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本州縦断フットレース2021スペシャル(16)~福井の友に支えられ

2021年5月7日(金)   ※大会14日目
丸岡(福井)~敦賀(福井)

本日距離:67.8km(※実測77.5km) 《総距離:870.6km》 


4時起床。昨夜24時就寝の4時間睡眠。栄養満点ホテルの朝食バイキングは、フル-ツ、ヨ-グルト、生野菜や卵、納豆などパ-フェクトな内容。朝カレ-と納豆ごはんのダブルパンチで当面のエネルギ-も蓄えておく。てきぱきと食事を済ませ食堂を出ると、ロビ-にマサさんが座っていた。今日は福井の友人マサさんが、一日付き合ってくれる。僕らの出会いは2012年に僕の地元で開催された第1回飛騨高山ウルトラマラソン。その頃僕はまだランナ-ではなかったが、ともに本部ボランティアをした縁で、駐車場係やゴ-ル係などをして仲良くなった。そんな思い出のスタッフTシャツを着て今大会に挑んでいたが、先日の富山で大志に着させ、そのまま持ち帰らせた為、マサさんとのお揃いとはならなかった。
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栄養満点の朝食バイキング(6:22)
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マサさんと合流(6:50)

8:10、CP19の裁判所前交差点(810.0㌔)を通過。コンビニの軒先で主催者への通過報告を入れる。頭の負担も減らすべく、今日は何も考えず、マサさんの後を付いていく。所々コ-スを外れ、ショ-トカット狙いの抜け道を進む。マサさんは自分のバックがあるにも関わらず、自ら申し出てくれ、僕の荷物を背負ってくれた。ここまで当然自分で担いできたし、6㌔超の重さもさほど気にならない程、荷物は体の一部と化していた。しかしこうして背中を空にしてみると、確かに身は軽くなっている。
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CP19(福井市街・裁判所前交差点、810.0㌔)
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今日のナビは全てマサさん任せ
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荷物を持ってくれた

僕が福井県を好む理由に、ゲンキ-の存在がある。僕の地元でも圧倒的シェアを誇る激安ドラッグストアの拠点は、実は福井県坂井市にある。そして最大の魅力はやはり安さだが、店内の商品、配置、アナウンスに至るまで全て共通していることで、何とも言えぬ安心感に包まれる。店内に居ると、ふと地元に帰ってきたかのような錯覚に陥る。メイン国道を離れ、河川敷のランニングコ-スを歩く。ふと前方に一人の女性が佇んでいた。この女性はマサさんのお友達で、昨秋の試走の際、坂道手前で温かいおしるこを差し入れてくれた小松さんだった。その彼女もここから行動を共にしてくれると言う。何と有り難き幸せ、仲間は多いほど心強い。ただ、マサさんにしろ小松さんにしろ併走を期待していたとすれば、この通り僕は全く走れなくなっているので、その点申し訳ないと思った。
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ゲンキ-登場!
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河川敷(マサさんのランニングコ-ス)を歩く  ※正面奥に越前富士

小松さん合流以来、楽しく話をしながらしばらく快調に進んでいる。しかし、じわりじわりと睡魔が襲いかかって来た。話に夢中になっている間は脳も活性化し問題はないのだが、話しが途切れ静まり返ったりすると、直ぐに睡魔のタ-ゲットになってしまう。僕が眠さを訴え、それを気にしたマサさんが慌てて話を振ってくる。しかし一度睡魔に取り付かれたら、簡単には元に戻れない。マサさんの会話は全く頭に入ってこず、完全に上の空。フラフラ蛇行状態が続き、僕は意識朦朧と彷徨い始めた。何とか南条駅へと辿り着き、逃げ込むように駅舎のベンチに横たわる。2人には申し訳ないが、堪らずここで10分仮眠。そして起床後、女性の駅員さんに3人揃った写真を撮ってもらった。
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南条駅(15:18)  ※2人の存在は本当に心強かった
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ショ-トカットのトンネル  ※再びマサさん荷物持ち

今日の行程はグ-グルマップの経路によると64㌔。時間の経過とともに着実に距離を刻み、マサさんのガ-ミンにより、今日ここまで進んできた距離はある程度把握している。そしてその差し引きが本日の残距離となり、僕もそこを意識し励みとしていた。そして一つの目安の17時を間もなく迎える。ここまでの行程で最も大変だった東北(1日平均70㌔以上)でも、17時の時点で残り20㌔は切るように心掛けていた。そして久々に現れた看板。そこには俄に信じ難い文字が示されていた。敦賀26㌔・・。そんな訳はない僕の計算と10㌔も違っている。折角頑張ってここまで来たのに、振り出しに戻ったような気分に陥った。この時間で残り26㌔、しかも全く走れない状態ときた。ここで夜遅くの到着は決定。先程敦賀40㌔の看板を見た時は、『きっと看板の距離が間違いなんだろう・・』と多少の自信もあったが、良く考えればそんな適当な看板があるはずはない。
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敦賀26㌔(16:44)  ※まさかの距離に心が折れる
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気を取り直し、コンビニで一息

小松さんとは今庄駅で別れ、ここからは再びマサさんとの二人旅。敦賀へと至る長い上り坂。既に陽は落ち、夜の部に突入している。再び睡魔に襲われ、足取りは重い。センタ-ライン寄りにフラフラして危なかったが、通行車両が少ないのが幸いだった。何とか坂道を上り切り、トンネル手前で腰を下ろし一休み。本来そんな呑気な時間はないのだが、とにかく休まないとそれ以上動けなかった。トンネル内もフラフラ歩きで、一段高い歩道から落ちかける度に、マサさんは後ろで驚きの悲鳴を上げていた。敦賀への峠越えを難所と言う所以は、その先の下りにある。延々と長い下りがどこまでも続く。マサさんはJRの最終便に乗らないと家に帰れないらしいので、こうして僕に付き合っていられるのも20時半がリミットとなる。ゴ-ルまで10㌔程残し、マサさんと別れる時が来た。今日一日大変お世話になりました。マサさんはサブスリ-の本領を発揮し、鬱憤を晴らすかのように、颯爽と走っていった。
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眠くてフラフラ(19:31)
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マサさんとお別れ(20:35)  ※最終列車に間に合うよう、マサさんはここから走る

本日のゴ-ル敦賀駅に向け、ひたすら長い下り坂が続く。時に下りは上り以上に辛い時があるが、この気持ちはランナ-にしか分からないだろう。走りたい気はあったが、かかとに出来たマメが痛過ぎて、全く走れない状態だった。それでも何とか残り5㌔まで進み、自販機で缶コ-ヒ-を買い、少し座って休憩。スマホから流す音楽を『サンキュ-神様』1曲に絞り、後はひたすらリピ-トし、ゴ-ルまで繰り返し聴いていた。サビの部分を大声で叫ぶように歌いながら、最後5㌔を頑張って進む。明日小浜まで行けば、ようやく神様に会える。度重なる故障に行く手を阻まれ、神様の下には辿り着けないだろうと思っていた。しかし反面、『何としても神様の下までは・・』と自らを奮い立たせてもいた。
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敦賀駅(22:27)

今日のホテルの門限は22時半だったが、何とかギリギリ間に合った。先程敦賀市内へと入った辺りで、マサさんを乗せたと思われる列車と擦れ違った。ヘッドライトの明かりを列車に向け、車窓に手を振ってみた。しかし後のマサさん曰く、かなり疲れて放心状態だった為、席に着くなり爆睡していたそうだ。今日の走行距離はマサさんスマホのランニングアプリ(Strava)で77.5㌔。グ-グルマップ64㌔から近道を進んだつもりでいたが、減るどころか何故だか増えている。昨秋の試走の時もやはり同じ目に遭っていた。グ-グルマップが間違っているのか、近道のつもりが結局は遠回りだったのか。今日の最終的な移動距離67.8㌔に対し、実測距離77.5㌔。その差は10㌔。どう考えても10㌔も遠回りしたとは思えないが、今後もしこの行程を進むことがあったなら、ここは素直にコ-ス通り進むのが無難だろうと思う。
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怪しげな看板(22:27)
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飲んだくれ親父
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質素な室内
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内側が痛んでくると、マメが出来るので注意
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ここ数日左足裏のマメ(靴下穴が原因)に苦しんでいたが、
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右かかとにマメが出来(靴内側破損が原因)、痛みはここにシフト
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親指外のマメはそれ程痛くない  ※潰したら血が出てきた


ビジネスホテル・スイ-トピ-(敦賀市)泊


ゲンキ-(スカイハイ74円、サンドロ-ル59円、大福餅85円) ゲンキ-(ホットケ-キ84円、おにぎり明太子マヨ84円、おにぎりツナ84×2、カレ-パン86円) ファミマ(ホットコ-ヒ-100円) 自販機(ホット缶コ-ヒ-100円) ロ-ソン(アサヒザリッチ223円) 宿(素泊まり4000円)  計5063円
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| 本州縦断レ-ス2021 | 18:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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