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マネ-マン~インド編(19)

2011年1月5日
カルカッタ



北インド東端に位置する大都市カルカッタ、やはりここでの朝も寒いものであった。
昨日サトシに勧められ、半ば強引に買わされた毛布がいきなり役に立った。
今泊まっている安宿モダンロッジには、汚れた毛布すらないのだ。
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宿泊客から宿代を徴収するマネ-マン  ※ソファ-に座るマネーマンの後が今回泊まった部屋

部屋で冷たい水シャワ-を我慢して浴び、今日の目的地マザ-・ハウスへと向かった。
肌寒い朝、意外な光景が目に入る。
路地脇には公共の水汲み場(井戸)があり、この時間帯どこも住人の入浴タイムとなっている。
自宅から風呂桶を脇に抱えた男衆が、上半身裸のルンギ-姿で近くの井戸に集まってくる。
泡立ちの良いインド石鹸で全身を洗い、水をかぶる。
”ウォ~、サブ~!”
見ている側も寒くなってきたが、インドでは冬であろうと水シャワ-が常識のようだ。
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町の公衆浴場


しばらく町を歩き、大通りで道を尋ね細い路地へと一本入る。
一見普通の民家のような入口を潜ると、そこが中庭を囲んだ”マザ-・ハウス”だった。
生前マザ-・テレサはここを活動の拠点とし、死後はここに安置された。
シスタ-達は奉仕の合間をぬっては彼女に寄り添い、聖書を広げている。
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マザ-・テレサの棺

マザ-・テレサが使用していた部屋、礼拝所、生涯を振り返る展示品の数々等見所も多い。
礼拝所にはマザ-の定位置だった場所に、彼女の像が当時の姿そのままに置かれ、
背の折れたその姿を眺めていると、まるで本物のマザ-がそこに居るかのように思えてくる。
展示室では彼女の愛用品、勲章、写真やパネル等によりその生涯が紹介されている。
アルバムに収められた写真では、バチカンでのマザ-の葬儀だろうかロ-マ法王御臨席の下、
広場を埋め尽くす群集がマザ-との最後の別れを惜しんでいた。
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洗濯をするシスタ-
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赤ん坊を癒すマザ-・テレサ
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ノ-ベル賞

再び町を歩き、コルカタ大学、ナコ-ダ・マスジットと経由しタゴ-ル・ハウスまで足を延ばした。
ナコ-ダ・マスジットはカルカッタで一番大きなモスク。
騒々しいモスク周辺が嘘のように内部はとても静寂で、コ-ランを読むムスリムの姿があった。
タゴ-ル・ハウスは詩人タゴ-ル(アジアで初めてノ-ベル賞を受賞した文学者)の生家。
宮殿さながらの大きな館には多くの展示物が飾られ、彼の功績が称えてあった。
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ナコ-ダ・マスジット
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神様の彫刻

インドで最初に開設されたという自慢のメトロ(地下鉄)に乗り、市内中心部へ戻るとする。
デリ-での悪夢がまだ消え切れない中挑んでみたが、心配には及ばなかった。
メトロ駅MARDANで下車、目指すはビルラ-・プラネタリウム。
インド人の家族連れに交じり長蛇の列に並び、ベンガル語のショ-を鑑賞した。
着席して開演5分前、暗くなった館内で直に熟睡してしまう。
30分間の公演中一度二度目を覚まし、上空の夜空で満点の星空を見た記憶があるが、
ベンガル語の語り部があるだけで、夜空のスクリ-ンに一切の変動はない。
何ともつまらなく、岳登共々終始眠っていた。
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ビルラ-・プラネタリウム

セントポ-ル寺院、ヴィクトリア記念堂と順に回っている頃、日が暮れた。
岳登の希望でケンタッキ-・フライド・チキン(KFC)で夕食を取る。
当然値段はどれも高く、手頃なセットを頼んではみたが期待したチキンではなかった。
来るんじゃなかった・・と後悔するが遅し。
プラネタリウムにしてもKFCにしても、”行った”という思い出だけで良しとする。
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ヴィクトリア記念堂
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KFC

連日腹の調子が悪い岳登、夕食の中盤あたりから顔が歪んできた。
仕舞いには楽しみにしていたハンバ-ガ-さえも残してしまう。
チョ-ロンギ-、サダルストリ-トと足早に帰路を辿り、
パラゴン前のサトシと軽く挨拶を交わし、急いで部屋まで戻ってきた。
岳登は今朝に引き続き、サトシに教わった腹薬インテルクイネルを一粒飲み込む。

次の瞬間、床の上に大量の嘔吐を繰り返した。
その量の凄い事、かなりの重症だ。
仕方なしに床を掃除するも、貴重なティッシュでは無駄に減るばかりで全く追いつかない。
止むを得ず大量のゲロを手ですくい、水洗トイレへと流した。
インドの水は当分控えておいた方がよさそうだな・・。
体だけが自慢の岳登でも、やはりインドには到底敵わないようだ。

ゲロを手掴みしたのも当然初めてだが、僕は今日初めて左手(不浄の手)を使った。
しかし結局はお尻が水で濡れたままの状態でパンツを穿く訳にはいかず、
ティッシュでお尻の水を拭き取ってしまう羽目になり、あまり意味がないように思う。
ティッシュが残り少ない時の最終手段にはいいかも知れないが、
インド人は左手でお尻を綺麗にし、お尻が水で濡れたままパンツを穿くのだろうか・・。
変な疑問が残ってしまう。

ところで、今泊まっている安宿”モダンロッジ”。
サダルストリ-トから路地を入りパラゴンの少し奥にあり、今日で2泊目だがよく分からない。
毎朝宿代の250Rsは催促され支払っているが、実はチェックインはまだしていない。
いつも旅行者の相手をしているこの怪しげな男が、自称”マネ-マン”。
お金の管理や部屋の割り振りはしているが、宿のオ-ナ-ではなくその権限は微妙。
受付業務を行なう肝心のオ-ナ-は、日中の数時間しか宿に出向かないようである。

観光する為に来た者としてみれば、オ-ナ-の都合に合わせ日中宿に戻る筋合いもなく、
未だにオ-ナ-に会った事がない。
『領収書をくれ!』、『ホテルのネ-ムカ-ドをくれ!』とマネ-マンに何度頼んでも、
『オフィスクロ-ズ、ワンオクロ-ク、カムイン!』とかすれたドス声を張り上げるだけ。

玄関ロビ-に面したこの部屋はとてもうるさく、マネ-マンのドス声が絶え間なく響いてくる。
夜も深まり隣接するロビ-から、白人の若い女性とマネ-マンとのやり取りが聞こえて来る。
宿泊客のその女性は、『部屋に毛布がないので、毛布をくれ!』と頼んでいる。
確かにそうだ、北インドの寒い夜を毛布なしで眠れ、という方がどうかしている。

『オ-ナ-、ゴ-ホ-ム、オフィスクロ-ズ!』
どうやら毛布は受付のオフィスにあるようだ。
白人女性も諦めず、再びマネ-マンに強く要求。
『オ-ナ-、ゴ-ホ-ム、オフィスクロ-ズ!』
同じ事しか言わないマネ-マン、白人女性は諦めるしかなかったようだ。

その後も続々と宿泊客がマネ-マンに何か問いかける度、かすれたドス声が響いてくる。
『オ-ナ-、ゴ-ホ-ム、トゥモロウカムイン!』
”お前それ以外言えんのか、そこで死ぬまで言ってろ!”
『ハウラ-、150Rs!』
”オイオイそりゃボリだろ、俺は70Rsでここに来たぜ!”

鳴り響くドス声に一人で突っ込みを入れたくなる程、
マネ-マンは憎めない奴だった。


カルカッタ・モダンロッジ泊-250Rs


モダンロッジ(250Rs) 朝食(チャイ2Rs×2、サモサ2個5Rs) ケ-キ(7Rs) クリ-ムパン(9Rs) コ-ヒ-(6Rs) 甘スナック(2Rs×3) プリ-(2Rs×2) ラッシ-(5Rs×2) 和菓子(3Rs×2) ガム(1Rs×3) ラッシ-(15Rs×2) タゴ-ルハウス(大人50Rs、子供フリ-) 昼食(スペシャルマサラド-サ、オニオントマトド-サ52Rs) メトロ(2人8Rs) プラネタリウム(ベンガル語30Rs×2) 綿菓子(10Rs) ヴィクトリア記念堂ガ-デン(4Rs×2) 魚フライ(5Rs) 夕食(KFC2セット254Rs)  計787Rs



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| '11インド編 | 08:00 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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| | 2011/06/12 00:10 | |















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