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北海道縦断(13)~迷言作戦

2022年9月27日(火)  ※9日目最終日
豊富町~宗谷岬

本日距離:62km 《総距離:581km》


深夜1時20分、北海道縦断最終日の朝を迎えた。昨夜は23時に一度目が覚め、電気を点けて起床。しかしまだ予定していた起床時刻でないことが分かり、直ぐに寝直す。最終日ということで気が張っていたのか、何か夢でも見ていたのだろう。そして起床後はル-ティ-ンの一つである天気予報のスクショ撮りをするはずが、まさかの失念。今日は大した距離ではないが、ゴ-ル後の夕食時間の都合上、3時に宿をスタ-ト。先ずは国道40号線を辿る。幹線道路なのだろうが、時間帯からか交通量は全くない。ちなみに僕の地元飛騨高山には1番違いの国道41号線があり、名古屋市から富山市まで繫がっている。今日はこれから内陸部を突き抜け、一先ず海を目指す。番号違いの道路を何本も通り、その都度右左折を繰り返す。絶対に間違いは許されないので、グ-グルマップで道を確かめながら慎重に進んだ。”ヒグマ注意!”の呼びかけがあったこともあり、夜の山道はとても怖かった。今回の旅で初めて熊鈴(ダイソ-の100円品)を使用。下りでこそ激しく鳴り響いてくれたが、歩きだと音が弱過ぎる。代わりにスマホで音楽を大音響で流した。


無事夜を乗り越え、集落へと下り立った。その手前の下り坂、遠くで草を食べていた鹿の群れが鈴音に気付き遠くへ逃げていった。初めて見た野生のエゾ鹿に多少感激したが、これが熊だとそうはいかない。広大な牧草地や原野が無限に広がり、牛舎や牧草ロ-ル、牛の放牧など、この辺りは酪農一色だった。この春の九州縦断以来、平井大ばかり聴いていたが、一昨日からRenの楽曲だけを繰り返し流すようになった。北海道縦断の思い出はこのRenの歌声と重なり、それから半年経った今でもランニング中はRenばかり聴き、辛かった北海道の道中を懐かしがっている。そしてこのシンガ-ソングライタ-のRen。何と長渕剛の次男(長渕蓮)だということを、北海道から帰宅して数日後に知った。本州縦断ではお父様である長渕剛の歌に随分救われたし、僕の日本縦断は長渕父子とともにあった。


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牛横断注意(5:49)
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道道は3000番台
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足長おじさん
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牛の横断注意

今朝未明に発った豊富の宿から25kmを経て、ようやく本日初めての店(Aコ-プぬまかわ)までやって来た。この時期は喉が乾かないからまだいいものの、ここまでの区間は自販機すら皆無だった。そしてこのAコ-プから次の店(セイコ-マ-トとみいそ)までは26km。そしてその区間も自販機が一つも存在しない。実に北海道らしいが、これが夏だったら大変だっただろう。そして北海道の道はとにかく飽きる。代わり映えの無い景色から意識を逸らす為、迷言(名言)作戦という戦法を思い付いた。何かを深く考えることで走ることを忘れ、苦せずして、知らぬ間に距離を稼げているという甘い目論見である。明け方少し眠くなってきたかなと思い始めた頃から始め、30kmまでは何とかこの戦法で凌ぐことが出来た。迷言(及びその解説)はFBに載せることで、周りの反応からも随分と活力を得られた。 ※迷言の詳細は省略
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脚上げ休憩(6:47)
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もはや定番(8:36)  ※休憩後、脚が軽くなっている
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Aコ-プぬまかわ(9:19)
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道道1119号線
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遠くに利尻山が見えた
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雲と草原
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稚内市街29km  ※稚内市内は通らない
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ロ-ルベ-ルラップサイロ

迷言も出尽くしたからか、そこからが大変だった。猛烈な睡魔に襲われ、ふらふら蛇行歩行では全く距離が稼げない。ただでさえ遅いのに、おそらくこの時の時速は3km程だったろうと思う。思い切って長めの仮眠を取ればいいようにも思うが、仮眠回数は最小限に抑え、仮眠時間は基本5分、どんなに長くても延長して10分のマイル-ルを守っている。そんな具合で騙しだまし、力無く進んでいく。突如知り合いからの電話が鳴り響き、ふと我に返った。仕事がらみの要件だったが、その会話のおかげで幸い意識を取り戻すことが出来た。長かった睡魔地獄からようやく解放され、多少走れるまでに復活。そしてついに現れた、待望の海。やって来たぞ、宗谷湾!利尻山も背後に見えている。ゴ-ルまで残り15km、この時15:11。果たしてゴ-ルでのサンセットに間に合うのだろうか。
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吹払式防雪柵  ※初めて見たが北海道には多くあった
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牧草ロ-ル
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ついに宗谷岬の文字が(13:39)
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牧草ロ-ル
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牧草ロ-ルくらいしか撮るものがない
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宗谷湾(15:10)


つづく・・


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