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ヨルダンに戻れ!~中東編(18)

2010年1月3日
ヨルダン・アンマン~シリア・ダマスカス



イスラエルのキングフセインと共に、大変気がかりな・・
シリアへの国境越え。

昨日の死海で風邪をひき、体調は万全とは言えない。
早朝6時過ぎ、ホテルをチェックアウト。
同部屋の日本人2人は、僕等の1時間前にイスラエルへ旅立った。

地元で大人気のアラブ食堂で移動前の腹ごしらえ。
ハ-シェム・レストラン。
いつも地元の常連で賑わっており、気になっていた店だ。
ホンモスやファラ-フェル、シャ-イがついて2人で2JDと確かに安い。
但し、ホンモスを食べたのはこれが最初で最後となった。
口に合わない、という訳だ。
P1040433_convert_20100203175857.jpg
ハ-シェム・レストラン

タクシ-(1JD)でアブダリ広場まで。
着いた所は、キング・アブドゥッラ-・モスク近くのセルビス会社のオフィス。
1人10JDで乗ろうと、随分交渉を試みたが、
”ダマスカスの旧市街まで連れて行く事”
”出入国に時間がかかっても、置き去りにしない事”
この2点をしっかり約束し、1人当たり11JDで乗ってやる事にする。

この時7時。
セルビスは4人の乗客を確保したら出発するらしい。
路上で手を振り客集めする願い虚しく、待てど待てど客は捕まらない。
P1040438_convert_20100203175938.jpg
キング・アブドゥッラ-・モスク前で客集めするセルビス


付近を見渡すとバス停が目についた。
”あれがアブダリ広場か”
あそこでセルビスを選ぶべきだったな、と後悔するも遅し。

8時、ようやくシリア人の男性を1人確保。

客引きの男は、立てた1本指を左右に振り路上でアピ-ル作戦に出た。
あと1人、という事を伝えたいようだ。
だが、努力虚しく誰も停まってくれやしない。
こいつらは本当に大丈夫なのだろうか、
だんだん不安になってきた。

そして9時。
ようやく4人目の乗客が捕まり、やっと出発。
何もせずに2時間のロス。
早起きした意味がなかった。

10時、ヨルダン側国境到着。
窓口で出国税1人5JD払い、印紙を貰う。
それをパスポ-トと共に出国審査窓口へ提出すると、
パスポ-トに印紙が貼られ、その上にスタンプが押されていた。

再びセルビスに乗り、今度は問題のシリア側国境へ。
10時25分、入国カ-ドを書き、入国審査窓口にパスポ-トと共に提出。
窓口はどこもガラガラ。
シリアビザを持っていない旨を、早速正直に申し出る。
直に返事が返って来た。
『ビザがないならヨルダンに戻れ!』
事前情報で予測はしていたが、実際真顔でこう言われるとかなり落込む。
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シリア側 イミグレ-ション

ここで助けてくれたのが、セルビスのドライバ-。
何やら窓口職員に大声で抗議してくれている。
やがて、窓口職員は幾つか質問をしてきた。

『シリアには何日滞在するんだい?』
 『7日です!』
『シリアでのアドレスは?』
 『○○ホテルです!』
もちろんホテルなど当てはなく適当な安宿を答えた。
窓口職員は神妙な顔つきで言い放った。
『座って待ってろ!』

ドキドキしながら、岳登と良い子座り。
印象を良くする為、僕等も必死だ。

やがて向いの銀行職員よりお呼びがかかった。
『2人で48ドル払え!』
 『ヨッシ!』
どうやらツ-リストビザが貰えそうである。
その後、入国審査窓口に出直すと、
パスポ-トと入国カ-ドにポンポンとスタンプを押され、
10時43分、無事シリア入国となった。

やはり噂通り難癖を付け、すんなり通らせてくれない。
ドライバ-がいなかったら、国境越え出来なかったかもしれない。
彼は一体あの時、窓口職員とどんな内容の口論をしてくれたのだろう。

『そんな形式だけの外国人イジメすんなよ!』
  『決まりだから仕方ね-だろ!』
『そんな堅い事言ってどうすんだよ!』
 『うるせ-な、俺が決める事だよ、黙って消えな!』
こんな内容だったりして。

11時52分、セルビスはダマスカスに着いた。
約束の旧市街まで3kmという地点だったが渋々下車。
残金を払う。

道路脇を歩いていると、暇そうに昼寝中のタクシ-がいた。
フロントガラスにはヒビが入り、いかにもやる気のない感じ。
言葉は通じていなかったようだが、何とか旧市街で下車。
シリアの通貨は持っていないので、ヨルダン通貨の1JDを手渡す。
ドライバ-は驚いた顔をしていたが、
眠そうな目を擦り、走り去って行った。

12時半、第1希望の宿に辿り着いた。
世界遺産の旧市街に位置し、ダマスカスで最も安い宿。
よ-し岳登、いよいよシリアだぞ!


つづく・・・



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| '10中東編 | 08:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

無事、シリア入国おめでとうございます!
シリア国境越えのことを鮮明に憶えてますけど、
窓口職員の対応といい、ビザ取得の流れといい、
私たちの時と、全く同じで笑えました。
でも、なんなのでしょうね。この入国管理局の一連の流れは‥(笑)
つづきを楽しみにしてます。
私たちはついに、大好きなネパールとはお別れして
今日、中国の昆明に到着しました。
私もブログ更新しまーす。

| まゆ | 2010/02/15 17:52 | URL |

まゆさん夫妻のブログの入国情報を印刷して持っていきましたよ。
その節は有難うございました。
いよいよ旅も終わりに近づいてきましたね。
中国の事は知らないけど、凄いらしいですね。
何せ、インドと中国で世界の人口の半分ですからね・・

| 夢追人 | 2010/02/15 18:03 | URL |















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