プティヤのヒンドゥ-寺院群~黄金のベンガル編(9)

2011年12月30日
ラジシャヒ(プティヤ)



時間に縛られない、心地の良い朝。
部屋に差し込んできた眩しい陽射しと通りのざわめきを感じ、自然と眠りから覚めた。

このホテルの部屋は賑やかなニュ-マ-ケット通りに面しており、
バルコニ-から眼下を見下ろし、行き交う人々やリキシャを眺める事が楽しみでもある。
昇ったばかりの朝の太陽は、その輝きを一気に強め僕等の24号室を真赤に染めてきた。

何とも清々しい、朝の最高の始まり。
岳登はTVの音にも反応せず、まだ死んだように眠っている。
”オイオイ、まさか本当に死んでしまったのではないだろうな・・”
その心配が彼に届いたのか、眠りから11時間以上経った朝8時、ようやく深い眠りから覚めた。
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よく寝るな
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部屋前のバルコニ-


今日はバスに乗って近郊のプティヤ村を訪れてみる。
プティヤはヒンドゥ-教の古い寺院が数多く残っている小さな村。
街道沿いでバスを下り、バンガリの荷台に乗って寺院の集まる中心部へと向かった。
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雑踏

村は至ってシンプル。
中心部の大きな池を囲むように道路が設けられ、東西南北の各方向にそれぞれ延びている。
ラジバリ(領主の館)前の広場では、小学校の卒業式のような行事が盛大に行なわれていた。
池では釣りを楽しむ若者達の姿もあるが、釣果は全くないようだ。
池越しに見渡すシヴャ寺院の姿は、とても素晴らしかった。
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チャ-屋で見かけた白髭の老人
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無口で愛嬌のいい少女、どこまでも僕等について来た
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俺も1枚撮ってくれ、とせがむ男性、一体何の為
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アニク寺院(左)と小ゴヴィンダ寺院  ※バングラの典型的な建築様式
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シヴァ寺院
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路地裏のクリケット
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安食堂  ※衛生的ではなく、慣れない人は入らないほうが無難
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広場とラジバリ  ※内臓に自信がない人は、井戸水を口に入れてはならない

ようやく入口を見つけ大ゴヴィンダ寺院の中に入ると、直ぐに沢山のヒンドゥ-教徒に囲まれた。
外国人が珍しいという事はいつもと同じだが、原因は僕の穿いているズボンにあるようだ。
それは昨年インドのカルカッタで買った、緑色のダボダボとしたインドズボン。
ヒンドゥ-の神であるクリシュナの柄がズボン全体にプリントされていた。
僕にはただのデザインとしてしか認識がなかったが、彼等の目には大変重く映っていたようだ。
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大ゴヴィンダ寺院

集まって来た若者達も皆、クリシュナの柄が入ったTシャツや小物入れを身につけている。
彼等の説明ではこのクリシュナが最も地位が高く、その下にシヴャやガネ-シャがいるそうな。
洗い替えとしてたまたま穿いてきたズボンだったが、その不思議な巡り合わせに少し驚いた。

彼等に別れを告げ、寺院を出ようとした時、何か言いたそうな顔つきの若者が目の前に現れた。
話しかけたいけど、きっと英語が出てこないのだろう・・。
だけど心配はいらない。
訊かれる事はだいたい分かっているので、問われる前に自分から言葉を送った。

『ジャパニ、マイサン、トラベル!』
この訊かれるであろう黄金の三連発を、意表を突いて彼にそっと投げ返す。
若者はすっきりしたような笑みを浮かべ、満足そうにどこかへ去って行った。

顔なじみになった村外れのチャ-屋に再度顔を出し、村人とお茶を飲む。
チャ-屋の親父は丸裸にした息子の栗頭を、2cm程の剃刀の歯1枚で綺麗に剃り上げている。
余程痛いのか子供は時折悲鳴を上げ、その度に父親に叱られていた。
髪が伸びてきたこの子も是非!と提案したが、岳登は”冗談じゃない”と直ぐに顔を背けていた。
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チャ-屋の親父と栗坊主

バンガリの荷台に乗り、幹線道路のバス乗り場へと戻った。
バスとリキシャを乗り継いで、ここはラジシャヒ市内のホテルの部屋。
ベットに横たわり、心地良い昼下がりの一時を過す。

岳登の希望で、今日もポッダ川に夕日を見に行く事となった。
『もう一度ポッダ川を見ておきたいんだ・・』
似合わぬキザな台詞を吐いていたが、本当の目的は川岸で売っていたピ-ナッツのようだ。
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マンゴジュ-ス

今日は週末だからだろうか、昨日に比べ人の数が明らかに多い。
そして、待ち浴びた日没の瞬間。
昨日もそうだったが、こんな大事な時に限って好奇心旺盛な学生が次々と声を掛けてくる。
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ポッダ・ガ-デン
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サンセット
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大道芸の少年

『今一番いいところだから、悪いけどゆっくり夕日を見させてくれ!』
僕は決まってそう言わなければならないが、相手にしてみればそんな事は関係ないようだ。
とにかく珍しい外国人と、どれだけでも喋りたいらしい。
仕方なしに顔だけは夕日から反らさず、適当に話を交わす。

夕食を取り、駅前通りをふらついてみた。
偶然目にした電話屋で、日本の家族へと国際電話を入れてみる。
この国ではポストカ-ドが無事届く保証はないので、電話で確実に話をしておきたかった。
そう言えば今から丁度一年前も、ブッタガヤ-で同じように家族に電話をしていたな。
その時の店構え、町のざわめきが鮮明に脳裏に蘇ってきた。
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国際電話

時が経つのは早い。
しかし情景はあの時のまま、僕の中では確実に止まっている。
明日は一年の締め、大晦日。

一年前はインドのバラナシで過していた。
そしてその年越しの瞬間、その旅で最初で最後となる雨が降り出してきた。
それはとても不思議で幻想的な体験となり、僕の大切な思い出となっている。


ラジシャヒ・エイジア泊-400Tk


朝食(ベジ、ルティ40Tk) ティ-(3Tk×2) ガム(1Tk×2) バス(ラジシャヒ~プティヤ40Tk) バンガリ(10Tk) ティ-(3Tk×2) 昼食(ベジ、エッグ、キチュリ、サモサ45Tk) ティ-(3Tk×2) バンガリ(10Tk) バス(プティヤ~ラジシャヒ40Tk) リキシャ(20Tk) 屋台(マンゴジュ-ス10Tk、マンゴドイジュ-ス20Tk) ピ-ナッツ(12Tk) ミシュティ(12Tk) 夕食(包み揚げ10Tk×2) 国際電話(1分20Tk) チャ-(5Tk×2)   計329Tk 
 


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