FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

外輪船ロケット・スチ-マ-~黄金のベンガル編(4)

2011年12月25日
ダッカ~



3等デッキ・・。

階段を上った船内2階にある板敷の雑魚寝フロア、この船の中での最も安いクラスとなる。
ここの通路脇にチャダルを広げて何とか自分の場所を確保、静かに出航の時を待っている。
この船は通称、”ロケット・スチ-マ-”。
まるで外国の映画にでも出てきそうな、外輪船の定期路線である。

昨年インドのバラナシで買ったチャダルは、今回の旅でもあらゆる役割をこなし大活躍である。
マフラ-、マスク、枕カバ-、敷物・・。
この大きな布がなかったら、僕等二人の居場所を確保する事はかなり難しかっただろう。
乗り慣れたバングラ人は、各々持参の敷物を大きく広げ、既に寛ぎモ-ドに入っている。

退屈そうな表情を浮かべ敷物に横たわる男性、
一斉に立ち上がりコ-ランを詠み始めた白装束のムスリム集団、
カ-ドゲ-ムを楽しむ男女の若者達は兄弟姉妹なのだろうか。

隣りに座る10歳の少年と、互いに冴えない英語で言葉を交わす。
語学力は同レベルで、話し相手には丁度良い。
ペラペラ英語を操る人とは、気ばかり遣って疲れてしまうからな。

16時半に乗船して、現在18時。
後30分もすれば、次の目的地に向けこの船は出航する筈だ。
P1070104_convert_20120130151806.jpg
3等デッキは場所取りが大変


今日も町中に鳴り響くコ-ランの大音響で、不快な朝を迎えた。
まだ早朝6時前。
アラ-ムは6時半にセットしているが、一度目を覚ますと外の雑音が気になり眠れやしない。
ホテル近くの食堂でベジタブル(野菜カレ-)とルティの朝食を取る。
そして路上のチャ-屋で口を直し、ホテルへと戻った。
P1070075_convert_20120130151945.jpg
ルティをこねる少年
P1070076_convert_20120130150924.jpg
朝の定番 ベジとルティ  ※これが食堂で最も安上がり
P1070078_convert_20120130151046.jpg
裏通りも朝は静かだ

部屋でゆっくり時間を過しホテルをチェックアウト、不用な荷物はロビ-に置かせてもらう。
そして一路オ-ルドダッカの南端、ショドル・ガットを目指した。
今日も相変わらず外国人の姿はなく、周囲の誰もが僕等の方をジロジロ凝視してくる。
その熱い視線にも少しは慣れてきたが、完全に僕等は周りの空気を変えている。

やっと歩き着いたショドル・ガットだったが、ここでは船のチケットは買えないと軽く交わされた。
窓口で教えてもらったガット目指し、明らかに定員を超えた狭い道路を歩く。
進む事すらままならない狭い道、貨物を積んだ大型トラックが無謀にも突き抜けようとする。
この道は、ガットに面した市場の重要な搬入を担っているようだ。

苦労して辿り着いたガットであったが、全く要領がつかめない。
初めて目にしたロケット・スチ-マ-は川岸に停泊中で、乗組員が何やら作業に追われていた。
川岸から船に移り、英語の通じない彼等に片言の単語で話を訊く。
それらを総合すると、どうもこの外輪船は目指すクルナには行かないようだ。
ここからこの船でモルゴンスという町まで行き、そこからバスでクルナまで行けばいいさ・・。
乗組員はいとも簡単にそう言い放すが、突然沸いて出た話に僕の頭が追いつかない。

その上、希望の2等船室は空いてなく、クル-のキャビンに2人1500Tkで泊めてやると言う。
凄い金額、こりゃ駄目だ・・、諦めて船を下りるしかない。
ならばとオフィスの場所を訊き出し、係員らしき男に話を訊いてみた。
この船はクルナには行くし、チケットは出発30分前にショドル・ガットで買えばいいさ・・。
大変嬉しい情報だが、いとも簡単に言われても困る。
皆の言う事に統一性はなく、誰を何を信じればいいのか全く分からなくなってきた。
P1070091_convert_20120130151324.jpg
頼まれて写真に納まる事も多い
P1070092_convert_20120130151415.jpg
停泊中のロケット・スチ-マ-(外輪船)
P1070096_convert_20120130151519.jpg
ア-シャン・モンジ-ル(ピンクパレス)

屋台で昼食を取り、一旦ホテルへと戻る。
ロビ-で少し休んだ後、リキシャを捕まえ再びショドル・ガットへと向かった。
今度は偵察の為ではなく、いよいよこの町を出る為に、だ。
随分頭を悩ませたが、どうもガットへ入るには切符売場で入場料を払う必要があるようだ。
そしてガットの中に入ると、直ぐに怪しげな男が近寄ってきた。
流暢な英語で勝手に話しかけてくるのはいいが、残念ながら僕はあまり理解していない。
P1070098_convert_20120130151622.jpg
船着場ショドル・ガット

横に長く延びる広い船着場、その左の最奥がロケット・スチ-マ-の発着場所らしい。
そこには簡素な小屋があり、ここで外輪船のチケットが買えるという。
出航は18時半だが船はその2時間前に到着、切符売場もその時間に合わせて開くようだ。

一旦ガットの外に出て夕食を取り、長い船旅に備えての水や食料を調達する。
クルナに行くとなれば、明日深夜までの丸一日以上の長い船旅となる。

再びガットへの入場料を払い、左最奥のロケット・スチ-マ-の発着場所へと足早に移動。
1時間切符売場の前で待った末、ようやく待望の窓口が開いた。
『ゴ-トゥ-、クルナ!』、開口一番僕はそう叫んだ。
しかしそのクルナには、やはり行かないようであった。
P1070101_convert_20120130151724.jpg
外輪船の切符売場

クルナへの長旅に備えての食料調達であったが仕方ない、直ぐに頭を切替え次の手を打つ。
『ゴ-トゥ-、ボリシャル!』
この希望は通り、3等デッキ2人分で190Tkを払い、ついに船のチケットを手に入れた。
要領が分からない分、このチケットを購入するだけの事に一日中振り回されていた。

持参の手弁当を右手だけで食べている男性、
鮮やかなスカ-フを身にまとった女性、
白い帽子を頭に乗っけた髭面のムスリムの男性達、
黒一色で姿を覆ったムスリムの女性達、
誰にでも知人のように語りかけるおおらかな性格のバングラ人・・。

勇気を出してカメラのフラッシュを切ると、予想通りにデッキ一斉の注目を浴びた。
そうでなくとも僕等は目立っているだけに、この写真を撮るという行動にはかなり緊張した。
バングラ人の庶民にとっては、カメラでさえ非常に珍しい代物のようだ。
P1070106_convert_20120130151849.jpg
バングラ人と雑魚寝

ディ-ゼルエンジンで左右の外輪を回すロケット・スチ-マ-。
僕等はそのデッキに腰を据え、バングラ人乗客全員の視線を浴び、彼等と同じ時を過している。
そう・・、
船は既に汽笛を上げ、大河の中を突き進んでいるのだ。


ロケット・スチ-マ-(ダッカ~ボリシャル)泊


朝食(ベジ、ルティ36Tk) チャ-(5Tk×2) キャンディ(1Tk×2) デザ-ト(20Tk) さとうきびジュ-ス(10Tk) 昼食(キチュリ20Tk×2) リキシャ(20Tk) ガット入場料(4Tk×2) 夕食(コロッケバ-ガ-25Tk、キチュリ20Tk)  船内用(食パン60Tk、水30Tk、ビスケット30Tk) ガット入場料(4Tk×2) ロケット・スチ-マ-(95Tk×2)  計489Tk 
 


ブログランキングに参加中。『子連れ旅行』バナ-のクリックをお願いします。→にほんブログ村 旅行ブログ 子連れ旅行へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



| '12黄金のベンガル編 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://gakuto2164.blog85.fc2.com/tb.php/421-c461ca4e

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT