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笹の子一家

初夏の雨上がり、とある山に登った時の事。思いもよらぬ笹の子(姫竹)達が、僕等親子を大変喜ばせてくれた。急登に喘ぐ登山道沿いでは、青く(緑色)細長い収穫時期の過ぎた笹の子を度々目にしていた。どんどん高度が上がるにつれ、所々登山道で顔を見せていた笹の子はみるみる小さくなってくる。収穫に適した色合い、顔の出具合となっては来ているが、空気が薄いせいか何せ育ちが悪い。”ミニチュアの笹の子”といった感じ。きっと高所での彼等はこれが成長の限界であり、望んでいてもこれ以上大きくなれないのだろう。
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登山道で生活する笹の子一家
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たまに世の中に逆らってみたり
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落葉の中に身を潜めたりする
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色合いが良くなってきたが
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何せ小さい

登山道の笹の子はついに山頂まで続いていた。彼等に感心のない人には目に入らない程、実にまわりの風景に溶け込み、さり気なく地味に存在している。きっと、気付かないほとんどの登山者に何度も何度も踏みつけられながらも、今日まで力強く生き抜いて来たのだろう。山頂の小さな広場では、栄養不足で育ち切れていない中指程の大人の笹の子が、奥さんや子供達、小指第一関節くらいの赤ん坊の笹の子等の大家族を支え、高所での厳しい環境の下、逞しく今を生きている。そんな大家族が幾つか存在し、山頂で一つの集落が形成されていた。
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山頂では多くの笹の子一家が
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厳しい環境にも負けず逞しく生きている

そして下山。登山道であれだけの笹の子があるのだから、登山道脇の笹薮に入ればたぶん立派なものがあるだろう。ほどよく高度を落とし、狙いを定めた辺りで一気に薮に突入。『ウォ-、すげぇ~!』 あるわあるわ、土から顔を出したばかりの笹の子の新芽達。伸び過ぎた青い笹の子は新芽程は美味しくない。茶色く太い最高級の笹の子を、子供と共に心行くまで採らせてもらった。大きなザックは笹の子でパンパンとなり、長い下山道は重さを増した荷物との戦いとなった。
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ザックは笹の子でパンパン
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2人で2時間弱の収穫
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根元が白いのは土中にあったから
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この白くて太い笹の子が採取の適期
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今日はいいものが沢山採れた

採取した笹の子は直ぐに調理にかからないと、美味しさが山に逃げて行く。細いものや青いものは後で茹でる事にして、太くて根の白い最高の逸品は、ガステ-ブルのグリルで上下から炙り焼き。調理は最も簡単なのに、味は飛び抜けて美味い。食卓に出てきた熱々の焼きたてを、各々皮を抜き豪快に食べる。そのまま食べても充分美味しいのだが、子供達はマヨネ-ズを付ける方が好きなようだ。酒との相性も凄くいい。採ってきた人の特権と言わんばかりに、贅沢な丸焼きを飽きる事なく延々と食べ続けた。
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笹の子の味噌汁
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笹の子のちらし寿司
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蕗のきゃらぶき
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蕗と豚肉のきんぴら
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蕗の葉の佃煮
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笹の子の丸焼き
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大きな逸品は、そのまま焼いて豪快にかぶりつく
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茹で焼き
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| 笹の子 | 08:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

夢追人さんへ
 当クラブのブログにコメントを頂きありがとうございました。
実は、夢追人さんのブログを見つけてくれた方が、作り上げて下さったブログで、最近ようやく当会にも「ブログ」なる物が出来上がったのです。
夢追人さんが、「書き込み者、一番バッター」だと思います。
 
はい、道の駅のテント、我々でーした。

さて、「笹の子」すごい量を採られたのですね。昔はマヨネーズを付けて食べましたが、後山で採った時はポン酢で食べました。(コレステロール対策です。)「丸焼き」って食べ方もあるのですね。また、蕗の葉っぱの佃煮には、ちくわが合うのですね。綺麗な写真なので、料理の方法が良くわかりました。
「笹の子一家」物語、面白かったです。笹の子の採取だけでなく、はえていた状態を、写真に撮ってこられたのには驚きました。ザックの中は笹の子でパンパンになり、その重みと戦いながらの下山だったのですね。頑張る親子。当クラブの会長は、ますます「只者ではない親子だ!」と、驚いている事でしょう。私も驚いています。
 当方の会長が風呂からあがった時に、「親子で温泉に入って来られた所に出会った」と、あの日、言っていました。「疲れておられるやろうし、声はかけなかったけど」と、言っていましたが、こうして、ブログを見せてもらったり、書き込みさせて頂く事になるとは、想像もしていませんでした。

 ブログの、「十二ケ岳」良かったです。見える山が違うのですね。超一流の山々ばかりです、住んでおられる高山は、本当に良い所なのだと思いました。

 実は、この春よりもう一箇所、山のクラブに入りました。平日の例会がある元気な老人会の様な登山会です。会長たちも、府岳連を通して個人的に交流がありますが、私は正面から入会しました。今日は、何回も登っている比良山を歩いてきました。よく降りましたので、清流が綺麗でした。「降るかもつか」迷った時は行く。幸い一日天気が持ち、下界では蒸し暑い一日を、良い汗をかき、楽しく涼しく過ごして来ました。「行ってよかったーを忘れないように!」と、また思うところでした。
「笹の子」の様なオマケは無かったですが、充実した一日となり良き運動が出来ました。
 洗濯も済んでネットをみたら、コメントを頂いている事が。そして「笹の子一家」がアップされている事が。
楽しませて頂きました。ではでは。お元気で!
岳登君に宜しく!新字


 
 

| 新字 都史子 | 2011/06/22 19:33 | URL |

新字様

いつも心温まるメッセ-ジ、本当に有難うございます。

あの日、下山後駐車場で着替えを済ますと、丁度雨が降り出してきました。
やはり山は早立ちにつきます。

あの山の次の週末、業界団体の会議で出張に行った帰り、革靴を登山靴に履き替え、気になっていた笹の子山に登りました。
毎週子供と山に登っていますが、久々に一人で山登りをしました。
目的は一つ、”笹の子”です。
地図も登山道もない薮山でしたが、その代わり尾根まで上がると全面笹薮で大変興奮しました。
だけど予想通り収穫時期は過ぎており、伸びすぎたものや色の変わったもの、先客に折られたものばかりでした。
そんな中でも2時間程薮の中をほふく前進し、袋一杯のまずまずの笹の子を収穫し帰路に就きました。

自宅で早速、良質のものを丸焼きにしましたが、残念ながら苦く美味しくありませんでした。
先週のあの山が採取時期の限界だったようです。

ところで娘さんの本ですが図書館で探してみましたが、ありませんでした。
今度別の図書館に行った時にでも探してみます。
それにしても凄いですね、娘さん。

僕と岳登は今週末、南アルプスの甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳方面に行ってきます。
記念タオルを作った以上、どうしても今年中に百高山を完登する事になった為、1泊2日で百高山を4山登ってきます。
これからは10月くらいまで、毎週3000m級の山に登っていると思います。

又、ブログ見て下さいね。
コメントも大歓迎です。
それではお元気で!

| 夢追人 | 2011/06/23 17:48 | URL |















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