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稜線の岩茸採り

前週の木曽山脈の稜線に続き、今週は赤石山脈の稜線でも岩茸(いわたけ)を多く目にした。別に探していた訳でもないので、縦走初日の往路は全く目に入らなかった。しかし気持ちにゆとりの持てた縦走最終日の復路、恐ろしい程の群生が僕の意欲を急激に刺激。玄人好みのこの稜線ではあるが、毎日毎日多くの登山者が脇を通過して行く。ここを通る誰もがまさかこれが食べれる高級食材とは知らないのだろうか・・。あるいは、質が悪いからあえて採らず、それを喜んで採っている僕がお粗末なのか・・、それは分からない。
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稜線の岩茸採り  ※この黒い苔、全て高級食材の岩茸
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登山道脇の大岩に、びっしり張り付くこの根性

断崖絶壁に着生する岩茸であるが故、本来岩茸採りは命綱一本を使った命懸けの採取となる。これが”仙人が好む幻の高級食材”と言われる所以でもある。しかしここは稜線の登山道、別段命を落とす恐れもない。その命の引き換えがないからなのか、採取時期が影響しているのか、採れるものは脆く崩れやすい小ぶりばかり。しかしこれが気持ち悪いくらい1枚の大岩にびっしりと張り付いている。先週頭をかち割り緊急下山に追いやられた岳登も、僕と一緒に採取に精を出す。結局長い稜線上意識して歩いてみたが、岩茸が沢山取れたのはこの場所の2枚の大岩だけだった。おそらくこの場所を再び訪れる事はないだろうが、次の稜線歩きが何だか待ち遠しくなってきた。
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岩茸を見つける度に足を止める
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大収穫

採取わずか20分程で袋一杯の岩茸を収穫した訳だが、あれだけ小ぶりのものを果たして調理出来るのだろうか。いささか不安ではあったが、料理の得意な母の手により見事立派な岩茸料理が完成した。岩茸はぬるま湯にしばらくつけ石突きやゴミを取り除く等の下処理がかなり面倒だが、それを怠るとガリガリした食感に嫌な思いをし全てが台無しとなる。手間隙をかけた岩茸は見事な高級食材に大変身。小ぶりの岩茸は掻き集め天婦羅にすればいい。どの品も大変美味しいのだが、特にお吸い物の味は正に格別であった。
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岩茸の天婦羅
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岩茸の三杯酢
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岩茸の煮付け
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岩茸のお吸い物
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