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地獄のVIPバス~ラオス編(11)

2011年5月5日
フアイサ-イ~



寒い、
寒い、
かなり寒い。
夜行バスが冷える事くらい、最初から分かっていた。
その策として、ダウンジャケットやフリ-ス、チャダルまで車内に持ち込んでいた。

チェンコ-ンでの乗車の際、バスに乗り込んだ客人は僕等二人だけだった。
”なんだ、空いてるじゃないか・・”
車内を一通り見回し、広々としたシ-トに腰を降ろす。

すかさず、制服を着た男の乗務員が僕等の座席まで駆け寄ってくる。
そして、毛布、ミネラルウォ-タ-に紙パックのジュ-ス、
コ-ヒ-やパンケ-キの入ったランチボックスが各々にあてがわれた。

”これが噂のVIPバスか、料金が高いだけはあるな・・”、そのサ-ビスに驚き、感激に浸る。
冷房もよく効き車外とは全くの別世界、最高である。
先程から降り続いている雨の町を車窓から眺め、
穂乃花とこれから始まる豪華なバス旅行に大きな期待を寄せていた。
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VIPバス
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サ-ビスは上等


少し冷え込んできたな・・

予めデイパックに入れておいた長袖のシャツを羽織る。
あてがわれた毛布も膝にかけ、温かいコ-ヒ-を飲み、パンケ-キをかじる。
乗客が次第に増えてきた。
どうも皆、バス停で乗るのではなく、ル-ト上の店の軒先から乗車しているようだ。

そう言えば僕等が乗車したバス乗り場も、ラジコンショップの軒先だった。
地元の人でない限り、バスが発着する場所とは到底思えない。
バスの席は全て指定のようだ。
チケットに書かれた表記だけでは、自分の席がどこだか誰も分からないらしく、
皆乗務員に案内され、ようやく席に腰を降ろしている。
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分かりづらいバス乗り場

次第にこの寒さが辛くなってきたぞ。
今回の旅で初めてダウンジャケットの出番が回ってきた。
バンコクからビエンチャン、ビエンチャンからルアンパバ-ンと夜行バスを利用した。
どれも寒さは想定内であり、ダウンジャケットの使用とまではいかずに済んでいた。

特に足が寒い。
車内がどれくらい冷え込んでいるのか、足元から冷気が体全体に襲いかかってくる。
たまらず脱いでいたサンダルを履く。
幾分寒さは和らいでくれたが、サンダルくらいではたいして意味はない。
裸足である事を悔やんだ。
せめて靴下を車内に持ち込んでおくべきだった。

ズボンの裾はヒラヒラ開け、床面より冷気がじかに両足を冷やしてくる。
なりふり構っていられず、アイマスクやその収納袋を足に巻き付けてみた。
ズボンの裾を絞り、冷気の進入を防ぐのだ。
バスの車内は、徐々に満杯となってきた。

最北のチェンコ-ンではガラガラだったこのバス、しかし行き先は大都会、バンコク。
次々と途中の町から乗客を拾い集め、気付くと車内は乗客で一杯となっていた。
今日の朝一でチケットを確保しておいて正解だった。
飛行機は明日の為、どうしても今日のこの夜行に乗る必要があった。

早々と宿をチェックアウトして国境のメコン川を渡り、
タイのチェンコ-ンにてバスの手配をしていれば、少しは安くあがっただろう。
しかしチケットを取れる保証はなく、夕方までチェンコ-ンでする事もない。
少し値は張ったが、フアイサ-イの旅行会社で確実にチケットを押さえてもらった。
残り座席を巡るライバルは、何もチェンコ-ンの客ばかりではなかったのだ。

すっかり陽も落ちてきた。
雨はまだ降り続いているようだ。
前席の乗客が、座席を思い切り倒してきた。
普段なら窮屈になり顔をしかめるところだが、僕の足に前席の背もたれが密着し、
驚異的な寒さも少しは和らいでくれた。
下手に空間を作り、冷気の入る余地を与えるとたちまち凍えてしまう。

これまで様々な国で夜行バスの寒さには随分苦しめられてきたが、
今回のバスは群を抜いて更に強烈である。
今夜はこの密着作戦でしのぐしかない。
前席のタイ人よ、今回だけは好きなだけ座席を倒してもいいぞ!
穂乃花よ大丈夫かい、今夜はくっついて眠るとしよう。

最後の手段のチャダルは、最終兵器としてまだよけてある。
これを足に巻こうか、顔を覆うか・・、
使い方によっては、生死をも左右する。
ズボンの裾を絞る作戦は、今のところ調子がよい。

ラオスキップもタイバ-ツも残りがなく、今日は朝からほとんど何も食べていない。
このバスのチケットには夕食が付いているようなので、それに期待するしかない。
明日も飛行機に乗る夕方まで、食事もとれそうにない。

予定外の高額なバス代がやけに堪えた。
その為2日間ほとんど何も食べれず、ラオス、タイを空腹で出る事になってしまった。
両替をすれば済む事だが、出国間際に無駄な両替はしたくない。

ふと、腕時計の温度計を確認・・
29.7度。
そんな筈はない、僕の体温でも測っているのか。

なんでこのVIPバスは、こんなにも寒いんだ。
どうしてタイ人は半袖、半ズボン姿で平気な顔をしているんだ。

俺は寒いぞ!
ものすごく寒いぞ!
だけど何とか明日まで生き延びてみせるからな・・

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小学校  ※以下ラオス・フアイサ-イ
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まるで絵画のよう  ※実際は窓越しに見る対岸の町
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ワット・マニラ-ト
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只今お昼寝の最中だニャン
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少年僧侶
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メインストリ-ト
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イミグレ、船着場への路地  ※泊まった宿は路地の右角
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ラオスサンドイッチ  ※今日一日の食事は二人でこれだけ
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タイへの渡し舟

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ビ-ル銘柄でタイを実感  ※タイ・チェンコ-ン
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嬉しい事にチケットには夜食が付いていた  ※結露がバスの寒さを物語る


夜行バス(チェンコ-ン~バンコク)泊


郵便局(エアメ-ル9000K×3) 朝食(ラオスサンドイッチ7000K) 旅行会社(渡し舟、夜行バス等一式1000B×2)  計34,000K、2000B



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