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Beer Lao~ラオス編(4)

2011年4月29日
~ラオス・ビエンチャン



以前岳登とタイを旅した時、タイ北部のゴ-ルデントライアングルからメコン川を小舟で渡り、
ほんの僅かだが、ラオス領土に足を踏み入れた事がある。
その時以来のラオス、実質今回が初めての入国となる。
そんな初めてのラオス入国の日、真昼間から僕は完全にビアラオに溺れていた。
それは僕だけではないようだが・・。

ビアラオ(Beer Lao)、すなわちラオスのピ-ル。
大瓶が1本8000Kと値段も安く、僕のようなひもじい旅行者にも簡単に手を出す事が出来る。
味が薄いと人は言うが、泡立ちは良く、冷えたビ-ルは喉にぐいぐいと染み込んでくる。
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ビアラオとド-イ


多くの旅行者を乗せ夜通し走っていたVIPバス、タイ側とラオス側のイミグレを順調に通過。
ラオス側のゲ-トからはミニバスに乗り換え、町の中心地ナンプ広場へは難無く到着。
バスの中で時折話しかけてきていた、黒い顔の怪しげな男性。
アフリカ系のバックパッカ-かと思いきや、なんとインド人であった。
乗客が一気に減ったミニバスの中、そうと分かるなり彼との会話も自然と盛り上がっていた。
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タイ側国境手前のレストランで出入国カ-ドを書く
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タイ出国  ※バンコクから乗ってきたVIPバスは豪華2階建
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友好橋を渡り
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ラオス入国

ナンプ広場前に延びる少し寂しげな1本道、これでも首都ビエンチャンの目抜き通りとなる。
お陰で宿を探し道に迷う事もなく、最初に覘いたSABAIDY Guest Houseにチェックイン。
ダブル240タイバ-ツの部屋には、ダブルベットとシングルベット、扇風機は2台ある。

通りに出てキ-プへの両替を済まし、宿で明日のルアンパバ-ン行きの夜行バスを押さえた。
昼食兼の遅めの朝食を取る為、良さげな食堂を探しがてら宿周辺を散策。
のどかな風景はインドのブッタガヤ-の町にもどことなく似ている。
しかしここはラオスの首都、しかもその中心部である。

信号のない小さな交差点の隅に店を構え、地元客で大変賑わっている食堂で足を止めた。
店の外に置かれているテ-ブルは既に満席。
僕等に良く似た顔立ちの男性が座るテ-ブルに、会釈をして腰を置く。

『ア-ユ-、ジャパニ-ズ?』
そう尋ねてみると、やはりその男性は日本人であった。
『アイム、ジャパニ-ズ!』
僕も日本人である旨を伝え、彼の食べているヌ-ドルを指差し店員に注文した。

彼はバンコク在住で、バンコクでパン屋を開く事を目指し現在タイ語を勉強しているそうだ。
ビザ切れの為隣国のラオスに一度出国し、タイビザの取得に来たのだと言う。
僕は店内の冷蔵庫からビ-ルを取り出した。
暑いせいか初めて飲んでみるビアラオはとても美味しく、2本目にも自ずと手が伸びていた。

会話もどんどんと盛り上がっていく。
”ビエンチャンの思い出はビアラオだけでもいいな・・”
アルコ-ルに汚染されつつある僕の頭は、次第におかしくなってきた。

つい先程宿を出た際、玄関前のカフェで一人ビアラオを飲んでいた細身の若い女性がいた。
見覚えのある彼女は、手に持っていた飲みかけの大瓶をテ-ブルに置き僕の隣りに座った。
”なんだなんだ、一緒に飲もうというのか・・”
彼女が正気でない事は直ぐに分かった。
豪快にラッパ飲みするくらいならまだいいが、
グラスに注いだビ-ルに栄養ドリンクを継ぎ足し、割って飲んでいる。

飲む量も半端ではなく、タバコもがんがんと容赦なく吸っている。
言葉の分からないラオスの言語でニコニコ笑みを浮かべ、僕のグラスに次々と注いでくる。
ビアラオがなくなると僕に札束を渡し、”買って来い!”と暗黙の指図を出す。
穂乃花は彼女にペプシを買ってもらっていたが、恥ずかしそうに苦笑いを浮かべ、
最初の一口を付けるのに相当な時間がかかっていた。

彼女は通りを歩く欧米系の若い男性に、笑顔を振りまき声を掛けた。
酔っ払いの声をまともに受けるはずがないと思いきや、予想外に男性は乗ってきた。
イタリア出身でバルセロナ在住というヒッピ-風のその青年は、麻薬の売人と言う。
どおりでテンションがこのラオの女性に似ている訳だ。
彼の目にはどう映っているのか、彼女に”ビュ-ティフル!”を連発し一人舞い上がっていた。
きっと薬の影響だろう。
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安食堂の面々

それにしてもこの彼女、食事も取らずに毎日酒やタバコを大量に摂取しているのだろうか。
それも平日の昼間である。
歳を尋ねるとまだ20歳、完全に何かがおかしい。
彼女のペ-スに合わせ飲んでいたら、酒には強いはずの僕も珍しく悪酔いしてきた。

確か僕は旅行者のはず、せっかくビエンチャンに来たのに観光せずにどうするんだい。
まだ真昼間、足取りは重いが行くとするか。
何とか正気を取り戻し、トゥクトゥクに乗りビエンチャンの観光名所を巡った。

タ-ト・ルアン(That Luang)。
ビエンチャンのシンボルである黄金色の塔、その高さは45m。
中には仏陀の骨(仏舎利)が納められており、国内外からの信仰も厚い。
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タ-ト・ルアン
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眉毛ふと!

パトゥ-サイ(Patouxai)。
パリの凱旋門がモデルといわれる戦没者慰霊塔で、上部は町を見下ろす展望台となっている。
周囲は公園として整備され、数分間隔に池の噴水が涼しげに勢いよく飛び上がる。
地方から来たラオス人は、カメラマンの前で各々得意のポ-ズを取り首都を満喫している。
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戦没者慰霊塔 パトゥ-サイ
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展望台から見下ろす大通り

それにしても長閑だ・・。

時間は刻々と経過しているというのに、僕の酔いは中々収まってくれない。
観光を終え宿に戻りベットに横たわると、直ぐに深い眠りに就いていた。
ようやく目を覚ましたのが2時間後、もう外は暗く夜の7時になっていた。
隣りのベットで気持ち良さそうに眠っている穂乃花を起こし、早速夜の町へと繰り出した。

メコン川沿いに連なる観光客向けの屋台は、どこも同じ料理を並べ料金もどこも同じで高い。
道路沿いの観光客向けのレストランは更に割高で、僕等の入るような店ではない。
気を引くような店が中々見当たらない。
しばらく周辺を歩いてはみたが結局は宿近くまで戻り、安食堂の無難な食事に落ち着いた。

宿に戻ると朝方少し会話をした日本人旅行者が、玄関前にあるカフェの椅子に座っていた。
運悪く野良犬に噛まれたようで、念の為ビエンチャンの病院に行ってきたらしい。
そして隣りには例のラオス人女性ド-イが又、不気味な笑みを浮かべビアラオを飲んでいた。
この姿は朝から目撃している。

隣りでビアラオを飲み始めた僕に対し、ド-イは相変わらずビ-ルを注ごうとし、
”タバコに火を点けろ”、”ビ-ルを買って来い”、こんな無言の命令を僕に投げかける。
この人は朝から一体何本のビアラオを飲んでいるのだろう・・。
一体一日何本のタバコを吸っているんだろう・・。
働いていないようだが、何故こんなにお金を持っているのだろう・・。
謎は尽きる事はない。

今にも折れそうな細い二の腕や痩せ細った体は、食事が取れていない事を表している。
脇を歩く男性旅行者に気軽に声を掛けたり、ビアラオ片手に次々と飲む場所を移している。
酔いながらも意外にしっかりした面もあり、テ-ブルに置いた財布だけは常に気にかけている。

確かにビアラオは美味い、実に美味い。
ビアラオに溺れる彼女の気持ちは、飲兵衛の僕なら分からなくもない。
”だけどな、やっぱ飯くらい食おうぜ!”
僕自身としても、厄介な飲み物と出会ってしまった。


ビエンチャン・サバイディGH泊-240B


宿代(240B) 夜行バス(ビエンチャン~ルアンパバ-ン170000K×2) 昼食(麺10000K×2、ビアラオ8000K×2) トゥクトゥク(市内~タ-トルアン20000K) タ-トルアン(フリ-) とうもろこし(3000K) トゥクトゥク(タ-トルアン~パトゥ-サイ10000K) パトゥ-サイ(大人3000K、子供フリ-) トゥクトゥク(パトゥ-サイ~市内10000K) 夕食(麺10000K×2、チャ-ハン12000K) ビアラオ(8000K) スプライト(3000K)  計240B、465,000K



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