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Mt.Fuji~前編

日本人なら一度は登っておきたい国内最高峰。観光客が登る山というイメ-ジが捨て切れず、今まで敬遠していた。実際六合目より上の斜面では、ブルド-ザ-が当たり前のように登山道脇を闊歩している。山頂でのお針巡りの途中、工事業者やパワ-ショベルを目にした時はさすがに驚いた。何なんだこの山は、ここは麓の町か・・。観光名所だけあり外国人の登山者も多く、案内板に外国語の併記も目立つ。併せてジ-ンズ・スニ-カ-姿で荷物なしのカップルの姿も見かけた。完全に散歩の延長。当初抱いていたイメ-ジと何ら変わる事はなかった。こんな初めての富士山、僕等は歴史ある街道で辿ってみた。北口本宮富士浅間神社を基点とする吉田口登山道。富士山の偉大さを体感するには充分過ぎるル-トであった。日本一の高さを誇るだけあり、麓から17時間半かけて日帰りした山行は今迄の中で最も疲れるものとなった。まさしく修行道。そんな行程にも係らず小学5年の岳登はまだ余力を残しているのには大変驚いた。何なんだこの子は・・。そして富士山、何やかんや言ってもやはり日本一の山はとてつもなく大きかった。


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【山域】富士山(3776m)
【日時】平成22年9月4日
【天候】晴れ
【岳人】岳登(小5)、僕


北口本宮富士浅間神社(2:40)  前夜久々の高速に乗り富士を目指す。休日上限1000円の適用を受けるべく、河口湖IC手前の谷村PAで車中泊。翌朝登山口へ移動、20分程で神社駐車場到着。暗闇の中、広い境内を彷徨う。大鳥居、太郎杉、拝殿と順調に進むが、その先の登山門が見つからない。出だしからいきなり試練だ。神社の抜け方が分からず、ウロウロと無駄な時間を費やしてしまう。何とか登山門を見つけたが、暗闇と同調していて気付かなかったようであった。
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大鳥居と拝殿の灯り
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登山門

登山門をくぐり無事神社脱出。舗装道に出たら左に進む。すると左手に吉田口登山道の大きな案内板が出てくる。右手には遊歩道入口の看板が目に入る。暗闇では遊歩道を歩く意味はないので車道を進む。やがて県道にぶつかり、進路を右に取る。ところどころ進む先の上空に光る点。あれは北斗七星ではなく、おそらく富士山の山小屋だろう。最初は車道脇の歩道を歩いているが、やがて歩道は途切れ車道を歩く事になる。両脇は水路が切れ落ち危ないので道路中央を歩く。たまに車が来る時だけ注意して脇に寄る。道路標識が現れた。五合目まで続くスバルラインは右折するようだが、ここは直進。やがて最初の関門、中ノ茶屋に到着。休憩していると車が数台やって来て道を訊かれた。『スバルラインなら来過ぎたようですね・・』
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県道合流前の舗装道
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案内板  ※看板中央のル-ト表示一番下の赤枠が現在地
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雪中登山の碑
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道路標識  ※直進が吉田口登山道、右折が富士スバルライン

中ノ茶屋(3:46、3:56)  ここは湧水で作った蕎麦が有名らしい。静まり返った暗闇で最初の休憩。ここからは割れた舗装道となる。ガタガタしていて少し歩きにくい。両脇は深い林。その林の先で暗闇に光る2点を岳登が見つけた。その光はじっとこちらに向けられている。鹿か何かの野生動物のようだった。出くわさないように鈴を鳴らし、ストックで地面を叩き音を出し、存在をアピ-ル。車道は勾配を徐々に増し、辛い登りとなる。今日は水6ℓの他、食料はいつもより多めに持参した。おにぎり特大7個、梨2個、キュウリ4本、ゼリ-飲料4個、菓子多数・・。今日は一気に高度を上げる為、高山病対策に小まめに口に運ぼうと思う。その結果日帰りの軽装と言えど、2人共かなりの重量を背負うことになった。
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中ノ茶屋
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大石茶屋バス停跡

馬返(4:50、5:10)  馬返到着。”ここから先は道が険しくなり馬を引く事が出来ない”、この名が付いた由来だ。富士山は麓から頂上までを”草山、木山、焼山”と三区分し、ここはその草山と木山の境にあたるそうである。この馬返までは車で来る事が出来、広い駐車場には車が数台停まっている。簡易トイレも設置されている。ここに来てようやくヘッドライトから開放され、休憩の後、木山に飛び込む。
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馬返


一合目(5:25)  ようやく一合目か。ここまで来るのも大変だったが、基点の北口本宮富士浅間神社は標高865mだから0合目とは呼べないのだろう。各合目にはそれぞれの区間の目安時間を示した案内地図、歴史の解説を記した案内板が設けられておりとても興味深い。
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一合目・鈴原社

二合目(5:49)  基点から一合目までは長かったが、二合目は直に現れた。麓の町から歩き始めようやく裾に取付き、今現在あの富士の山容を登っている最中だな、と実感。
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二合目・御室浅間神社

三合目(6:07)  各合目には廃墟と化した古い建物が当時の看板と共に廃れ残っており、過去の繁栄を静かに物語っている。スバルラインに限らずどの方面からも車で簡単に五合目迄行く事が出来る現代、登山者のほとんどはこう言った街道の存在すら知らないのだろうな。
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三合目・中食堂

四合目(6:24、6:34)  休憩していると、馬返を同じ頃発った親子が僕等を追い越していく。子供は岳登と同じくらいかもう少し小さいくらい。馬返の日帰りだろうか、だとしたら凄いな・・。
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四合目・大黒天

吉田口五合目(7:13)  森を抜け車止めをくぐり、舗装道に出た。その道路を少し進み再び森へ。直に五合目佐藤小屋に到着。テントが1張設営されている。更に日蓮上人の立像を通り越し少しの登りで、遂に目指す山頂が姿を現した。吉田口登山道は河口湖口ル-トと六合目で合流。人気の無かった吉田口に比べ一気に富士登山一色となる。夜明け前に北斗七星に見えた縦長に連なる灯りの正体、これはやはり山小屋であった。ここからは幅の広い整地された登山道をくねくねとひたすら登るだけ。金剛杖を持った登山者もここに来て初めてお目見え。思いつきで登っているような超軽装の登山者の姿もあった。この山は完全に舐められているが、そんな観光客をも黙って迎え入れるのが富士山。本日の天気は予報通り快晴。眺望はまずまずだが、この辺りの山は全く分からない。
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五合目・佐藤小屋
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六合目・安全指導センタ-  ※河口湖口ル-トと合流
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軽装登山者  ※頑張って登り切っていた
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薄い眺望

七合目(8:19、8:39)  次から次へと現れる山小屋では、大金さえ出せば何でも手に入る。飲料や食料は勿論、雨具や酸素まで売られている。登山道脇では酸素缶に口を当て、ス-ス-吸っている弱々しい姿を多く目にする。毎週3000m前後の山に登っていて常に高度順応しているような生活だが、今回は一応未知の領域。高山病対策として、小まめに水分や食料を取り入れる事で対処した。
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鎌岩
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晴天の布団干し

八合目(9:20、9:30)  それにしても登山者の多いこと。9月に入り空いていると思いやって来たが、そうでもないようだ。もしこれで空いている方なら、7、8月はとても登れたものではないだろう。
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ひたすら登る
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メニュ-
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登山道にブルド-ザ-
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星条旗と鯉のぼり

八合目終点トモエ館(10:27、10:38)  九合目・迎久須志神社の鳥居をくぐる。雲上で昼寝する人、登山道で精魂尽き果てしゃがみ込む人、実に様々な登山者が同じ山頂を目指している。下を振り返ると、雲に追いやられるように続々と多くの登山者が上を目指している。山頂から下に延びる大行列。僕等も必然的にこの列の最後尾に並ぶ事になった。追い越して行きたい気もするが、ここは郷に従うしかない。大行列に並びジワジワと高度を上げる。結果、苦せず山頂まで登り切る事が出来た。
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雲上で昼寝
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登山道でぐったり
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山頂直下に延びる大行列

久須志神社(11:39)  吉田口山頂には『富士山頂上浅間大社奥宮』と刻まれた3m近い巨大な標柱が、堂々と多くの登山者を迎えていた。”やったな岳登!” 写真を撮り終え、すぐさま本当の頂上目指し先へ進んだ。
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山頂・久須志神社


後編に続く・・・



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