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とっととくたばれ、糞野郎!

いよいよ明日、地獄のレ-スに向けて僕は旅立つ。明日早朝、愛知県小牧市に向けて妻に車で送ってもらい、そこから1時間のフライトで本州最北端の地、青森へ。先ずはここまでの第0関門をクリアするのが大変だった。仕事がとにかく忙しく、本腰を入れて準備に取りかかれたのが、ようやくレ-ス1週間前(先週土曜)になってのこと。以降、平日も含め、ほぼ終日夜遅くまで計画や準備に追われていた。その中で最も大変だったのが地図作成。道路地図をカラ-コピ-し、ル-トや注意点、コンビニや食堂などの情報を抜かりなく盛り込んでいく。昨年のR8では距離の見誤りが仇となり、結果自滅へと追い込まれていった。そんな失敗を繰り返さない為、随所に距離も細かく記す。一応スマホ(未契約)は持っていくが、僕はアナログ人間なので(デジタルはあまり信用していない)、地図が僕の道標となる。その地図が全て仕上がったのが、ようやく昨日のこと。正にギリギリだった。
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地図(A3両面カラ-)26枚  ※画像クリックで拡大

4日前の日曜、康介が事務所に激励に来てくれた。今生の別れだと、僕に餞別(ヘム鉄)を持ってきてくれたのだ。康介も死ぬ覚悟であの夏TJARに挑み、見事その栄光を勝ち取った。お互いレ-ス後の事なんか微塵も考えておらず、せいぜい考えているとすれば、亡骸の後始末のことくらいだろうか。それはそうと、TJARのチャンピオンともあろう男が、『死ね』なんて言葉をそう簡単に使ってはダメだろ。彼にはいつもそういい聞かせているが、一向に聞き入れてはくれない。レ-ス本番は家族の寄せ書きゼッケンで挑むつもりだが、無事山口県に入ったなら、康介ゼッケンに切り替えて、彼の魂の力を借りて最後の難関を乗り越えたいと思う。
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折角なので予備ゼッケンにメッセ-ジを書いてもらう
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チャンピオンが『死ね』なんて言葉は使わない方がいい

ところで先日、俄に信じ難い出来事が起きた。夜中寝ている最中に突然激痛が走り、気が付くと僕はベットの上で体育座りをして両脚を抱えていた。両脚ふくらはぎをつったのか肉離れを起こしたかで、金縛りのようになってしばらく動けなかった。おそらくストレスかプレッシャ-から来たのだろう。或いは走る夢でも見ていて、脚に限度を超えた力が入ったのだろうか。翌朝起床すると両脚ふくらはぎにまだ大きな痛みが残っており、この朝予定していた朝ランは急遽中止した。練習では故障しないように常に気を付けているつもりだが、無防備な就寝時まではさすがに防ぎようがない。この怪奇現象は何を意味するのか。出場を断念して棄権すれということなのか、完走に導く為の強引な脚休めの為なのか。その答えは3週間後には明確になっている。
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レ-ス用ゼッケン裏  ※ラミネ-トをした上、周りを完全補強

荷物が仕上がったのが、ようやく今朝のこと。もうバタバタである。担う総重量は5kgを超え、水、食料を含めると軽く6kgを上回ってしまう。しかし週末の80㌔走ではいつもそれくらいの重量を背負っていたので、重さはさほど苦にならない。それより僕が重視したいのが寒さ対策。毎週ロング走の度に思い知らされていたのが、日が暮れてからの寒さだった。同じ気温でも朝と夜の5度ではまるで感じる寒さが違う。幸い僕の住む飛騨高山は寒い地域なので、環境的には東北に近いものがあるだろう。ザックはノ-スフェイスのTRロケットに決めた。この大会の為に新調したもので、鉄人岩立チャンピオンの体験記から真似た。実際使い勝手はかなり良く、もうこれ以外考えられない。落下を防ぐ為にボタンを幾つも付け、前部に3本あるベルトは全て短くし、更に止め具を付けるなど完全に自分用にカスタマイズした。物は全てジッパ-袋に入れている。これは防水対策というよりは、ホテルの部屋での置き忘れ防止の為。空袋が残っていれば、視覚的に中身を置き忘れたと分かる。
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荷物は水500ml含め5.5kg。食料を入れると軽く6kgオ-バ-  ※画像クリックで拡大
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ノ-スフェイスのTRロケットでロケットのように進む
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行って来るぜ!

足の爪はほぼ剥がしたし、丸坊主にして髪の毛の量も減らした。ここまで軽量化にこだわれば完璧だろう・・とは冗談だが、必然的にこうなった。不安箇所は挙げれば切がない。4/10(レ-ス2週間前)の83㌔走を最後に、4/19に13㌔走っただけで全く走れていない。左足裏と甲、右足裏と痛む箇所は多く、今では腰痛に悩まされている。昨日今日も接骨院に通ったが、コルセットをして走りたいくらいだ。こんな時に限って仕事の依頼が多く、留守明け後はレ-ス本番以上に厳しい闘いが待っている。命懸けで挑む今回の本州縦断フットレ-ス。本当は直前期の気持ちや意気込みなど、もっと記事にして綴りたかったが、こうしてブログに向えたのがつい先程17時過ぎのこと。この記事一つを仕上げるのに結局4時間も要してしまったが、僕の最後の文章となる可能性もない訳ではないので、ここは妥協したくなかった。ただ、こうして出発前に一先ず気持ちを書けたことで、悔いなくレ-スには向える。


とっととくたばれ、糞野郎これは大人気漫画『鬼滅の刃』に登場する、”胡蝶しのぶ”の名セリフである。この言葉を子供から最初に聞いた時は凄く汚い言葉だなと思っていたが、今となっては逆に凄くいい言葉だなと思っている。この言葉を他人に向ければそれは良くない話だが、死にかけた時、もうダメだと諦めたくなった時、僕はこの言葉を自分自身に投げかける。既に幾つものハンデを抱えている最悪の状態だが、仮に万全の体調でスタ-トに立てたとしても、この長い大会期間中、例外なく選手は皆故障やケガに見舞われ、連日容赦なく激痛に襲われることだろう。何の取り得もない僕ではあるが、唯一誇れることがあるとするなら、それは何があっても絶対に諦めないこと。地獄の底からでも絶対に這い上がってみせる。待ってろよ下関!何があっても俺は絶対にそこに着くから。
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とっととくたばれ、糞野郎


【行動計画】   No.8  中畑大輔  土地家屋調査士

1日目  4/24  青森(青森県)~大館(秋田県)  81.2㌔ 
2日目  4/25  大館~五城目  65.9㌔
3日目  4/26  五城目~由利本庄  71.9㌔ 
4日目  4/27  由利本庄~酒田(山形県)  62.1㌔
5日目  4/28  酒田~勝木(新潟県)  61.0㌔
6日目  4/29  勝木~佐々木  71.7㌔
7日目  4/30  佐々木~寺泊  60.9㌔
8日目   5/1   寺泊~上越  72.2㌔
9日目   5/2   上越~朝日(富山県)  64.1㌔
10日目  5/3   朝日~高岡  75.0㌔
11日目  5/4   高岡~小松(石川県)  72.9㌔
12日目  5/5   小松~鯖江(福井県)   66.2㌔
13日目  5/6   鯖江~美浜  62.3㌔
14日目  5/7   美浜~東舞鶴(京都府)  70.7㌔
15日目  5/8   東舞鶴~朝来(兵庫県)  66.9㌔
16日目  5/9   朝来~鳥取砂丘(鳥取県)  79.1㌔
17日目  5/10  鳥取砂丘~東伯  60.0㌔
18日目  5/11  東伯~松江(島根県)  68.0㌔
19日目  5/12  松江~大田  65.1㌔
20日目  5/13  大田~浜田  57.5㌔
21日目  5/14  浜田~津和野 75.7㌔
22日目  5/15  津和野~  ※徹夜ラン
23日目  5/16   ~下関(山口県)  119.1㌔

※5/16の10時以内(22日間)でのゴ-ルを目指しています!
 皆様、応援よろしくお願いします

  

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