大人の修学旅行~東京2日目
・・前回の続き
東京2日目(1/8)。睡眠時間が5時間程しか取れていないが、ここは頑張って起床。昨夜の深酒で少し頭も痛む。朝食はラウンジで無料の卵かけご飯とお茶漬け、そして味噌汁。しかし気持ち悪くてあまり食べれなかった。今日は東京メトロの24時間券(600円)を駆使し、精力的に都内を回る。先ずは丸ノ内線を国会議事堂前で降り、国会議事堂周辺を散策。殺伐とした道路には警察車両が何台も路肩に停まり、歩道では警察官が目を光らせ巡回していた。他に観光客はおらず、明らかに僕は警官にマ-クされていた。

国会議事堂 ※正面向かって左側が衆議院、右側が参議院

首相官邸 ※内閣総理大臣の執務室。閣議もここで行われる
次に東京駅で下車し、歩いて日本橋へ。今も昔もここ日本橋が道路の起点となっている。日本銀行本店を目指して歩き、たまたま目にした貨幣博物館に立ち寄る。しかしここが大当たりだった。入館無料なのに展示品は充実。あまり古過ぎる時代には興味は湧かなかったが、江戸、明治、昭和と現代に近付くにつれ、次第に興味深くなってきた。各藩が使用していた”藩札”の存在は初めて知った。最初の日本銀行券『大黒札』以降、紙幣には歴史上の人物が描かれるようになった。迷いながらも何とか東京駅へと歩いて戻る。ランドセルを背負った小学生が、漫画を読みながら一人で電車に乗る姿は衝撃的だった。我が家の次男坊と似たような歳頃だったが、大志は今頃鼻水垂らしながら、雪玉でも作っているだろう。

日本橋 ※現在の橋(20代目)は1911年完成。国の重要文化財

日本国道路元標 ※日本の道路網の始点

貨幣博物館(入館無料) ※古代から現代に至るまで順を追って展示。大判小判、藩札が特に興味深い

日本銀行本店 ※この地には江戸時代『金座』があり、幕末までここで金貨が作られていた

東京駅 ※大正3年竣工の赤レンガ駅舎。国の重要文化財
途中銀座線に乗り換え、一路北上浅草を目指す。ここは東京一の観光地。先ずは観光前に遅がけの昼食とする。『東京、グルメ、名物』で検索すると、『江戸前寿司』や『深川めし』と並び、『どぜう(どじょう)鍋』なるものが出てきた。浅草にはその老舗があるらしいので、値は張るが、ここは”観光”と割り切って訪れてみる。待つことなく1階座敷に通され、予め決めていた”なべ定食(3450円)”を注文。鍋は思っていたより小さいが、どじょうはそれなりに入っていた。ネギを山盛り乗せ、一味や山椒をかけて食す。どぜう鍋は臭みもなく、普通に美味しかった。ただご飯の入ったお櫃がやけに小さく、お櫃自体が普通の茶碗と同サイズ。どぜう鍋の2100円は珍しいので納得出来るが、何故定食にするだけで1350円も増すのか僕には理解出来ない。鍋のお代わりは如何ですか・・と勧められたが、この値段では易々とお代わりなんて出来ない。腹五分目で店を出た。

駒形どぜう 浅草本店 ※1801年創業のどじょう料理店

趣きのある1階座敷 ※雰囲気はすごくいい

おしながき ※老舗の名店だけあり、値段は驚く程高い

なべ定食(3450円) ※どぜう鍋、どぜう汁、味噌田楽、ご飯、お新香

食事としての満足感はないが、いい経験にはなる
浅草寺の人混みは凄まじかった。昨日の武道館をも思い出させてくれる賑わいは、オミクロン警戒とは無縁のようだ。誰もが知る有名な雷門。これを寄進したのはパナソニック創業者・松下幸之助氏。そしてその先の宝蔵門、これはホテルニュ-オオタニの大谷米太郎氏夫妻の寄進。隅田川から東京スカイツリ-を眺める。折角なので麓まで歩こうかとも思ったが、どうせ行っても見上げるだけだろうし、この辺りから全容を眺めた方が余程いい。ところであの奇抜なオブジェは一体何なんだ。口に出すかどうかは別にして、あれを見た人ならほぼ全員が”う〇こ”を連想するに違いない。しかしその実態は”アサヒビ-ルの燃える心”を表現したものらしい。台座となる建物はアサヒグル-プ本社隣にある『ス-パ-ドライホ-ル』の社屋で、建物を聖火台に見立てている。

風雷神門(雷門) ※実業家・松下幸之助の寄進

仲見世通り

宝蔵門 ※実業家・大谷米太郎夫妻の寄進

五重塔と宝蔵門

本堂 ※旧堂(国宝)は昭和20年の東京大空襲で焼失

東京スカイツリ-と謎のオブジェ ※『金のう〇こ』の正体はアサヒビ-ルの燃える心
銀座線を上野広小路で下り、湯島天満宮へ。ここには学問の神様・菅原道真公が祀られている。先程メトロ駅から天満宮へと向かう際、道向かいの店が気になっていた。昼食にどじょう料理を食べてさほど時間も経っていないが、行列にも後押しされ、折角なので意を決して入店。創業1956年のインド・パキスタン料理、デリ-。どうやらここはカレ-好きには相当有名な店らしく、入店前に口コミを調べてみたら評判は中々良かった。狭い店内のカウンタ-に座り、店お勧めのカシミ-ルカレ-を注文。噂通り激辛で、汗をかきながら食べた。ただ、日本人の味覚に合わせているというカレ-は、本場の味を期待した僕にはがっくりの内容だった。本物のインドカレ-にはいつ巡り合えるのだろうか。

湯島天満宮 ※学問の神様・菅原道真公が祀られている

デリ-上野店 ※匂いと行列に引き寄せられた

カシミ-ルカレ-(1020円) ※激辛で美味いが、本場の味には及ばず
日比谷線に乗り換え、神谷町にて下車。本日最後の目的地は東京タワ-。スカイツリ-とどちらに上ろうか迷ったが、値段が安いこちらの方で大正解だった。高さこそスカイツリ-(634m、世界一の高さを誇る自立式電波塔)には劣るが、今も昔も東京のシンボルであることに変わりはない。昭和33年に建設され、高さ333m。何故か3尽くめで覚えやすい。そして今回訪れたのが夜の時間帯で良かった。暗闇に浮かぶ赤のシルエットは例えようのないくらい美しかった。高さ150mのメインデッキからの夜景観賞。映像と音楽・・。回廊での演出がとにかく素晴らしく、雰囲気は最高。ただ東京の夜景を満喫したいなら、やはりトップデッキに上がらないと無理だろう。地上への戻りは外階段を選ぶ。しかしこれが失敗で、ここまで怖いとは思わなかった。大概の人にはこれのどこが怖いのかと馬鹿にされそうだが、高所恐怖症とはそういうものである。

東京タワ-

闇夜に浮かぶ姿が神秘的

メインデッキチケット(1200円) ※音楽とともに映像が流れ、とてもロマンチック

東京の夜景は確かに綺麗だが

トップデッキに上がらないと、本物の夜景は望めない

帰りは外階段を下る ※高所恐怖症の僕には、ただおっかないだけだった

もう一つの東京タワ-
夜の新宿は週末ということもあり、かなりの賑わいを見せていた。どこを歩いても美味しそうな店があり、さすがは天下の大東京、その中心地新宿。もう少し夜の街を徘徊したい気もあったが、ここは潔く宿へと戻る。何せ今宵もラウンジの飲み放題が待っている。わざわざお金を叩いて歌舞伎町界隈に出歩かなくても、その役目は宿のラウンジが全て叶えてくれる。先ずは腹を満たす為、ご飯を2杯、お茶漬けと卵かけご飯で頂いた。そして今宵も浜省を聴きながら、東京の余韻に浸る。今日は先に入浴も済ませているから流れはいい。白ワイン、赤ワイン、カシスオレンジ、ウォッカコ-ク、白桃ロック・・。ソフトドリンクとの組み合わせで、酒の種類は無限に広がった。

今夜もたくさん飲むぞ!
つづく・・
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| 日本の旅 | 19:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑