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乗鞍と山菜キャンプ

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北アルプス(左の尖がりは笠ヶ岳、右に槍穂高連峰、その手前は焼岳)  ※画像クリックで拡大 


6月4日(土)、快晴のこの日を狙って乗鞍岳へと出かけた。ここは山岳道路、乗鞍スカイライン。自転車で行ける国内最高所ということで、全国から毎年多くのサイクリストが訪れている。しかし僕は一応ランナ-、それも地元高山市民ということで、天気を見計らって毎年気軽にやって来る。自宅からゲ-ト入口(平湯峠)までは車で約40分。その気になれば平日の仕事前にさくっと山頂を往復することだって充分可能だ。僕の暮らす岐阜県高山市は合併により日本で一番大きな市となった。その広さは大阪府や香川県よりも大きく、東京都全体に匹敵する。今日は遠方から友人が遥々来てくれたので、存分に飛騨を楽しんでもらおうと色々と企画した。このスカイラインは平湯峠(標高1684m)を起点とし、総延長14.4kmの上り坂を経て、終点畳平(標高2702m)へと至る。頑張って走れば、大概2時間前後で辿り着く。
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スカイラインゲ-トで恒例の職務質問
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雪の小谷
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坂道を上り切ると、最奥に剣ヶ峰が見えてくる
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雪渓スキ-
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畳平

畳平へはひっきりなしに濃飛バスが走り、乗鞍はトレッカ-のかっこうの楽園となっている。しかし今はまだ6月の残雪期。乗鞍の最高峰・剣ヶ峰(標高3026m)へと向かうには、それ相応の装備、服装をしていないと必ず痛い目に遭う。何せTシャツに短パン、つるつるのランニングシュ-ズでは、足を滑らせ雪渓に落ちるのが関の山。剣ヶ峰は最初から期待していなかっただけに、ここは潔く諦め、手頃なピ-クを帰り際に幾つか踏んだ。乗鞍と言えば、やはり第3子・穂乃花(当時小3)との山行が真っ先に思い浮かぶ。誰一人いない静かな山域でひたすら藪を漕ぎ、苦労の末に辿り着いた避難小屋。そこで見た夕焼けのことは僕は一生忘れない。
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剣ヶ峰を前に潔く退散  ※最初から期待はしていなかった
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富士見岳(標高2817m)  ※雲で富士山は見えず
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富士見岳から望む絶景  ※画像クリックで拡大
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槍穂高連峰(奥右)、焼岳(中左)、大黒岳(手前)  ※画像クリックで拡大
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畳平の背後に恵比須岳(左)と魔王岳、手前に鶴ヶ池
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ここは岐阜県高山市  ※反対は長野県松本市
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大黒岳(標高2772m)

北アルプス(飛騨山脈)南部には、スカイランニングを楽しめる稜線が幾つか存在する。南岳から槍ヶ岳を目指す天空尾根は、日本を代表する比のない景観だろうと思う。また、双六岳を下りて目の前に聳える槍の鋭鋒は、見たら一生記憶から離れることはないだろう。そんな素晴らしい二大景観とともに、僕はこのトレイルも結構気に入っている。槍穂高の迫り来る感じが凄くいい。双六直下にも似たこの見事なアングルの中を、是非友人にも駈け抜けてもらいたかった。
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絶景スカイランニング
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烏帽子岳
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槍穂高に向かって
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烏帽子のSカ-ブ
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活火山焼岳  ※最近規制がかかり、入山出来なくなった
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平湯峠
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温泉卵  ※1個50円から70円に値上がりしていた、ショック


山ランを終え、ひらゆの森(平湯温泉)でゆっくりと長時間過ごした。友人と会うのは昨年春の本州縦断スペシャルでの、新潟・富山県境(境橋)以来のことだ。当時のことを1年以上の時を経て色々と語り合った。あの時僕は半分死にかけていた。もしこの友人が現れてくれなかったら、僕はあの苦しみに耐えられなかったかもしれない。場所を古川へと移し、早速山菜キャンプを始める。先月の九州縦断以来はまっている薩摩焼酎(黒霧島)を飲みながら、先ずは即席のウド酢味噌和えを味わう。続けてタラノメのガ-リックソテ-。少し伸びたタラノメはこうすると美味しく頂ける。続けてブリの照り焼き、飛騨の鶏(けい)ちゃん、飛騨の赤カブと挟み、いよいよ本日のメイン山菜の天婦羅。友人は今朝早かったからか、疲れて先に寝てしまった。
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フキノトウ  ※この時期にまだ採れるとは驚き、もちろん天婦羅で
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ハンゴンソウ(反魂草)  ※アクが強い為、そのまま使うなら天婦羅で
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カンゾウ(甘草)  ※とても美味くて重宝するが、食べ過ぎには注意
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ウド祭り  ※この辺り随所で盛大に開催されていた
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今回の山ランでウドの概念が変わった
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タラノメ(赤芽)  ※結構な上物が多かった
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タラ祭り
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本日の収穫(ウド、タラノメ、フキノトウ、ササノコ、カンゾウ、イタドリ、ハンゴンソウ、ヨモギ)  ※画像クリックで拡大

しかし夜半、猛烈な吐き気に見舞われ、結局その気持ち悪さ(吐き気)は起床後も朝遅くまで続いた。甘草を食べると僕はほぼ100%その夜に強烈な腹痛に襲われる。しかしこれは甘草で起こる症状ではない。そうなると原因はやはり天婦羅の食べ過ぎのようだ。友人は天婦羅を揚げ始めたら早々と寝てしまった為、沢山あった天婦羅用の具材はほとんど僕が食べ切ったことになる。深酒で胃は相当弱っていただろうし、そんな時に次々と油物を流し込んでも、どう考えたって消化仕切れるわけがない。山菜キャンプをするという念願は叶ったことだし、二度目はないかな。山菜料理は家でチビチビ味わいながら食べるもので、外で豪快にガバガバ食べるものではない。地獄の苦しみから今回それを学んだ。
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山菜キャンプ  ※薩摩焼酎を飲みながら
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