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Mt.Fuji~後編

【山域】富士山(3776m)
【日時】平成22年9月4日
【天候】晴れ
【岳人】岳登(小5)、僕


・・・前編の続き


山頂・久須志神社(11:39)  神社横に並んだ土産物屋には様々な品が露天に並び、凄い賑わいを見せている。ここは本当に山の上なのか・・という錯覚に陥る。寝転んで休憩あるいは仮眠している登山者が多く目立つ。この山は”夜通し歩く”という他の山域では信じ難い特殊な形態を受け入れている為、どこらそこらで寝そべる登山者が多いのだろう。火口を右手にお鉢巡り。富士宮口山頂を過ぎると、剣ヶ峰への最後の辛い登りが始まる。
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土産物屋
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火口
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中央奥に剣ヶ峰が見えた
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最後の登り

最高峰・剣ヶ峰(12:25、13:05)  最後の登りにもがき、念願の日本最高地点に到達。『日本最高峰富士山剣ヶ峰3776m』の標柱、二等三角点『富士山』、電子基準点・・。やや広い山頂にはこれらが鎮座している。真白な球体が特徴の気象観測用レ-ダ-ド-ムは気象衛星の発達等に伴い、平成13年に35年の役目を終え山を降りた。そして今、道の駅富士吉田に隣接する館にて展示されている。この最高峰さすがに日本一だけあり、山頂標柱で写真を撮るのに25分並ぶ羽目になった。込み合う山頂を降り、岩陰に腰を下ろし、餅なしぜんざいで岳登と登頂を祝う。これは昨年の歳暮か中元で司法書士の先生から頂いた品だ。甘くてとても美味。そして再びお鉢巡り、今度は残り半分を巡る。小型のパワ-ショベルを囲み、工事業者が普通に土木工事をしている。ここは日本一の山の頂上の筈なのに・・。岳登が軽い頭痛を訴えてきた。とうとう来たな、高山病。だがもう下るだけだから心配はないぞ。僕も2度程高山病にかかった事がある。笠ヶ岳でかかった時の症状は重く、山荘から目の前の山頂へ登るのに相当な時間を要した。雨の日にカッパを着込み、日帰りで急いで登ったのが明らかに原因だった。
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二等三角点『富士山』
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剣ヶ峰
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電子基準点
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山頂標柱での写真待ち
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工事中


山頂・久須志神社(13:30、13:50)  2人共妙に疲れている。剣ヶ峰では記念撮影の順番待ちに休憩時間を奪われ、ゆっくり休めていない。ここで靴と靴下を脱ぎ足裏をマッサ-ジして癒す。岳登に1000円札を渡すと、嬉しそうに土産を物色しに走っていった。木製プレ-トの鍵かけ(700円)と布製の旗(300円)。共に登頂の日付スタンプが記念に押されている。上手に使い切ったようだ。下山道は須走口方面に一旦下る事になる。幅広の砂道は砂埃が舞い、噂通りマスクなしでは辛いものがある。僕はこの為持参したバンダナで鼻と口を塞ぐ。岳登はいつの間に拾ったのか、サングラスを自分のポケットから取り出した。砂埃はかなり激しく、このサングラスもかなり効果大となっている。石の少ないこの砂道は走りにも易しく、下山道を一気に駆け下りる。
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吉田口、須走口共通の下山道
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雲海
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砂埃舞う

八合目・下江戸屋(14:26、14:32)  そろそろ休もうか・・。たまたま立ち寄った山小屋が、何と吉田口への分岐であった。ここで休もうと思わなかったら、須走口方面に間違いに気付くまで下る結果となっていた。危ない危ない、考えるだけでも恐ろしい。調子に乗り走った挙句、最も重要な警告看板を見落としていたのだ。ちなみに以前は、漢字の読めない外国人が須走口まで下りてしまうという惨事が度々あったそうだ。吉田口や河口湖口に下るにはル-トから外れ左折しなければならない。この登山道で唯一注意を要する箇所だ。
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下江戸屋分岐
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怪しい子供

七合目・公衆トイレ(15:22、15:38)  須走ル-トを外れた後の下山道には石が多く、足に大きな負担が圧し掛かる。足が痛い。その上、意地の悪い石に足を取られ何度も転びそうになる。ようやく現れた七合目公衆トイレで疲れた足を休める。赤茶けた砂をこれでもかと言うくらい浴び、ここを下った誰もが靴の色を変えている。辛抱強く下りに耐え、観光用の馬を通り越すとようやく六合目・安全指導センタ-まで戻ってきた。ここでほとんどの登山者と別れ、静かな吉田口へと下っていく。
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色を失くした登山靴
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七合目・公衆トイレ
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客待ちをする馬
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六合目・安全指導センタ-
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車止めを越え森へ

四合目(16:47、17:00)  疲れ果て休憩していると、こんな時間から登って来るペアがいた。僕等と同じ北口から登り、山頂で朝日を拝んだ後南口へ下ると言う。それも凄いですね、とお互いの健闘を称え合う。

馬返(18:00、18:14)  馬返までが長く感じた。おそらくここまでの行動時間が僕等の今までの知り得る限界。この先は未知の領域。果たして歩き通せるだろうか、自信は全くない。草地の上でぐったりしていると、今頃から登り始める登山者が数組いた。皆凄いな・・、よく夜通しで登ろうと思うな・・、と感心。予定通り馬返を過ぎた頃、再び闇の世界に突入した。ヘッドライト着用。ヘッドライトで始まりヘッドライトで終わる、あまり記憶にないな。未知の領域はやはり辛かった。何せ足の裏が異常に痛く、地面を捉える度に激痛が走る。両脇の林の中からは常に不気味な野生動物の鳴き声や眼光が僕等に向けられている。ストックで警笛を鳴らし、無事動物の奇襲を免れ中ノ茶屋まで帰還。
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馬返
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割れた舗装道

中ノ茶屋(19:08、19:15)  ここまで来ればあと一つ、何とかゴ-ルは迎えられそうだ。残るは舗装の効いた車道。惰性で足を前に出して行くしか方法はない。しかしこの区間がやはり最も長く感じた。何度もアスファルトに倒れ込む。スバルライン組が何台も僕等の脇を走り去って行く。自分で選んだ道とは言え、かなり拷問に近い。傍らの岳登からは疲れは微塵も感じ取れない。何なんだコイツは・・。完全に僕が足を引っ張っている。そして県道脇の歩道を迎えた。歩道でも何度か倒れ込み、己との死闘を幾度となく繰り返す。そして何とか最後の気力で県道を歩き終えた。県道を左折、見覚えのある看板の前に立つ。赤枠で現在地と書かれた位置表示。この地図の一番下から一番上まで登り、又一番下まで戻って来たのだ。
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中ノ茶屋
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県道

北口本宮富士浅間神社(20:15)  由緒あるこの神社は出発時と同じく、暗闇の中静まり返っていた。あまりにも僕の中にある朝の記憶と状況が変わらない。まるで日中の出来事が夢か幻のように思える。実際には僕等は富士山の頂には立っていないのかも知れない。神社の脱出口が見付からず、早々と登山を中止したのではないだろうか。そう思い込む程疲れていたのも事実だ。石の階段を上がり、拝殿の神に二礼二拍手一礼を交わす。そして心の中、静かに富士登山の御礼を告げた。
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北口本宮富士浅間神社


Slide Show~日本最高峰Mt.Fuji北口編



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