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乗鞍岳(3)

【山域】日影平山(1595m)、枯松平山(1694m)、丸黒山(1956m)、大日岳(3014m)、乗鞍岳・剣ヶ峰(3025m)、蚕玉岳(2979m)、富士見岳(2817m)、大黒岳(2772m)
【日時】平成22年9月25日~9月26日
【天候】曇り時々小雨、晴れ
【岳人】穂乃花(小3)、僕


2日目

奥千町避難小屋(8:22)  アラ-ムの音さえ気付かない、それ程満足のいく睡眠であった。窓から射し込む朝の光に慌てて飛び起きた。外は既に明るくなっている。今日は文句なしの快晴。昨日望めなかった笠ヶ岳も彼方に見える。小屋の軒先に腰を据え、ジップFMをガンガン鳴らし湯を沸かす。コ-ヒ-、ス-プの準備が出来た所で穂乃花を起こす。乗鞍や御嶽を眺めながら飲む目覚めの一杯。格別である。乗鞍の右の肩から眩しく輝く太陽が顔を出した。朝日は既に昇っていたが、雄大な乗鞍を背に隠れていたようだ。朝食はラ-メン。冷えた握り飯を汁の中に入れて食べると雑炊となった。本当はここでのんびり過したいが、今日はバスに乗り遅れる訳にはいかない。”来た時よりも綺麗に”を心がけ、せめてもの御礼に小屋の清掃に励む。そして名残惜しいが小屋を発つ時が来た。木道の分岐を過ぎ、後ろを振り返る。透き通った空気の下、小屋の存在を見落とす方が難しい。昨日は運が悪かったと思うしかない。木道をテクテク歩き草原を抜け、昨日穂乃花をデポした”乗鞍岳4km”を通過。その後も記憶のある道を再度歩き、昨日後退を決めた”乗鞍岳3.5km”まで登り切った所で休憩とする。
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避難小屋を後に  ※視界は昨日と雲泥の差

乗鞍岳3.5km(9:12、9:22)  『昨日パパな、ここまで来たんだぞ!』。自慢にもならないような恥めいた言葉を並べ、穂乃花の知らない昨日の出来事を説明する。ここに幕営していたらどうだったかな・・。きっと寒くて熟睡は出来なかっただろうが、360度の絶景に興奮しただろう。ここが森林限界のようで、この先ハイ松地帯が続く。笠を横目にハイ松を掻き分けて進む。阿多野郷から登った時程、ハイ松の威力はない。もう少し活きのいいハイ松に苦戦するイメ-ジで挑んだ為、何だか拍子抜けした感も拭えない。しかしハイ松の海の中、乗鞍が徐々に迫り来る様は実に圧巻である。
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昨日見つけた幕営候補地
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ハイ松帯に奮闘  ※中央奥が笠ヶ岳
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背丈程のハイ松

中洞権現(10:22、10:36)  阿多野郷コ-スと合流する中洞権現。第1山人(やまびと)発見。『いや~、久々に人を見ました。昨日は誰とも会いませんでしたよ~』。そんな他愛のない会話を交わす。続いて第2山人も登って来た。山は道連れ、ではないが自然と隊列を成し歩く。”乗鞍岳1km”、いよいよここまで来た。岩稜地帯に入り、単独行2人はそれぞれ先に進み、姿が見えなくなる。目の前のもろい岩を攀じ登る。稜線は随分上に見える。微かな踏み跡もやがて消え、見上げる稜線を信じて、適当に登る。”岩は好き!”と豪語していた穂乃花だが、随分苦戦しているようだ。奮闘する穂乃花に激励を送り、ひと足先に登り切る。オ-、マイガット!神社の建つ剣ヶ峰の三角容姿は、何とこの向こうにあった。『ごめん穂乃花、間違えた!』 
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中洞権現
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乗鞍岳1km
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ガレ場の急登

大日岳(12:15、12:20)  まあいい、この際だから登っておいて良かったかもな。名前も知らない山の頂に立つ。以前何か建っていたのだろうか、木の残骸が多く転がっている。ここには当然誰もいないが、剣ヶ峰やその先の稜線には登山者が連なっている。山頂を後に一旦下山。剣ヶ峰へと続く登山道にようやく取り付いた。先程の山へは”立入禁止”看板が掲げられている。先程のガレ場と違い歩き易い正規ル-トを登り切ると、そこは僕等の目指したゴ-ルであった。 
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大日岳  ※後方の一際高い山が剣ヶ峰
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うろこ雲
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ゴ-ルが見えた
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ラスト

乗鞍岳・剣ヶ峰(12:37、13:10)  穂乃花お疲れ様!昨日今日と色々あったけど、良く頑張ったな。山頂は凄い数の登山者で大盛況。軽装の登山者が多い中、ドロドロの姿で重荷を背負った僕等はどこか浮いていた。先程間違えて登った山は”大日岳”だと知った。その向こうは屏風岳、眼下の池は権現池。今度それらをぐるりお鉢巡りしてみたいと思うが、立入禁止と知った以上何だか気が引ける。それにしてもさすが3000m、一気に寒くなってきた。
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広い山頂
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剣ヶ峰  ※奥は左から大日岳、屏風岳


富士見岳(14:03、14:12)  剣ヶ峰を後に、多くの登山者に混じり下山にかかる。蚕玉岳山頂は登山道のル-ト上にあった。肩の小屋の向こう、小山の上に構える建物群は畳平のバスタ-ミナルかと思っていたが、コロナ観測所のようである。幅広の車道兼登山道を歩く。右の眼下では何台もの大型バスがゆったりとカ-ブを曲がり、僅かに残る雪渓ではスキ-ヤ-が短いシュプ-ルを描いている。このままバスタ-ミナルに戻るのも寂しいな・・。脇道に反れ、冨士見岳に登ってみた。眼下には今回の山行の終点畳平が見える。これで終わるのも何だか名残惜しい。簡単に登れそうな魔王岳は多くの観光客で賑わい行列も見て取れる。その向こうの恵比須岳をラストにしようか迷ったが、これは本格的な登りになりそうなので時間的にも断念。
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蚕玉岳
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肩の小屋とコロナ観測所
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富士見岳

大黒岳(14:30)  富士見岳を下山し、スカイラインを横断。そこから一登りで大黒岳に着いた。槍のように尖った山が僕の関心を引き付ける。烏帽子岳。この山にいつか登ってみたい、無謀にもそう思った。
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大黒岳  ※右後方には尖った烏帽子岳

乗鞍バスタ-ミナル(14:45)  多くの客で賑わうバスタ-ミナル。剣ヶ峰に登りに来た登山客、高所で涼みに来た観光客、客層も年齢も実に様々。ほおのき平行きの濃飛バスは毎時20分と50分。15時20分発のバスに乗り、2日間お世話になった乗鞍山域に別れを告げる。ほおのき平まで妻に迎いに来てもらい、林道駄吉線でショ-トカットをかまし、車を置いた青年の家まで一気にドライブ。この林道初めて通ってみたが、全線舗装済で道幅も思った程狭くなく利用価値はかなり大である。 
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乗鞍バスタ-ミナル



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